共同開発した機能性寝具

飛行機のファーストクラスをイメージしたキャビンスタイルホテルを全国展開する株式会社ファーストキャビン(本社:東京都千代田区、社長:来海 忠男)と、繊維素材および製品を製造・販売する帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:日光 信二)は、寝具から発生するホコリを低減させることにより、睡眠の質を改善する機能性寝具を共同開発しました。この機能性寝具は、2020年3月より「ファーストキャビン御堂筋難波」の全室に採用予定です。





1. 開発の背景

(1) ファーストキャビンは、宿泊者へのサービス向上を図るため、「やすらかな眠り」の提供を目的として、客室における睡眠環境の向上を模索していました。



(2) 一方、帝人フロンティアは、睡眠領域での事業拡大に向けて、睡眠に影響を与える要因の1つである空気清浄度に着目し、ダニの侵入防止やホコリの発生低減によって寝室の空気清浄度を上げ、睡眠の質向上に資する機能性寝具の開発に取り組んでいました。



(3) こうした中、両社は「睡眠環境の改善」という方針が合致したことから、2018年より共同で機能性寝具の開発を進め、その成果として、このたび寝具からホコリが発生するのを低減させることで、睡眠の質向上に資する機能性寝具の開発に成功しました。





2. 開発した機能性寝具について

このたび開発した機能性寝具は、掛け布団、敷き布団、枕、およびこれらの専用シーツ、カバーです。これらの製品の特長は次のとおりです。



(1) ホコリの発生を低減

機能性寝具に使用する中綿にはポリエステル長繊維を使用しており、細かい粉塵が発生しにくくなっています。また、側地には高密度で緻密な構造のポリエステル織物を使用しており、布団内部のホコリを外部に放出しにくく、ダニや花粉などの侵入も防ぎます。これらにより、一般的な布団に比べて使用時に寝具から発生するホコリの量を約80%低減させることができ(*1)、睡眠時の中途覚醒が減少することにより、睡眠時間の延長など睡眠の質向上が期待できます(*2)。

(*1)(*2):帝人フロンティア調べ。



(2) 工業洗濯に対応

専用のシーツやカバーは、リネンサプライヤーである株式会社光新星(本社:大阪府大東市)の協力を得て検証・改良を行い、高温で洗浄・乾燥される工業洗濯に対応可能となっています。また、寝心地に関するモニター調査を実施して改良を重ねたことなどにより、一般的なシーツと同様の肌触りや風合いも実現しました。



(3) 快適な寝心地を提供

高反発で回復力が高いポリエステル長繊維の中綿を使用するため、適度なクッション性を保つことができます。また、掛け布団はドレープ性が高く、身体に沿うため、温かい空気が身体と布団の隙間から逃げにくいなど、快適な寝心地を提供します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/201506/LL_img_201506_1.jpg

共同開発した機能性寝具





3. 今後の展開

(1) このたび開発した機能性寝具は、今後、ファーストキャビンの他施設での採用を順次拡大していきます。

(2) 両社は、客室の睡眠環境の改善を目的に、引き続き、製品やウェアラブル端末を使用するサービスなどの共同開発を進めていきます。

情報提供元: @Press