シチズンは創業以来、より多くのお客さまにより良い時計を身につけていただくため、常に新しい技術開発に挑み、時計を作り続けてきました。そして1976年、「光」を電気エネルギーに変えて「時」を刻むエコ・ドライブという独自の技術を開発。地球上どこでも光さえあれば動き続けるこのシステムは、言い換えれば「世界中の市民が平等に使える時計」であり、シチズンの企業精神の本質であるともいえます。その「光と時」をテーマにしたインスタレーション「LIGHT is TIME」は、6年にわたり、シチズンと建築家・田根 剛氏(Atelier Tsuyoshi Tane Architects)が共に挑戦してきた表現であり、今回も時計の全ての部品を支える基盤装置である地板を約7万2千個使用し、新たなデザインにて幻想的な空間を創りだします。
建築家。1979年東京生まれ。Atelier Tsuyoshi Tane Architectsを設立、フランス・パリを拠点に活動。2006年にエストニア国立博物館の国際設計競技に優勝し、10年の歳月をかけて2016年秋に開館。また2012年の新国立競技場基本構想国際デザイン競技では『古墳スタジアム』がファイナリストに選ばれるなど国際的な注目を集める。場所の記憶から建築をつくる「Archaeology of the Future」をコンセプトに、現在ヨーロッパと日本を中心に世界各地で多数のプロジェクトが進行中。主な作品に『エストニア国立博物館』(2016年)、『Todoroki House in Valley』(2018年)、『とらやパリ店』(2015年)、『LIGHT is TIME』(2014年)など。
LUFTZUG代表/アートディレクター/プロデューサー/テクニカルディレクター。1977年新 潟生まれ。舞台芸術から派生し、音楽、映像、デザイン、テクノロジーほか領域を問わず関係性を構築する。2005年有限会社ルフトツークを東京に、2012年LUFTZUG EUROPE、2018年Lugtjeをアムステルダムに設立。曖昧なメディアの媒介として役割を確立しようと活動を広める。人と感覚の交流、感覚の遍在化を目指し国内外で積極的に活動を行う。CITIZEN『LIGHT is TIME』(2014ミラノ・東京)、建築家フランク・ゲーリー展“I Have an Idea”(2015東京)、向井山朋子『La Mode』(2016台中)『HOME』(2016)『GAKA』(2018テルシュヘリング、高知、神津島)他、演出・プロダクション制作などに携わる。