牛車で行こう! オビ付カバー写真


牛車で行こう! 書影


本文組見本(1)


本文組見本(2)

安政4年(1857)創業、歴史書専門の出版社、吉川弘文館(所在地:東京都文京区本郷、代表取締役社長:吉川道郎)では、平安貴族の移動手段「牛車(ぎっしゃ)」の魅力を余すところなく語ったユニークな一冊『牛車で行こう!―平安貴族と乗り物文化―』を、2017年7月6日(木)に発売します。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/132386/LL_img_132386_1.jpg

牛車で行こう! オビ付カバー写真





車種は?スピードは?嫌なやつと同乗したら?平安貴族の移動手段「牛車(ぎっしゃ)」とは、どんな乗り物だったのでしょうか。古記録や古典文学、絵巻物を素材に、乗り降りの作法、生きる動力=牛の性能、乗車定員やマナーなど、失われた日常生活を豊富な図版とともに生き生きと再現。牛車に魅せられた著者が、その魅力を余すところなく語ったユニークかつ必読の書です。





【著者紹介】

京樂真帆子(きょうらく まほこ)

1962年、兵庫県生まれ。1992年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了(単位取得退学)。現在、滋賀県立大学人間文化学部教授。京都大学博士(文学)

〈主要著書・論文〉『平安京都市社会史の研究』(塙書房、2008年)、「平安京都市社会と火災」(三宅和朗編『環境の日本史2』吉川弘文館、2013年)、「歴史学と映画―『大仏開眼』と北山茂夫―」(『人間文化』35、2014年)





【本書のおもな内容】

はじめに―ドライブ前の点検―

第一章 車を選ぼう

車種と身分・階層

牛車の身分規制

偽装する車

(1)素性を隠す/(2)性を偽る―女車―

車の所有・貸与・相続

受領の牛車

第二章 牛車で行こう!

1 では、乗り込もう

牛車は後ろ乗り/牛車は四人乗り

2 車を走らせよう

牛車のスピード/車中の工夫/車を引く牛/移動の風景

3 車を停めて、降りて、片付けよう

その前に門をくぐる/車を停める一工夫/車から降りる/車を片付ける

第三章 歩くか、乗るか?

1 歩く貴族

寺社参詣は徒歩で/徒歩移動すべき空間/歩きたくない、歩けない

2 輦車宣旨と牛車宣旨

輦車と腰輿/中重の輦車宣旨/牛車宣旨

3 平安貴族と騎馬

騎馬での移動/騎馬の作法

第四章 ミヤコを走る檳榔毛車

1 檳榔毛車とは何か?

2 檳榔毛車の作法

乗車の身分規制/檳榔の入手

3 ミヤコのなかの檳榔毛車

行列を飾る/物語世界への反映

第五章 一緒に乗って出かけよう!

1 女房たちの同車

職務の中での同車/いやなやつと乗り合わせた場合/上座・下座

2 同車に表れる人間関係

同車する人々/演出される同車

3 そして一緒にどこへ行くのか?

右京へ/西山へ/東へ/南へ

第六章 廃れたからこその牛車

1 廃れる乗車文化

2 牛車研究の金字塔『輿車図考』

松平定信という文化人/『輿車図考』について

3 『源氏物語』の牛車

『源氏物語』にみえる車の種類/車の中の様子/「一つ車に乗る」人たち

あとがき





【書店イベントのご案内】

丸善京都本店 『牛車で行こう!』刊行記念 京樂真帆子先生講演会

「牛車で行ってみる?―平安貴族社会と乗り物文化―」

芥川龍之介の名作「地獄変」で焼かれた牛車は、どんな乗り物だったのか? 古記録や古典文学、絵巻物を素材に、乗り降りの作法、乗車定員やマナーなど、失われた日常生活を考えてみましょう。



開催日時 : 7月30日(日)15時(開場14時30分)

会場 : 丸善京都本店 地下2階特設会場

先着30名様、参加費無料、要整理券

電話予約可: 075-253-1599

URL : https://honto.jp/store/news/detail_041000022285.html?shgcd=HB300





【『牛車で行こう!』の概要】

著者: 京樂真帆子

体裁: A5判・並製・カバー装・176頁

価格: 本体1,900円(税別)

ISBN: 978-4-642-08318-8

URL : http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b287164.html

情報提供元: @Press