エアコン月別お問い合わせ件数


【調査データ】エアコン修理経験


【調査データ】エアコンの具体的な故障内容


試運転の方法

ダイキン工業株式会社は、夏の暑い時期に快適にエアコンを使用してもらうため、夏本番前の点検を啓蒙する「スイッチオン!キャンペーン」を実施。キャンペーンに伴い、全国300人のエアコンユーザーに「エアコンが壊れて点検や修理を依頼した経験」に関する調査を行いました。すると4人に1人がエアコン故障経験があるとの結果に。エアコンの点検・掃除は、問い合わせが集中する7月に入る前がおすすめ。今の時期にどのようにケアすればこの夏快適に過ごせるのか、「プロが教えるエアコンセルフ点検のポイント」として、家電スペシャリストの滝田 勝紀さんに家庭でのセルフ点検の「あるある」とチェックすべきポイントについて解説していただきました。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/156867/LL_img_156867_1.jpg

エアコン月別お問い合わせ件数



■エアコンの問い合わせは7月に集中。“混みあう前”のセルフ点検・修理で夏を快適に!

エアコンの使い始めとなる7月になると、エアコンメーカーへのお問い合わせや修理の依頼が集中し、対応にお待ちいただく場合があります。表からも、お問い合わせが7月に集中していることがわかり、全体の45%が夏場となっております(ダイキン調べ)。今年の夏は平均気温が「平年より高い」との予報。夏の暑い時期に快適に使用するには、使用する前の6月前半までに試運転していただくことをオススメします。





■エアコン故障の内容 1位「冷風が出なくなった」、2位「電源は入るが動かなくなった」

全国300人のエアコンユーザーに調査を行ったところ、エアコンが壊れて点検や修理を依頼した経験がある方は26.7%と4人に1人以上。具体的な内容で多いのは「冷風が出なくなった」、「電源は入るが動かなくなった」、「運転ランプが点滅した」。これらはお問い合わせ件数も多いのですが、実はセルフ点検のポイントを理解していれば、家庭で解決できるケースも。



家電スペシャリストの滝田 勝紀さんに「プロが教えるエアコン点検のポイント」を詳しく解説していただきます。





【家電スペシャリスト・滝田さんが教える、エアコンセルフ点検のチェックポイント!】

ポイント1 冷風が出ないと思ったら暖房設定だった…など意外と多い簡単な見落とし。運転モード・温度設定をチェック!

ポイント2 冷え方がイマイチな時は、エアコン周りをキレイに。フィルター汚れ、室外機の前に障害物がないかをチェック!

ポイント3 機種に搭載された機能により運転開始が遅いことも。エアコンの状態は機種の取扱説明書をチェック!



◆家電スペシャリスト・滝田 勝紀さんが解説「エアコンのセルフ点検、ここがポイント」◆

■オフシーズンの間に不具合が生じていることも。5月~6月での試運転で異常に気付けば夏までに準備できる

エアコンは季節家電で、主に活躍するのが夏と冬。つまり、春や秋は長期間使わないまま放置されます。当然、知らぬ間に室外機と室内機はそれぞれ不具合が生じていたり、さらにそれらをつなぐホースは風雨や日光にさらされ続けて劣化損傷している場合も。それに気づかず、夏本番の7月にいざ電源オンしてみたら……、ちゃんと動かなかったなんてことになったら悲劇ですよね。昨今の真夏の暑さときたら、35℃を超えて、40℃に迫ることもざらにあります。そんな時に頼みのエアコンがもし動かなかったら、もう部屋の中で過ごすことなんてできません。

だからこそ、5月~6月の温度がそこまで高くない時期に、エアコンの試運転をしておくことをオススメします。早い時期に異常に気付けば、準備万端で夏を迎えられます。





■「あれ?故障!?」と慌てる前に。エアコンセルフ点検の確認ポイント

エアコンの試運転をしようとしたら、あれ?ちゃんと動かない…。これは故障かと慌てて修理依頼をする前に、まずは確認すべきポイントを押さえてセルフチェックしてみましょう。



1 「あれ、動かない!」 →まずはブレーカーをチェック。エアコン専用スイッチはオンになっている?

通常エアコンは専用電源となっており、分電盤の中に独立したスイッチがあります。そのスイッチがオフになっているとエアコンに電気が届いていないため、当然作動しません。動作しない時には、こういったところもまずはチェックしてみてください。漏電遮断機能付のブレーカーがオフ状態になっている場合は、製品もしくは電源配線での漏電が考えられますので、安全面からも無理にオンせず、点検を依頼しましょう。



2 「冷風が出ない!」「温風が出る!」 →運転モードをチェック。冷房設定になっている?

電源は入るものの一向に冷風が出ない、もしくは温風になってしまう場合も。この場合、最も多いのは暖房設定のままになっていること。最後に使用したのが冬だとすると、暖房設定のままになっている可能性も高く、それだと温風が出てしまいますよね。久しぶりに使用する試運転だからこそ、まずは冷房設定になっているかどうかをリモコンなどで確認しましょう。



3 「電源は入るのに動かない!」 →温度設定をチェック。省エネ機能で止まっているかも?

電源が入るけど動作しないなんて場合もあるかもしれません。その場合、例えば設定温度が高すぎることも疑いましょう。試運転時期は周囲の温度がそこまで高くないので、設定温度が周囲の温度より高めに設定されていると温度センサーで感知し、省エネ運転などの機能で風を止めてしまう場合もあります。



4 「あまり冷えない…」 →フィルター汚れ、室外機の前に物を置いていないかをチェック。機種によっては準備モードが働いていることも。

また、電源をオンにしても思うように冷風が出ないと感じる場合は、例えばフィルターの汚れをチェックしてみたり、室外機の前に障害物などが置いてないかも確認しましょう。さらに冷房や除湿運転時は、室内機にこもったニオイが出るのを抑える機能が働くこともあるため、機種によっては運転開始してもすぐに風がでないことがあります。その場合は3分程度待ってみるのも大事なセルフチェックです。





■エアコン故障を疑う必要がある場合

エアコンは精密機械ですから、当然故障が起きないとは言い切れません。しっかりセルフチェックをしたものの、異常が見られないのに、電源をオンしても動作しない…。こうなるといよいよ故障を疑う必要があります。



1 電源を入れてもすぐ止まり、一度コンセントを抜いて入れ直しても動作しない場合

電源を入れてもすぐ止まる場合は、エアコンが異常動作を記憶している場合やエアコン内部のマイコンが誤動作していることがあります。一度コンセントを抜いて入れ直しても動作しない場合は、モーターや基板などの部品不良が考えられます。



2 室内機・室外機から異音がする場合

室内機はもちろん、室外機内部にはモーターやファン、コンプレッサーなどの機能部品が搭載されています。もし聞きなれない異音がしたりする場合は、不具合があるかもしれません。また、すぐに止まってしまうなどにはコンプレッサー自体や制御している基板などの異常も考えられます。



3 配管に損傷がある場合

エアコンは室外機と室内機の間で冷媒ガスを循環させることで温度を調整していますが、その冷媒ガスが通る配管に損傷、詰まり、へこみなどでガスの循環を妨げていたり、穴があいてガス漏れしている場合は思い通りに冷えません。こちらは取り替え工事が必要になります。





■動作だけでなくニオイもチェック。「なんだか臭う」はプロの洗浄サービスを利用して夏前にスッキリ。

エアコンに限らないことですが、ニオイが発生する多くの場合、必ず原因菌が存在します。まずはそれらの繁殖を防いだり、根こそぎ取り去ることが重要です。エアコンの場合は室内機のフィルターや、熱交換器、さらにはファンなどに主にカビが潜んでいたり、ニオイが発生したりします。前シーズンに使用したまま放置した場合はもちろん、自分でキレイに掃除したつもりでも、エアコンの内部は複雑な機構になっていたり、そもそも手などが入り込めない部分もあるので、ニオイの元となるカビや菌を完全に取り去ることはできません。その結果、次に使う季節までニオイの元となる原因菌やカビを持ち越して、そのまま付き合うことになります。そうすると当然不快なだけではなく、健康面に悪影響を与えてしまう場合も。

エアコンを長く快適に使用したいのであれば、試運転をする春や秋などに、プロの業者が行なっているエアコン洗浄サービスを受けることをオススメします。





■慌てて問い合わせる前に。取扱説明書やインターネットを活用して状態を確認しておくと、早く解決できます。

最近の機種にはエアコンの状態を光で知らせる機能が搭載されたり、リモコンにエラーコードが表示されたりするようになっています。サインがついたら、製品の取扱説明書を見れば状態がわかります。「故障かな?」と思った時に確認すべきことも書かれていますので、セルフ点検の際には取扱説明書に目を通してみましょう。もし手元になくても、最近はインターネットで公開されている場合も多いようです。そういった自分でわかることを確認しておいたり、エアコンの機種名や機番、何年式のどのモデルかなどを調べておくと、問い合わせる際に的確な回答が得られたり、点検・修理の際にサービスマンが予想部品を持ってきてくれてその場で修理完了できたりと、さまざまなメリットにつながります。





■家電スペシャリスト 滝田 勝紀(たきた まさき)さん

フリーランスの編集者でAll Aboutの家電ガイド。遊びゴコロのある父親向けのライフスタイルサイト「d.365」、電子雑誌「ds」のディレクター。世界最大の家電見本市「IFA」は6年連続で取材し、特にIoT家電やロボット家電に精通。数多くのメディアで生活家電やテクノロジー系の連載を執筆中。

家電メーカーの戦略PR、コンサルタントも兼務。





◆◆◆もっと詳しく!エアコン点検のポイント&使い方のコツ◆◆◆

<専門家からのアドバイス>

「試運転でセルフ点検&ニオイもチェック!エアコンへの負担が少ない5月~6月がベストタイミング。」

試運転のやり方はいたって簡単!少し気温の高い日に冷房モードにして、温度を最低温度に設定するだけです。家庭用のエアコンは、家電製品と同様の扱いを受けるので、試運転の必要性をなかなか感じていただけないのですが、エアコンにはオフシーズン(使わない期間)があります。機械製品においては、モーターなど回転部分を持つ部品が使われており、このような製品においては、いきなり100%の負荷をかけて運転をすると、思わぬ不具合が発生することがあります。

(自動車のエンジンが冷え切った状態で、いきなり高回転で運転するとエンジン内部に損傷影響がある、といったことと同様)そういったことから、夏本番をむかえる前、外気温度が低い時期の冷房運転は、製品への負荷も低い状態であり、5月~6月前半での試運転を特におすすめします。試運転でエアコンのニオイを感じたら、エアコン内部にカビや菌が繁殖している可能性が大。家庭でのお掃除では取り切れない部分はプロの業者にエアコン洗浄をしてもらうことが有効ですが、エアコン洗浄も7月以降は混みあいます。試運転のタイミングでプロに洗浄してもらえば、夏までにカビもニオイもスッキリ。快適に使えます。



エアコンの試運転や家庭でできる節電方法については「エアコンスイッチオン」サイトをチェック!

http://www.daikincc.com/campaign/switch-on/



スイッチオン!動画サイト

https://youtu.be/okfvY9lMGmI



ルームエアコンAI故障診断サイト(チャットボット)

http://www.daikincc.com/RA_AI_chatbot/



AI故障診断紹介 動画サイト

https://www.youtube.com/watch?v=R3AWF9cUGnM&index=5&list=PLe7oR-c-_CF17cdi5Jxr7pqOI-v78eL7N



<エアコンの試運転や家庭でできる節電方法については「エアコンスイッチオン」サイトをチェック!>http://www.daikincc.com/campaign/switch-on/

情報提供元: @Press