『猫が歩いた近現代』書影


『猫が歩いた近現代』組見本1


『猫が歩いた近現代』組見本2

安政4年(1857)創業、歴史書専門の出版社、吉川弘文館(所在地:東京都文京区本郷、代表取締役社長:吉川道郎)では、今や愛玩動物の代表として大人気の猫に光を当て、日本人とのこれまでの関わりをさまざまなエピソードを交えて描いた新刊『猫が歩いた近現代―化け猫が家族になるまで―』(真辺将之著)を、5月26日(水)に発売しました。
化ける・祟るなど、江戸時代には狡猾で恐ろしいイメージだった猫は、どのように今日の地位を獲得していったのでしょうか。文豪たちに愛され、ネズミ駆除で重宝された一方、虐待、軍用毛皮の供出、食糧難による猫食いなど、苦難の路を辿った猫たちへのまなざしの変化を描き、人間社会のなかに猫の歴史を位置づけた注目の一冊です。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/260300/LL_img_260300_1.jpg
『猫が歩いた近現代』書影

【主な目次】
「猫の歴史」を考える意味―プロローグ
猫の「夜明け前」―前近代の猫イメージ
猫の「明治維新」と江戸の「猫ブーム」
明治初期の猫認識
近代猫イメージの誕生―猫が「主役」になるまで
明治の文筆家たちと猫
絵画における「猫の近代」の成立
国家が起こした「猫ブーム」―猫の三日天下
「猫畜」を飼え!の大号令
「猫イラズ」と猫捕り
猫の地位向上と苦難―動物愛護と震災・戦争
虐待と愛護のはざまで
震災・戦争と猫
猫の戦後復興と高度成長―猫の「ベビーブーム」
「猫食い」の密行から戦後復興へ
猫文化勃興と猫の社会問題化
現代猫生活の成立へ―高度成長終焉以降
猫生活の劇的変化の時代
慢性的「猫ブーム」の光と影
「社会の一員」としての猫
猫の近代/猫の現代とはなにか―エピローグ


【著者略歴】
真辺将之(まなべ まさゆき)
1973年、千葉県出身。2003年早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻満期退学。2009年、博士(文学)の学位を取得。現在、早稲田大学文学学術院教授、ルーヴェン・カトリック大学客員教授
〈主要著書〉『大隈重信』(中央公論新社、2017年)、『東京専門学校の研究』(早稲田大学出版部、2010年)、『西村茂樹研究』(思文閣出版、2009年)


【刊行特別企画】
猫のボランティア団体に寄付できる!
ツイッター&インスタグラム #猫が歩いた近現代キャンペーン
開催期間:2021年5月19日~6月22日
刊行特別企画として、猫の写真をツイッターかインスタグラムに投稿することで、猫のボランティア団体様へ寄付できるキャンペーンを大好評実施中です。
(1投稿=22“にゃんにゃん”円)

詳しくは吉川弘文館ホームページ、またはツイッター、インスタグラムをご覧ください。


【『猫が歩いた近現代―化け猫が家族になるまで―』の概要】
著者:真辺将之
体裁:A5判・並製・カバー装・232頁
定価:2,090円(税込)
ISBN:978-4-642-08398-0
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b575214.html


【会社概要】
株式会社吉川弘文館
所在地 : 〒113-0033 東京都文京区本郷7丁目2番8号
代表 : 代表取締役社長 吉川道郎
創業 : 安政4年(1857)
昭和24年(1949)、株式会社として新発足
事業内容: 歴史学を中心とする、人文図書の出版
URL : http://www.yoshikawa-k.co.jp/
情報提供元: @Press