「ウィズコロナ」政策推進へ＝感染拡大織り込む―中国

　【北京時事】中国国営中央テレビによると、２０２３年の経済政策を協議する共産党・政府の中央経済工作会議が１５、１６両日に開かれ、新型コロナウイルスとの共存を容認する「ウィズコロナ」政策を推進する方針が示された。コロナ感染が広がる中、「流行期間を順調に乗り切る」と強調しており、感染拡大を織り込んだ形だ。 　会議には習近平総書記（国家主席）らが出席。コロナ対策について「予防と抑制の措置を最適化すべきだ」と指摘した。厳格な感染対策を示す従来の「ゼロコロナ」には言及しなかった。 　長引くゼロコロナの影響で景気は低迷しており、今年の経済成長率は政府目標の「５．５％前後」を大きく下回る３％程度になるとみられている。こうした中、内需の底上げを重視する意向を表明。若年層の失業率高止まりを背景に、雇用対策に注力する方針も打ち出した。　【時事通信社】