山薬山芋

株式会社アンチエイジング・プロ(本社:東京都新宿区)が提供したジオスゲニン含有ヤマイモエキス(以下 ジオパワー15とする)を用いてヒト臨床試験が実施され、健常人の認知機能向上効果が証明されました。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/143853/LL_img_143853_1.jpg

山薬山芋



日本は、世界一の長寿国であり、同時に世界一の認知症大国でもあります。これまでの研究では、認知症対策の素材は、脳血流改善をメカニズムとするものが中心であり、神経細胞を修復まで行える素材が見つかっていませんでした。

2012年、富山大学和漢医薬学総合研究所東田千尋教授らのグループがアルツハイマー病のモデル動物を用いて、脳中のアルツハイマー型認知症の原因物質であるβアミロイドの増加を抑え、神経細胞の情報伝達を担っている軸索や前シナプスの変性を改善する効果がジオスゲニンにあることを発表し、注目を浴びました。



この度の発表は、実際の食用原料を用いて、ヒトでの検証を行いました。20歳から81歳までの健常人に対してジオパワー15を50mg配合したカプセル2粒を3カ月間摂取させ、摂取前後の認知機能検査と血液検査を実施しました。RBANSという認知試験を評価するスコア結果では、ジオパワー15摂取群で有意な認知機能向上が示されました。被験者を年齢で分けて解析すると、中年以降の群で特にジオパワー15の効果が認められました。

山芋は、山薬として紀元前より不老長寿の生薬として取り扱われ、多くの漢方薬にも用いられてきました。今後、この山芋のチカラは、ますます注目度が高まり、認知症予防素材として国民の健康にも大きく寄与していくことが期待されます。





■富山大学プレスリリース内容

富山大学では機能強化研究プロジェクトの一つとして、「漢方薬による認知症予防への取り組みと地域活性化」を進めています。このプロジェクトでは、神経回路再構築活性を有する和漢薬に関する基礎研究の成果に基づき、和漢薬・漢方薬による、認知症をはじめとした高齢者疾患の予防と治療の実現を目指して、“和漢健康づくり”を合い言葉にして、薬理学研究、生薬学研究、臨床研究、地域啓発活動等、種々の取り組みを展開しています。

和漢医薬学総合研究所神経機能学分野の東田千尋教授、大学院医学薬学教育部(薬学)博士課程1年楊熙蒙、門本笑花研究支援員、中田翔太郎研究支援員、金沢大学国際基幹教育院松井三枝教授、金沢大学稲田祐奈研究員、和漢医薬学総合研究所漢方診断学分野の柴原直利教授、医学部和漢診療科の渡り英俊助教らのグループは、和漢薬成分のジオスゲニンがアルツハイマー病モデルマウスの記憶障害改善作用、および正常マウスの記憶能力向上作用を有することを発見してきましたが、今回、その基礎研究に基づき実施した臨床研究で、ジオスゲニン含有ヤマイモエキスによる健常人の認知機能向上効果を証明しました。

この研究成果は、10月24日付けの学術雑誌「Nutrients」(論文名:Diosgenin-Rich Yam Extract Enhances Cognitive Function: A Placebo-Controlled, Randomized, Double-Blind, Crossover Study of Healthy Adults.)に掲載されました。



PDF版: https://www.u-toyama.ac.jp/outline/publicity/pdf/2017/1025.pdf





■株式会社アンチエイジング・プロ

健康食品・サプリメントのOEM供給と原料販売を行っています。チーフコンサルの栗山が中心となり、マーケティングベースの商品設計、原料クリエイティブ供給などを行っています。レスベラトロール原料では、業界トップシェアの原料メーカーであり、多くの大手企業にも原料を供給しています。その他、山芋抽出物、鮭鼻軟骨抽出物(非変性2型コラーゲン、プロテオグリカン)、葛花抽出物、レモン果皮由来葉酸などの原料を供給。

また、健康メディア向けにコンテンツ作成用の情報を学術論文などのエビデンス付きで提供し、監修医師・専門家の紹介なども行っています。

情報提供元: @Press