第28回地球環境大賞ロゴ


フジミン(R)


フルボ酸溶液


ライム畑

国土防災技術株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻 裕※)は、自然界では微量にしか存在しないフルボ酸を国内産の資材から精製し、植物活性剤として量産化することに成功しました。また、「森林資源の利用で量産化に成功した高濃度フルボ酸を活用した環境改善技術」が高く評価され、2019年4月に第28回地球環境大賞「農林水産大臣賞」を受賞しました。



URL: https://www.jce.co.jp/



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/183473/LL_img_183473_1.png

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製品荷姿

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フルボ酸溶液

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■第28回地球環境大賞「農林水産大臣賞」受賞!

この受賞は、「森林資源を利用して量産化に成功した高濃度フルボ酸による環境改善技術」の取り組みが高く評価されたもので、国内外で長年にわたり研究している腐植技術をベースに技術開発を進めてきた成果です。当社は、今後も森林資源を利用して量産化に成功した高濃度フルボ酸を活用した技術で国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に貢献していきます。



地球環境大賞HP: http://www.fbi-award.jp/eco/





■森林資源を利用して量産化に成功した高濃度フルボ酸による環境改善技術とは?

当社では「土と水と緑に関する優れた技術を追求し、住みよい国土の建設と国民の福祉に貢献する『永遠の会社』を目指す」を企業理念に持ち、環境保全、防災・環境教育の取り組みによる社会貢献活動を実施しています。日本の森林は、スギ、ヒノキなどの人工林育成の担い手不足により、手入れが行き届いていない森林が顕在化し、公益的機能を発揮し難くなっています。このような環境改善に貢献するため、除間伐で産出された木質チップと炭の生産過程で産出される有機酸を利用し、森林土壌中には微量にしか含まれていないフルボ酸を高濃度に量産化する技術を長年にわたる腐植物質の研究によって確立しました。

2013年には、高濃度フルボ酸を活用して世界でも稀にみる強塩類集積地である中華人民共和国の農地土壌の除塩に成功しました。そして、この技術を応用し、東日本大震災の津波によって壊滅的な打撃を受けた海岸林の再生にも、植栽基盤の改良という形で高濃度フルボ酸が2017年から活用されています。また、佐賀県の虹の松原では、保全活動で生じる松葉を活用して高濃度フルボ酸を生産し、海岸林の保全活動に貢献しています。



この技術は、「持続可能な開発目標(SDGs)」17のうちで、[目標2:飢餓をゼロに]、[目標12:つくる責任つかう責任]、[目標13:気候変動に具体的な対策を]、[目標14:海の豊かさを守ろう]、[目標15:陸の豊かさを守ろう]の目標に貢献する技術です。世界では、様々な悪環境により土壌改良を必要とする地域が多く存在し、塩類集積地だけでも世界の農地の4分の1を占めています。高濃度フルボ酸は、強塩類集積地での土壌改良実績があることから今後さらなる海外への展開が期待されています。



フジミンを散布したライム畑(パラグアイ)

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除塩前のニラ畑 pH=5.63、EC=0.57dS/m

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除塩後のニラ畑 pH=6.15、EC=0.14dS/m

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SDGsロゴマーク

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■フルボ酸とは?

フルボ酸は、森林の腐食土壌に含まれる有機酸の一種で、植物にミネラルを補給し、土壌を改善する効果を発揮します。土壌や天然水中に含まれていますが、その含有量は極めて微量です。また、植物が必要とする肥料の交換能力を高め、効率よく肥料吸収を図り光合成量を向上させ、酷暑期の耐性を高める効果もあります。

腐植土壌とは、森林生態系において地上部の動植物により生産された有機物が堆積し、微生物により分解されて土の状態になったものです。

当社が量産化に成功した純国産フルボ酸は、一般のフルボ酸より活性効果が高い資材であり、国際化粧品素材登録であるINCIコード及び有機JASに登録されています。





■フジミン(R)(フルボ酸)の効果と使用方法

(1) 植物の光合成を活性化して生育を促進

(2) 植物の発根を促進して根系を健全化

(3) 肥料の吸収効率の向上

(4) 土壌中の過剰な養分のバランスを調整

(5) 凝集効果による土壌の団粒化促進

(6) 塩類の濃度障害を抑制



フジミン原液は強酸性(pH=3~6)なので、500倍に希釈し適量を散布します。土壌に養分の少ない場合には、肥料と一緒に散布することで肥料の効果をより高くすることが可能です。





■フジミン(R)(フルボ酸)の活用分野

早期緑化に効果があるフジミン(R)は様々な自然再生事業への利用が可能です。緑化工などの土木事業関係や稲作などの農業関係、芝生緑化などの造園関係、塩類集積地などのせき悪土壌などで成果が確認されています。また、海外においても中国やパラグアイなどのせき悪土壌地の改良などで幅広く活用されています。





■フジミン(R)(フルボ酸)を活用して様々な資材を開発

前田工繊株式会社と共同で開発した植生マット・シート「フルボシリーズ(R)」は、主に法面緑化で利用される植生マット・シートに、フルボ酸を配合することによって短時間で緑化が可能になりました。また、肥料の吸収効率を向上させ、植物の育成を活性化する効果もあります。現在は激甚災害が発生した山地斜面などに利用されています。



大建工業株式会社と共同で開発した土壌改良材「DWファイバー(R)」は、国産材の間伐材や林地残材、河川木を原料とし、これらの木質資材を爆砕処理してフルボ酸を添加した土壌改良材です。木質資材を爆砕処理したことによって、繊維構造がランダムになり、水はけの悪い土壌にDWファイバー(R)を混合することで土壌の透水性が改善され、物理的改善効果を発揮します。また、フルボ酸を添加することによって、植物の生育を促進し、土壌粒子を凝集化して団粒化を促進するなど、化学的改善効果も発揮します。



植生マット・シート「フルボシリーズ(R)」前田工繊×国土防災技術

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土壌改良材「DWファイバー(R)」大建工業×国土防災技術

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■主な受賞歴

平成27(2015)年 第16回民間部門農林水産研究開発功績者賞受賞

エコプロダクツ大賞 推進協議会会長賞受賞

平成28(2016)年 森林技術賞受賞

第2回ジャパン・レジリエンス・アワード優良賞受賞

平成30(2018)年 第4回ジャパン・レジリエンス・アワード優良賞受賞

平成31(2019)年 第28回地球環境大賞「農林水産大臣賞」受賞





■会社概要

名称 : 国土防災技術株式会社

代表者: 代表取締役社長 辻 裕※

所在地: 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目18番5号

設立 : 1966年5月2日

資本金: 1億円

URL : https://www.jce.co.jp/



※ 辻は、正しくは「一点しんにょう」

情報提供元: @Press