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バリアフリー映画鑑賞推進団体City Lights(以下 City Lights)と合同会社Chupki(代表:平塚 千穂子)は、障がいのある方も一緒に映画を楽しむことのできる日本初のユニバーサルシアター『CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)』を、2016年9月1日(木)に東京都北区東田端に、オープンいたします。



『CINEMA Chupki TABATA』詳細URL: http://chupki.petit.cc/





■1,500万円の工事費はクラウドファンディングで募集

City Lightsは、2001年から目の見えない人たちと一緒に映画を楽しむための環境づくりを行っており、その活動は15年目を迎えました。

1,500万円を超える莫大な工事費用は、大勢の方々のあたたかいご支援により、募金だけで集めることができました。おかげさまで、工事の目処もたち、オープンまであと1ヶ月。8月27日(土)には、プレオープンイベントも開催します。

なお、モーションギャラリーで8月末までクラウドファンディングを実施中です。追加工事費他、観客席、看板等の費用にあてる600万円の募金を呼びかけています。



クラウドファンディング詳細URL:

https://motion-gallery.net/projects/cinema_chupki_tabata





■ユニバーサルシアターとは

目の不自由な人も、耳の不自由な人も、車いすの人も、発達障害のお子さんや、小さなお子様連れのママたちも。だれもがいつでも安心して、一緒に映画を楽しむことのできる映画館を創りたい、という願いを形にしていく、すべてのお客様を対象とした映画館です。



<イヤホン音声ガイド付き>

座席に搭載されたイヤホンで、いつでも場面解説の“音声ガイド”を聴くことができるので、視覚に障がいのある方でも、一緒に映画をお楽しみいただけます。

また、イヤホンで本編の音の増幅もできるので、難聴の方にもご利用いただけます。



<日本語字幕付き>

日本映画の上映時にも、日本語字幕付き上映をいたします。聴覚に障がいのある方も、一緒に映画をお楽しみいただけます。



<車椅子スペースの設置>

入口からトイレ、客席までバリアフリーで、車いすのまま映画をご鑑賞いただけます。



<親子鑑賞室の設置>

人の大勢いる場所が苦手なお子様や、小さなお子様をお連れの方も、鑑賞室で安心して映画をお楽しみいただけます。



※ その他にも、定期的に手話活弁付き上映を行ったり、親子鑑賞の日を設けたり。お客様の多様なニーズに応えていけるやさしい映画館を目指しています。





■ユニバーサルシアターの特徴

(1) お客様の交流を大切に ~小さな映画館だからできるコミュニケーション~

15年間、ボランティア活動を行ってきた中で、障がいのある方、ボランティアに参加してくれた学生からお年寄りまで、実に様々な人々と映画鑑賞を通じて交流をしました。映画を観た後、感想をシェアしていると、障がいの枠などを越えて、心の会話ができます。また、目の見えない人が、命の声をよく聴いていること、耳の聴こえない人が、命の振動をよく見つめていることに驚きます。様々な人と感じ方をシェアすることで、映画の味わいが変わったり、さらに深まったり、ますます映画の面白さが広がります。そこに映画館の新たな可能性も感じました。普段の生活では出会えない多様なお客様が、映画を通じて交流できるのも、席数20席ほどの小さな映画館だからこそ味わえる喜びです。





(2) シアターの床には人工芝 ~空間のイメージは“森の中”~

https://www.atpress.ne.jp/releases/108922/img_108922_4.jpg

「チュプキ」とはアイヌ語で「自然の光」を意味します。空間のイメージは「森の中」です。

シアターのロビーには、木や緑のぬくもりを。壁には、大きなチュプキの樹を描き、募金にご協力くださった支援者の方々のお名前を書いた葉っぱを貼りつけます。シアターの床には人工芝を敷き、屋内にいながら、野外上映を味わっているような自然と一体となり、リラックスできる空間を演出します。





(3) 11.1chのスピーカーを配置 ~音に優しく包まれる「フォレストサウンド」~

音を大切にする視覚障がい者の方々と活動を共にしてきた私たちは、音響設備にもこだわりました。見えない光が聴こえるように、音響監督・岩浪 美和氏に全面的にご協力いただきました。

劇場の前面、側面、後面そして天井までスピーカーを配置し、作品に最適な立体的な音場を創造。豊かな森にいるように優しく包まれる音響を「フォレストサウンド」と名付けました。(7.1.4chドルビーアトモス/DTS:Xに対応しています。)





■シアター概要

シアター名称  : CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)

所在地     : 東京都北区東田端2-8-4 マウントサイドTABATA 1F

アクセス    : JR山手線・京浜東北線「田端駅」北口より徒歩5分

オープン日   : 2016年9月1日

営業時間    : 10:00~23:00

定休日     : 水曜定休

チケット料金  : 一般1,500円/シニア・学生1,000円/中学生以下500円

スクリーン数  : 1面

スクリーンサイズ: 120インチ ホワイトスクリーン(16:9)2657mm×1494mm

映写設備    : DLA-X750R 4K対応プロジェクター デジタル上映

席数      : 17席(車いすスペース2席含む) ※補助席導入時20席

運営      : 合同会社Chupki

詳細URL     : http://chupki.petit.cc/





■9月の上映スケジュール

City Lightsの団体名の由来でもある「街の灯」からチャップリン映画の特集上映をいたします。



・9月1日(木)~9日(金)10:30~/16:30~

「街の灯」(1931年、アメリカ、87分)

・9月10日(土)~16日(金)10:30~/16:30~

「キッド」(1921年、アメリカ、53分)

・9月17日(土)~23日(金)10:30~/16:30~

「モダン・タイムス」(1936年、アメリカ、88分)

・9月24日(土)~30日(金)10:30~/16:30~

「独裁者」(1940年、アメリカ、126分)

・9月1日(木)~30日(金)13:30~

『かみさまとのやくそく~胎内記憶を語る子供たち~』

・9月1日(木)~30日(金)19:30~

『バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版』





■今後の展望

団体立ち上げ当初は、暗中模索だった音声ガイドや映画館のバリアフリー環境づくりも、今ではたくさんの方々の努力によって広がりをみせています。特に、今年4月から障害者差別解消法が施行され、さまざまな事業者が障がい者に対してどのような“合理的配慮”を行ったらよいのか?に注目しているところ、大変痛ましい事件も起きてしまいました。

City Lightsが映画館のモデルとなるようなユニバーサルシアターを設立し、実際やってみせるということの影響力に希望をもっていただくことと同時に、地域の皆様と共に、どんな障がいのある方も当たり前に共存し、共に学び合い、気づき合い、成長し合えるような、コミュニティスペースとしての映画館を創り、永く継続していくことを目指します。





■団体概要

商号  : バリアフリー映画鑑賞推進団体 シティ・ライツ(City Lights)

代表者 : 平塚 千穂子

所在地 : 〒114-0016 東京都北区上中里1-35-15

設立  : 2001年4月1日

活動内容: 視覚障がい者の人も“音声ガイド”を使用することで

      一緒に映画を楽しむことのできる環境づくり

URL   : http://www.citylights01.org
情報提供元: @Press