車体や骨格の製造には、光ファイバーによりビームを伝送する、ファイバーレーザーが多く使われています。また、材料には軽量かつ強度の高い高張力鋼材や、錆びや腐食に強い亜鉛めっきで加工された鋼材が使われています。しかしながら、こういった鋼材に対し、ファイバーレーザーで溶接を行った場合、溶接欠陥や金属飛散(スパッタ)が起きやすく、溶接が難しいことで知られています。しかし、コヒレント社のレーザービーム制御技術ARM(Adjustable Ring Mode)は、2重ファイバーからそれぞれ独立したビームを出射し、材料や継手の特性に合わせて最適なビーム形状をつくることができ、ボイドやクラックのような溶接欠陥を極めて少なく抑えることに成功しています。