静岡県・遠州エリアに位置する「星野リゾート 界 遠州」では、地元に古くから伝わる「遠州手筒花火」を、館内の「つむぎ茶畑」で放揚するイベント「密にならない冬花火」を期間限定で開催します。新型コロナの影響で、この伝統ある花火を見られる機会が減っている中、地元の手筒花火の保存会に所属する花火師メンバーの協力の元、界 遠州で花火鑑賞が可能になるよう企画しました。火の粉が舞う中、勇壮な炎があがる圧巻のひとときを過ごしつつ、地元の育んできた文化、風土にあらためて触れ、この地の良さに酔いしれるひとときを過ごすことができます。



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■背景



静岡県・遠州地域に江戸時代から伝わる「手筒花火」は、竹筒に火薬を詰める吹上式の手持ち花火で、時に10数メートルの火柱が上がります。花火師は、立ち上る炎やふりかかる火の粉を目の前に、しっかり竹筒を支える度胸が試されます。地元の祭礼、イベントではおなじみでしたが、新型コロナの影響で中止が相次ぎ、見られる場所は多くありません。そんな中、この地に伝わる伝統文化をおもてなしに取り入れ、旅の思い出を深めてほしいという思いから、三密回避等のコロナ対策を行った温泉旅館「界 遠州」での花火披露の企画を考案にいたりました。



「遠州手筒花火」の特徴と稀少性



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遠州手筒花火は、竹の筒内に火薬を仕込み、荒縄を巻きつけて作られます。火薬には鉄が多く含まれており、仕込みから時間がたつと、湿気などによる錆が発生して使用不可となることから、当日の仕込みが必須となるため、打ち上げ当日に、朝から手作業で行う必要がある稀少性の高い花火です。このような手筒花火の仕組みや文化、歴史について理解を深めることができる特設ギャラリーを期間中、館内で紹介する予定です。



■協力団体「遠州舘山寺(かんざんじ)手筒花火保存会」との取り組み



保存会に所属している花火師の多くは、本業の合間に地域の伝統文化継承をめざす有志のメンバーで構成されています。界 遠州もこの保存会のメンバーの一員となり、手筒花火に関わる文化、風土、歴史などの理解を深め、滞在ゲストに伝える試みを、今後長期的に取り組みます。



■「遠州舘山寺手筒花火保存会」コメント



「2020年はコロナ禍で手筒花火はもちろん、毎年開催される県内の花火大会も中止が相次ぎました。今回伝統あるこの遠州手筒花火の魅力を界 遠州様に宿泊されるお客様へ存分に味わっていただき、旅の思い出になるよう花火師一同気合を入れて精一杯頑張ります。」



■「密にならない冬花火」概要



場所 :星野リゾート 界 遠州

開催日:2021年2月~3月の隔週日曜日(*予期なく変更・中止となることがございます)

時間 :21時から15分程度

料金 :無料(宿泊者限定)宿泊料金以外の追加費用は無し



星野リゾート 界 遠州(静岡県・舘山寺温泉)



全室から浜名湖を望む温泉旅館。浜松伝統の遠州綿紬の設えを施したご当地ならでは客室や趣の異なる二つの大浴場、浜名湖名物のウナギをはじめ、旬の食材をふんだんに使った会席料理をご用意。毎夕開催の美茶楽など、静岡ならではのお茶のおもてなしも魅力です。



情報提供元: @Press