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富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、ユーザーのもとで快適にペタバイト*1クラスの大容量データを管理できるソフトウエア「FUJIFILM オブジェクト アーカイブ」(以下、「オブジェクト アーカイブ」)を4月6日より発売します。

「オブジェクト アーカイブ」は、データの容量拡張性と検索性に優れる「オブジェクト形式のストレージ」を磁気テープで実現するソフトウエアです。低コストで安全にデータの長期保管を行うことができ、ますます増大するデータストレージ需要に応えます。

◆詳細はWebページをご覧ください。

https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/3217?link=atp

昨今、IoT・ICTの進展やAIを用いたビッグデータ解析の普及などにより、世の中のデータ量は爆発的に増加しています。なかでも、生成されてから時間が経ちアクセス頻度が低くなったコールドデータは、全データの8割以上を占めると言われています。近年では、コールドデータをはじめ、蓄積したデータを活用する動きが急速に進んでおり、これらのデータを長期に保管したいというニーズが高まっています。

現在、データの保管は、階層的なツリー構造によりデータを分類して管理する「ファイル形式のストレージ」を用いるのが一般的ですが、「ファイル形式のストレージ」は、データ容量の増加に伴い処理速度が低下するなどの課題があります。一方で、近年クラウドを中心に導入が進んでいる「オブジェクト形式のストレージ」は、データを構造化せずに管理するため、保存できるデータ容量を簡単に拡張可能。また、個々のデータに任意のメタデータ*2を付与することで素早く正確にデータの検索を行えるといった特長も有しており、ワールドワイドで年率約3割の市場成長が見込まれています。

今回発売する「オブジェクト アーカイブ」は、データの容量拡張性と検索性に優れる「オブジェクト形式のストレージ」を磁気テープで実現するソフトウエアです。本製品のために磁気テープ記録フォーマット「OTFormat」を新規開発し、磁気テープストレージを用いてペタバイトクラスの大容量データ*3を低コストで長期保管することを可能にしました。さらに、ネットワークから隔離したエアギャップの状態でデータ保管を行えるため、サイバーアタックなどによるデータ破損・消失のリスクが低く、高い安全性を実現します。また、「オブジェクト形式のストレージ」で幅広く採用されている「S3互換API」*4を実装しており、磁気テープストレージとハードディスクドライブ(HDD)・ソリッドステートドライブ(SSD)を組み合わせることが可能。アクセス頻度に応じて最適なストレージにデータを保管できます。このほか、クラウドストレージと磁気テープストレージのスムーズな連携もできるため、ネットワーク上で共有するデータをクラウドストレージに、機密性の高い大容量コールドデータを磁気テープストレージに保管するなど、データの属性やユーザーニーズに応じてご利用いただけます。

今回、当社は、新たに磁気テープストレージを導入する方だけでなく、すでに磁気テープストレージを導入している方にも「オブジェクト アーカイブ」を提供し、低コストで安全性・利便性に優れたストレージシステムの構築に貢献します。今後も、世界シェアNo.1*5のコンピューター用磁気テープメーカーとして、ユーザーのニーズと信頼にお応えする高性能・高品質のメディアやサービスを開発・提供し、世の中の社会課題の解決に取り組んでいきます。

*1 1ペタバイト=1,000,000GB。

*2 データの属性などを表す付帯情報のこと。作成日時・場所、作成者、キーワードなど。

*3 2020年度中にバージョンアップを行い、さらなる容量拡張を可能とするとともに、メタデータ検索を行える機能を追加する予定です。

*4 Amazon社が提供するクラウドストレージサービス「Amazon S3」とデータ通信を行うためのインターフェース。APIはApplication Programming Interfaceの略。「オブジェクト アーカイブ」は、データの読み出し時のみ「S3 Glacier 互換API」を使用。

*5 生産者シェア。当社調べ。

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情報提供元: @Press