PPAスキーム

この度、パワーシェアリング株式会社(以下「当社」という)は、すでに展開する「顧客管理システム」の新機能として、発電地点を管理する機能(以下「発電CIS」という)を、2019年10月よりリリースいたします。



2009年の余剰電力買取制度(2012年から固定価格買取制度)のスタートから10年が経過し、余剰電力を売電してきた世帯の契約が、2019年11月より順次満了を迎えます(以下「卒FIT」という)。

これら卒FIT地点は、2019年にはおよそ50万件、2023年までに165万件発生すると見込まれており、小売電気事業者にとっては、再生可能エネルギー由来の電源調達と、需要の確保を同時に見込める機会でもあります。



そこで、当社では、小売電気事業者における卒FIT事業をサポートすべく、独自開発するクラウド型システム「顧客管理システム」に、新たに発電CIS機能を設け、下記サービスの提供を実現します。



・顧客管理

これまでの供給地点に加え、新たに発電地点を登録・管理します。

太陽光・風力・バイオマス・火力といった発電方法のほか、託送上必要となる発電BGコードや系統コード、料金算定のための料金プランや単価等、詳細な情報を登録することができます。

また、供給地点と同様に、お客様とその保有する地点として関連付けて登録することで、同一顧客の複数地点管理に対応するほか、代理店ごとにグループ登録することも可能です。



・発電管理

発電事業者および発電契約者(=小売電気事業者)に代わり、発電予測や発電計画の策定・提出を行うサービスです。

いわば発電側の需給管理であり、卒FITによる余剰電力買取を行う際には、対応が必須となります。



・エリア間送電

間接オークション制度を利用したエリア間送電について、日本卸電力取引所(以下「JEPX」という)への入札をはじめ、その手続きを代行します。



・電源の特定

JEPXのアカウントを利用することにより、上述のエリア間送電において、電源を特定した形での送電を実現いたします。

環境価値を重視する需要家に対し、再生可能エネルギー由来の電源から調達したことを明確にすることが可能となります。



・発電料金算定

電気料金の算定に加え、新たに発電料金を算定します。

地点管理機能において、同一世帯の供給地点と発電地点とを関連付けて登録することにより、電気料金+発電料金の合算料金の算定に対応します。



・発電量

一般送配電事業者より配信される発電量を取得し、上述の発電管理や発電料金算定をはじめとした各サービスにて利用します。





また、発電CIS機能を利用した、今後の開発予定といたしましては、以下を予定しております。



・電力トラッキング

JEPXにおける非化石価値市場の取引を代行し、証明書の取得および管理を行います。

また、発電事業者と小売電気事業者との電力販売契約(PPA)においては、上述の電源を特定したエリア間送電、また、発電量と使用量からトラッキングデータを算出することで、再エネ価値を持つ電気が対象の需要家へ供給されたことを可視化します。

これらの情報は、第三者認証機関を経由することで証明され、事業者および需要家による、環境価値を重視する取り組みに貢献します。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/196353/LL_img_196353_1.jpg

PPAスキーム



今後も、取得・算定した情報の連携機能(API)の提供のほか、これらデータを活用した、新たなサービスの提供に繋げたいと考えます。





●パワーシェアリング株式会社

需給管理・料金算定をはじめとした、小売電気事業の運営に必須となる業務の受託(新電力BPO)を専業に、2014年9月に創業しました。業務受託を専業とすることや、システム化・RPA導入など業務自動化を強力に推進することで、効率性・経済性のよいサービスの提供を実現しています。





●会社概要

社名 : パワーシェアリング株式会社

代表者: 代表取締役 八木 敏之

所在地: 千葉県旭市イ-2815番地2 東総リージェンシービル3階

設立 : 2014年9月

URL : http://power-sharing.co.jp/

情報提供元: @Press