[東京] 2019年9月26日 - ハネウェル(本社:米国/日本法人:日本ハネウェル株式会社)は9月19日(米国時間)、冷凍冷蔵空調機器向け制御装置および各種部品の世界的なメーカーである米パーカー・ハネフィン社(Parker Hannifin)のスポーラン(Sporlan)事業部と、当社のソルスティス(R) N41(R-466A)冷媒への移行に向け提携したことを発表します。R-466Aは、据付型空調システム(VRF)用途で従来のR-410A冷媒の代替として開発された、空調産業で非常に注目されている低GWP(地球温暖化係数)かつ不燃性の冷媒です。



スポーラン事業部、マーケティングマネージャーのダスティン・サーシー氏は、「当社はソルスティスN41冷媒に対する評価を実施しました。材料選定、部品の最適化および試験を完了し、これらの部品をソルスティスN41冷媒を用いる空調システムに用いることで、効率性、能力と信頼性を最適化することを検証しました。ソルスティスN41冷媒はR-410A冷媒の代替として非常に魅力的な利点を有しています。」とコメントしました。



本年末の上市を予定しているソルスティス N41は、R-410Aを代替する冷媒として初めてASHRAE 34分類A1クラス*(不燃性)と低GWPを両立する、据付型空調システム用途向けの冷媒です。現在発表されている他のR-410A代替候補冷媒は、全て燃焼性を持つため、建物オーナーや建設従事者に対するリスクが懸念されています。ソルスティス N41は、R-410Aに比べて65%低いGWPを実現しました。



ハネウェル、空調用途向け冷媒担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのクリス・ラピエトラは、「当社ではソルスティス N41冷媒に対して法規制への適合性など広範な検証を実施しました。従来のR-410Aを安全に、エネルギー効率性と環境性に優れた形で代替することで、空調産業が抱える課題の解決に寄与してまいります。ソルスティス N41の上市は本年末に予定されています。このたびのパーカー・ハネフィン社との提携を含め、対応部品についてもソルスティス N41導入への環境が整備されつつあります。」とコメントしました。



ソルスティスN41は不燃性であることから、従来の不燃性冷媒であるR-410Aの機器設計を大幅に変更する必要が無く、燃焼性冷媒使用によるリスク対策として一般的に求められるセンサ類やバルブ類が不要であることが示されています**。初期の検証では、R-410A代替としてのソルスティスN41を用いた場合、設備業者に対する燃焼性冷媒への移行取扱トレーニングが不要**であることも示されており、これは、資格を有する施工技術者人材の不足に対する大きなメリットとなります。



ハネウェルは、「ソルスティス(R)」および「ゼネトロン」ブランドにて、世界中で冷凍冷蔵、ビル冷暖房、カーエアコン向けなどの幅広い冷媒を開発、製造、供給しています。ハネウェルおよびサプライヤーパートナーは、ハネウェルのハイドロフルオロオレフィン(HFO)技術に基づく次世代製品の研究開発および製造供給体制の整備に向け、9億ドルの投資プログラム を実施しました。



パーカー・ハネフィン( https://www.parker.com )は、世界のモーション技術および制御技術リードするフォーチュン250企業です。幅広い産業および航空宇宙産業で、100年以上にわたり優れた技術力でお客様をサポートしています。



ハネウェルの冷媒について詳しくは、日本語ウェブサイト https://www.honeywell-refrigerants.com/japan/

をご覧ください。



* ASHRAEによる暫定分類。

** 各国/地域の法規制に拠る



ハネウェル( www.honeywell.com )は、フォーチュン(Fortune)100社にノミネートされた、技術に根ざした産業ソリューションを提供する複合企業で、航空宇宙分野の製品およびサービス、ビル・産業向け制御テクノロジー、パフォーマンスマテリアルズなどを世界中のお客様に提供しています。当社は、テクノロジーの力で航空機、ビル、工場、物流、作業者など、あらゆるヒトやものを「つなぎ」、よりスマートで、より安全で、より持続可能な世界を目指します。ニュースや詳しい情報は、 www.honeywell.com/newsroom をご覧ください。

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