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コロナによる経営悪化を理由に、内定取り消しをされた組合員がいました。新型コロナ感染者数が毎日報道されていますが、このたび、北海道で200人を超え、感染者が増加していく恐怖を感じます。コロナ解雇も7万人を突破し、まだまだコロナによる「失業」が続くことが予感されますね。今回の事案もコロナに関係する失業でしたが、団体交渉により無事に解決することができました。
画像 : https://newscast.jp/attachments/CxEIKvVhVXbCNrfjYYS6.jpg
コロナの新規感染者は、東京都が日本の中で多くの数字を叩き出してきました。しかし、昨今では北海道の感染者が増加してきており、11月9日には過去最多となる200人を超えたと発表がありました。
コロナの感染者も増加していますが、コロナ解雇・雇い止めも7万人を突破し、生命、医療、生活、雇用面で暗雲が立ち込めていることが分かります。
解雇や雇い止めをされた人たちは再就職をするため求人を探しますが、コロナ禍の現在、その数は多くはありません。
しかも、せっかく手に掴んだ求人なのに、コロナを理由に内定取り消しをされてしまう人もいるのです。
このたび当ユニオンは、コロナによる経営悪化を理由に内定取り消しをされた組合員のお悩みを解決しました。
※プライバシー保護のため内容を一部変更しております。
「よっしゃ! 内定!」
平岡さん(仮名)は、S社からメールで内定通知をもらいました。コロナ禍で就職が厳しい中での内定は、平岡さんにとても大きな喜びをもたらしました。
内定が決まったため、平岡さんは会社に雇用契約書の発行を依頼しました。すると会社は「勤務が開始したら渡すから、それまで待って」と言ってきたのです。
(勤務が開始してから雇用契約書を提示されてもなぁ。働き始める前にきちんと確認しておきたいよ)
そう思った平岡さんはその旨を伝え、会社に雇用契約書を事前にメールで送ってもらえるよう依頼しました。
「分かりました」
そう了承した会社でしたが、数日待っても一向に雇用契約書が送られてきません。確認の電話を会社に入れると、担当者が不在と言われ頼んだ折り返しの連絡ももらえませんでした。
(どうなってるんだ……?)
次第に不信感を募らせていく平岡さん。
そして、何度目かの電話をしたときでした。
「もしもし、平岡さん」
やっと会社の担当者が電話に出たのです。
「もしもし。すみません、僕の雇用契約書、どうなっていますか?」
「あぁ、それね。申し訳ないんだけど、雇用するのまだ待ってくれないかな?」
「え? どういうことですか?」
「ほら、コロナの影響でね、経営が悪化してるんだよ。それでね、いま平岡さんを入社させるのも……ねぇ?」
「そんな! これだけ待たされて……やっと連絡がついたと思ったら、それはないですよ!」
「まぁ、でも。平岡さんもこれ以上待てないよね。だったらさ、やっぱ雇用するの辞めるよ。内定出したけど、それなかったことにして」
(なんだこの会社……っ!)
会社のいい加減で勝手な対応に、平岡さんは怒りを通り越して呆れました。通話が終わり、平岡さんはすぐに行動に移します。
インターネットで不当解雇について検索し、「みんなのユニオン」を見つけたのです。
平岡さんはみんなのユニオンに詳細を話すとともに、会社との通話を録音していた記録など、多くの「証拠品」を提出しました。他にも、内定通知書や会社からの内定に関する連絡もスクリーンショットをし、団体交渉の交渉材料としてみんなのユニオンに渡したのです。
みんなのユニオンとのやり取りは、主にLINEを使います。そのため、LINEで「証拠品」を送付するだけなので、郵送や来所して手渡しなどの手間がありません。
団体交渉で難航する要因は、「言った・言わない」のいわゆる水掛け論です。
相談者「内定だと言った!」会社側「いや、言ってない!」
相談者「解雇だと言った!」会社側「いや、言ってない!」
こうなると交渉もスムーズに進まなくなり、早期解決ができなくなる可能性が高いです。
そのため、今回、平岡さんが多くの証拠を揃えていてくれたことで、交渉を有利に進めることができました。
会社が「内定を出したこと」が分かったので、解約権留保付雇用契約が平岡さんと会社との間で成立していたことが認められます。
内定取り消しと解雇は違うイメージを持たれますが、解雇と同じで、①客観的に合理的な理由と②社会通念上相当性がないと、内定を取り消すことはできません。
平岡さんの内定取り消しは、上記2つの要件に当てはまるとはいえないため違法であり、無効となります。そこを主張し、平岡さんは90万円の解決金を獲得して会社と和解することができました。
先述しましたように、証拠を集めておくことは団体交渉においてとても重要です。団体交渉に限らず、裁判でもさまざまな論争時でも、証拠があれば有利に立つことができます。
「言った・言わない」で余計な労力や時間を使わないために、解雇や雇い止めをされる前にできる限り言質や物的証拠をとっておきましょう。
証拠を集めるのに有効な手段は、録音やメール、LINEで残すことです。言葉は目に見えないため、電話で話す場合は録音を。メールやLINEは、解雇と言われてムカついたからといって、その文章を削除しないように。異議を申し立てて戦う場合は、大切にとっておきましょう。
証拠を当ユニオンに提出するときは、LINEやメールで送っていただければ問題ないので、余計な出費や手間がかかりません。
利用しやすく、団体交渉の解決実績が多い当ユニオンに、不当解雇や雇い止め、内定取り消しについて相談しませんか?
お悩みを解決して、晴れやかな気持ちで新たな一歩を踏み出しましょう!
悩みを相談する : https://uaas.jp/soudan
「解決実績はどのくらいあるの?」と、よく分からず不安な方は、下記、当ユニオンのサイト「活動報告」をご覧ください。現在、団体交渉中の企業名や解決した案件を掲載しています。
活動報告 : https://uaas.jp/history
当ユニオンの執行委員である岡野武志は、YouTubeでも活動しています。
実際にコロナ解雇に遭い、当ユニオンを利用してお悩みを解決された組合員へのインタビュー動画を公開中です。
労働問題にお悩みの方は、解決のための選択肢を一つ増やすきっかけになるかもしれませんので、ぜひご覧ください。
動画:コロナ解雇の実態!突然の規則、クビそして家族の病気… / タケシ弁護士【岡野武志】
YouTube動画 :
https://www.youtube.com/watch?v=Xqfnw7dIL7o
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担当者:杉山