Winbond TrustME(R) 新製品W77Q

ウィンボンド・エレクトロニクス株式会社の新製品W77QセキュアフラッシュメモリとKaramba Security社のXGuard組み込みセキュリティソフトウェアにより、既存のフラッシュメモリを“Drop-in replacement”(物理的にそのまま置換え)するだけで、IoTコントローラおよび車載ECUのover-the-air(OTA)アップデートを含むサプライチェーン全体における“End-to-End”のランタイム整合性チェックをサポートします。



半導体メモリソリューションの世界的リーディングサプライヤであるウィンボンド・エレクトロニクス株式会社とコネクテッドデバイス向けの大手組み込みセキュリティプロバイダであるKaramba Security社は2020年3月4日、車載ECUやIoTの“つながる”民生機器や産業機器に対応する、正真性チェックランタイムを統合したセキュアフラッシュメモリを発表しました。



ウィンボンド・エレクトロニクスの新製品W77Qは、ハードウェアレベルで生成するRoot-of-Trustから、セキュアかつ暗号化技術を組み合わせたデータストレージとデータ転送機能を提供します。Karamba Security社のソフトウェア XGuardを組み込んでおけば、ユーザーはプリパッケージ化の恩恵と、内蔵メモリにロード・実行される前のすべてのバイナリの正真性チェックをランタイムで行えることになります。Karamba Security社のXGuardによってランタイム時にバイナリの正真性の検証を行うソリューションをユーザーは構築できるのです。

我々の共同ソリューションは、開発時からサプライチェーンまで、つまりシリコンファブや顧客の製品製造工程での展開に至るまで、顧客の開発や製造プロセスを変更することなくランタイムによって確実な正真性チェックを提供します。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/207243/LL_img_207243_1.jpg

Winbond TrustME(R) 新製品W77Q



さらに、ウィンボンド・エレクトロニクスW77Qが持つセキュアチャネルとKaramba Security社XGuardのホワイトリスト検証およびCFI確認機構により、ユーザーは高価なOTAセキュアチャネルに投資する必要なく容易にセキュアOTAアップデートを利用できることになります。



W77Qシリーズは、業界標準パッケージ/ピン配置で提供され、従来から使用されているシングル/デュアル/クワッド/QPIシリアルペリフェラルインターフェース(SPI)を備えています。つまり、非セキュアな標準SPI NORフラッシュメモリのフットプリントにそのまま置換えが可能です(“Drop-in replacement”)。



「IoT世界におけるセキュリティ需要の急速な成長を考えると、多様なIoTランドスケープやバリューチェーン、エコシステムが抱えるセキュリティ上の懸念に回答を与え得るSecurity by Designが必要不可欠です。ウィンボンドはKaramba Securityと協力し、サプライチェーンセキュリティを強化するために、OEMおよびマイクロプロセッサ向けに“End-to-End”セキュリティソリューションを提供できることを大変うれしく思います」

ウィンボンドのマーケティングディレクターであるHung-Wei Chen氏は述べています。「ウィンボンドは第三者認証を受け、かつスケーラブルなセキュアメモリサブシステムの提供に努めており、車載ECUや産業用IoTなどさまざまな組み込みアプリケーションに対応するセキュアでフレキシブルなソリューションの構築を業界のパートナーと共に取り組んでいくことを心待ちしています」



Karamba Security社のチーフサイエンティスト兼共同創業者であるAssaf Harel氏は次のように述べています。「Karamba Securityは、ウィンボンドと提携してセキュアな車載ECUおよびIoTデバイスを提供することを嬉しく思います。サプライチェーンの確保はお客様にとって重要な課題です。ウィンボンドのセキュアメモリとXGuardの正真性チェックランタイムにより、お客様にサプライチェーンの正当性を確保するとともに、OEMメーカーに“End-to-End”のソリューションを提供することが可能です」





■About Karamba Security

Karamba Security is the embedded security powerhouse, providing industry-leading embedded cybersecurity solutions for connected devices. Manufacturers in automotive, Industry 4.0, enterprise edge, and Industrial IoT rely on Karamba’s products and services to seamlessly protect their connected devices against Remote Code Execution (RCE) and Command Injection. After over 50 successful engagements with Fortune 100 companies, automotive OEMs, tier-1 providers and other manufacturers, connected device providers trust Karamba’s award-winning solutions for protecting their customers against cyberthreats.





■ウィンボンド・エレクトロニクスについて

ウィンボンド・エレクトロニクスはトータルメモリソリューションプロバイダです。製品の設計、研究開発、製造、および販売サービスのエキスパートとして、お客様のニーズに基づいたメモリソリューションを提供しています。ウィンボンド・エレクトロニクスの製品ポートフォリオは、スペシャリティDRAM、モバイルDRAM、およびコードストレージフラッシュメモリで、通信、家電、車載、産業用、そしてコンピュータ周辺機器市場におけるTier1メーカーで広く採用されています。

台湾中部サイエンスパーク(CTSP)を拠点とし、米国、日本、イスラエル、中国、香港に子会社を有しています。

稼働中の台湾・台中の12インチファブ、および新たに建設を進めている高雄の12インチファブをベースに、高品質メモリ製品を提供するため、更なる自社技術開発を進めています。





TrustME(R)は、ウィンボンド・エレクトロニクスの商標です。この資料に記載されている他のすべての製品名は、識別のみを目的としており、それぞれの会社の商標または登録商標です。

情報提供元: @Press