昨年の国際産学地域連携PBLの様子(6カ国8大学63人が参加) 1


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昨年の国際産学地域連携PBLの様子(6カ国8大学63人が参加) 3


昨年の国際産学地域連携PBLの様子(6カ国8大学63人が参加) 4

芝浦工業大学(東京都港区/学長 村上雅人)は、12月8日から16日までの9日間、国際的・学際的なプロジェクト演習による総合的課題解決力を備えた人材の育成を目的に、日本を含むアジア7カ国10大学に所属する世界14カ国出身の80人が共に学ぶ国際産学地域連携PBL(Project Based Learning)を実施します。

参加者は国籍や専門分野が異なるメンバーとチームを組み、大宮キャンパスでのグループワークのほか、企業視察や自治体訪問、各チームの課題に関連したフィールド調査、福島県南会津町・檜枝岐村での体験学習などを通して実社会の課題解決に挑みます。





■ポイント

(1)9つの企業・自治体がプロジェクトテーマを提供

テーマ例

株式会社本田技術研究所:「デザインと走り」を実現する新アイデア

株式会社リコー    :An innovative product and business model

            creation with some technical seeds

カネパッケージ株式会社:「驚き」と「感動」と「安心」を与える

            新しいパッケージ

埼玉県        :食品ロスの削減



(2)4つの企業・自治体が施設見学やフィールドワークの受入に協力



(3)アイデア提案やシミュレーションで終わらせず、試作機の製作やデモに取り組む

※TechShop Tokyoの最新工作機器を使用





■国際産学地域連携PBL 概要

異なる専門分野と多様な文化・価値観を持った学生が集まり、各チームでグローバルな視点からプロジェクトテーマへの解決策を考え、提案を行います。日本からは芝浦工大生36人(うち11人は留学生)と東京電機大学の学生3名が参加。海外の大学院生は、Teaching Assistants(TA)としても参加します。





■実施のねらい

現場での調査から企画を考え、コストも含めて検討・提案する力を身につけることを目指します。各プロジェクトにおいて、グローバルな視点・文化・価値観など、さまざまな要素を取り入れながら1つの提案としてまとめていくプロセスを通じ、世界を舞台に仕事をする上で必須となるコミュニケーション能力、課題解決能力、リーダーシップを醸成します。





■スケジュール概要

<開催期間>

2016年12月8日(木)~12月16日(金)



<場所>

芝浦工業大学 大宮キャンパス、さいたま市内各所、福島県檜枝岐村



<参加学生>

日本    :芝浦工業大学 36人(うち留学生11人)、東京電機大学 3人

タイ    :チュラロンコン大学 5人、

       キングモンクット工科大学トンブリ校 15人、

       スラナリー工科大学 5人、

シンガポール:シンガポール国立大学 5人(うち留学生 3名)、

ベトナム  :ハノイ理工科大学 3人、

インドネシア:スラバヤ工科大学 3人、

カンボジア :カンボジア工科大学 3人、

モンゴル  :工業技術大学 2人、

合計80人(Teaching Assistants[TA]7人含む)

※留学生の出身国はアルジェリア、インド、ドイツ、ブラジル、マレーシア、ルワンダ、ロシア



<プロジェクトテーマ提供>

株式会社イード、カネパッケージ株式会社、株式会社技術評論社、埼玉県資源循環推進課、さいたま市都市戦略本部、株式会社ソラコム、テックショップジャパン株式会社、株式会社本田技術研究所、株式会社リコー



<プログラム協力>

さいたま市水道局、福島県檜枝岐村総務課、三菱ふそうトラック・バス株式会社、株式会社ミル・インターナショナル



<協賛>

株式会社本田技術研究所、関東自動車株式会社、株式会社イード





■スケジュール詳細

<12月8日(木)>

9:30  開講式、オリエンテーション

12:00 ウェルカムパーティー

13:30 プロジェクトテーマ発表、チーム編成(課題の決定)



<12月9日(金)>

グループワーク

午前 テーマ設定、要求分析

午後 目標設定、評価計画、予算及びスケジュール計画



<12月10日(土)>

午後 檜枝岐歌舞伎のドキュメンタリー映画「やるべぇや」観賞

   グループワーク

夜  各大学による文化紹介パフォーマンス



<12月11日(日)>

午前 福島県檜枝岐村でフィールドワーク(地域リソース調査)

午後 デザインレビューの準備と発表

夜  デザインレビュー



<12月12日(月)>

午後 三菱ふそうトラック・バスの研究所見学



<12月13日(火)>

グループワーク(TechShop Tokyoの工作機器で試作)



<12月14日(水)>

グループワーク(TechShop Tokyoの工作機器で試作)



<12月15日(木)>

午前 最終プレゼンの準備、経費報告

午後 最終プレゼンテーション(13:00~17:00)、フェアウェル・パーティー



<12月16日(金)>

午前 PROGテスト、工学系CEFR-based CAN-DO Listによる学修成果測定

午後 修了証授与、閉講式





■国際産学地域連携PBLの特徴

●世界14カ国出身の多様な専門分野を有する学生が協力し合い、実社会の課題に取り組みます。



●先端的アクティブラーニング教育

教員が教える教育から、学生達が自分で考える教育への転換。社会や産業界などのニーズから自ら課題を抽出して問題を分析し、ソリューションとなるシステムやサービスをデザイン。最終的にプロトタイプを提示することを目標とします。



●グローバル教育

多国籍・多分野の文化が混在するなかでの自己主張と協調の力を増強。英会話能力が不足していても、一緒に作業することにより共感が生まれ、最後は協力しあって多様性を受入れるダイバーシティの感覚を身につけ、問題解決へあたります。



●工学イノベーション能力の開発

システム工学技法を応用して、問題解決へグループ共同で作業をする絶好の体験となり、ロジカルな思考で新たな視点を見いだし、革新的な発想を実物に結びつける訓練となります。



●非常時対応力の育成

計画には記されていない緊急状況を意図的に起こします。例えば突然のスケジュール変更でグループ検討の時間を無くしたり、工場見学の帰りに往路で乗ってきたバスが帰ってしまっていたりなど、実社会でも生じる突発的なピンチ状態を創出。学生達に緊急事態対応の行動を体験させます。緊急事態ではチームが一体となって対応せざるをえないため団結が強くなり、コミュニケーションが増強され、解決に向けて柔軟な発想力が培われます。



●産学・地域との連携

地域団体、企業、財団などと連携し、実際に社会ニーズや企業ニーズが高いテーマを学生達へ提供いただき、それをもとに学生達がグループ検討させる指導をしていただきます。



●現場体験

机の上で話し合うだけでなく、実際の現場に足を運ぶ実践教育を行います。
情報提供元: @Press