業平菱に杜若冠文様打掛(江戸後期)


松竹梅鶴亀高砂文様振袖(江戸後期~明治初期)


赤羅紗地蝶文様錦糸筥迫(江戸末期)


綴織鶴文守り巾着(明治末期~大正)

たばこと塩の博物館(東京・墨田区)では、2017年4月22日(土)から7月2日(日)まで、「着物と装身具に見る江戸のいい女・いい男」展を開催します。





今日では、日本の伝統的衣服である着物や装身具を着用する機会が少なくなりました。しかし、江戸時代から大正時代にかけての江戸(東京)や京・大坂などの都市で生活する人々のあいだでは、着物や装身具は日常的に用いられたほか、個性や斬新さが求められ、洗練された作品も数多く制作されました。さまざまな意匠、素材、技法で制作された作品は、現代でも新鮮なものとして映ります。

本展の中心となる中村コレクションは、東京で袋物商として活躍した中村清商店の創始者中村清氏(1887~1946)が蒐集した、江戸から明治・大正にかけて制作された染織品のコレクションです。中村清氏は、刺繍の技の優れたもの、仕立てのいいもの、染めのいいものなどにこだわり蒐集してきました。蒐集は昭和初期に行われており、和装が洋装に変化していくなか、日本の伝統的文化を後世に伝え、着物や装身具をもう一度見直そうという目的もあったとのことです。

今回の展示では、中村コレクションの中から、女性と男性の着物とそれぞれが身につけた筥迫(はこせこ)やたばこ入れなどを中心に、インドやジャワの古渡(こわたり)更紗や輸入革として人気があった金唐革などを素材にした装身具を展示します。さらに結髪雛形や化粧道具なども合わせた約200点の資料をとおして、当時の人々が持っていた装いに関するこだわりと美意識を紹介します。





■「着物と装身具に見る江戸のいい女・いい男」開催概要

名称  : 着物と装身具に見る江戸のいい女・いい男

会期  : 2017年4月22日(土)~7月2日(日)

主催  : たばこと塩の博物館

協力  : 株式会社クイーポ、ポーラ文化研究所

会場  : たばこと塩の博物館 2階特別展示室

所在地 : 東京都墨田区横川1-16-3

      (とうきょうスカイツリー駅から徒歩8分)

電話  : 03-3622-8801

FAX   : 03-3622-8807

URL   : https://www.jti.co.jp/Culture/museum/

入館料 : 大人・大学生 100円(50円)

      満65才以上の方(要証明書)と小・中・高校生 50円(20円)

      *( )内は20名以上の団体料金

開館時間: 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)

休館日 : 月曜日



<作品紹介>

https://www.atpress.ne.jp/releases/125808/att_125808_1.pdf





【たばしお寄席】

2017年4月23日(日) 午後2時~

定員:90名 当日整理券制

口演:柳家小八(噺家)

解説:新藤茂(国際浮世絵学会常任理事)



【たばしお講座】

定員:90名 当日整理券制



2017年5月28日(日) 午後2時~

「江戸のリッチモンド 青い目が見た幕末の光景」

講師:石倉孝祐(北区飛鳥山博物館学芸員)



2017年6月11日(日) 午後2時~

「蘭学領主のお買物 嗜好品を中心に」

講師:近藤貴子(佐賀市大隈記念館元学芸員)



2017年6月18日(日) 午後2時~

「史料から見る呉服店三井越後屋」

講師:下向井紀彦(三井文庫研究員)



【展示関連講演会】

定員:90名 当日整理券制

2017年5月14日(日) 午後2時~

「衣装ときれの小宇宙 袋物商中村清の選択眼」

講師:大久保尚子(宮城学院女子大学生活文化デザイン学科教授)



【展示関連イベント】

定員:各回とも70名 当日整理券制

2017年6月4日(日) 午前11時30分~/午後2時~

「結髪実演 御殿女中のヘアスタイル」

実演:林照乃(結髪師)

解説:村田孝子(ポーラ文化研究所)



※いずれの催しも、3階視聴覚ホールで開催。

※いずれの催しも、参加には、入館料が必要です。

※いずれの催しも、当日開館時より整理券を1名につき2枚まで配布します(配布時に人数分の入館料をいただきます)。
情報提供元: @Press