『我らが少女A』挿絵(注:ニュース等画像掲載不可)


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イラスト/高井雅子


イラスト/西口司郎

毎日新聞出版株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:黒川昭良)は、2019年7月20日、高村薫氏(※)の最新作『我らが少女A』を刊行します。

※「高」の正式表記はハシゴダカ



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/184048/LL_img_184048_1.jpg

『我らが少女A』挿絵(注:ニュース等画像掲載不可)



本作の舞台は、2017年の東京、武蔵野。前作『冷血』では本庁の捜査一課だった合田も還暦まであと3年という年齢になり、いまは警察大学校の教授となっている。ある女性の死から、再び動き出す12年前の未解決事件 ―それこそが合田が捜査責任者を務め、関係者らの人生に取り返しのつかない傷を残すこととなった〈野川老女殺し〉事件だった。合田は、刑事としてではなく、一人の男として、もう一度事件に向き合いはじめる。



本作は、毎日新聞に2017年8月1日~2018年7月31日まで連載されました。連載時は、ブックデザイナーの故 多田和博氏監修のもと、約20人の描き手が日替わりで挿絵を担当するという新聞連載として前代未聞の試みも多くの読者の反響を呼びました。単行本にも挿絵が何点か収録される予定。また、挿絵集の刊行も企画中。





■『我らが少女A』

定価 :本体1,800円+税

仕様 :四六判/上製/540ページ予定

刊行予定:2019年7月20日





<あらすじ>

池袋のアパートで交際相手に撲殺された女性。犯人の男は、彼女が12年前の未解決事件〈野川老女殺し〉の遺留品を持っていたと供述、警察は騒然となる。当時の捜査責任者、合田の脳裏に蘇る長身でショートカットの美少女。「あの“少女A”が関わっていたなら、自分たちは一体どこで何を見落としていたのか」。合田は再び関係者らを訪ね、閉ざされた記憶を辿る。武蔵野の空の下、静かに狂ってゆく人々の日常。無数の記憶の断片から浮かび上がる、ある少女の生の軌跡。眩く、儚いその光の中に、人々が最後に求めた〈真実〉とは。ありのままの生を描ききった感動巨編。





<合田シリーズとは…>

映画化もされた『マークスの山』(1993年)から始まる刑事・合田雄一郎が登場する人気シリーズ。「合田は私である」と作者自ら言う通り、ファンも合田の視点を通じ、時代と人間を共に見つめてきた。シリーズ作品に、『照柿』(1994年)、『レディ・ジョーカー』(1997年)、『太陽を曳く馬』(2009年)、『冷血』(2012年)。





【著者プロフィール】

高村薫(たかむら・かおる)

1953年、大阪府生まれ。1990年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞、93年『リヴィエラを撃て』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、同年『マークスの山』で直木賞を受賞。98年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞、2006年『新リア王』で親鸞賞、10年『太陽を曳く馬』で読売文学賞、17~18年『土の記』で野間文芸賞、大佛次郎賞、毎日芸術賞を受賞。他の著作に『神の火』『照柿』『晴子情歌』『冷血』『空海』などがある。

情報提供元: @Press