【カイロ時事】モロッコ外務省は26日、チュニジアで27、28両日開催の第8回アフリカ開発会議(TICAD8)への不参加を発表した。同省は声明で、モロッコが領有権を主張する西サハラの独立派による会議参加を理由に挙げ、会議を主導する日本の助言に反してチュニジアが「一方的に招待を決めた」と非難した。駐チュニジア大使の即時召還も公表した。 ロイター通信によると、チュニジア外務省も27日、駐モロッコ大使の召還を表明。アフリカ連合(AU)委員会の委員長が招待したと反論し、チュニジアは「西サハラ問題について中立だ」と主張した。 チュニジアのサイード大統領は26日、TICAD8に参加するため同国を訪れた独立派「ポリサリオ戦線」の指導者ブラヒム・ガリ氏を出迎えていた。 【時事通信社】 〔写真説明〕26日、チュニスで、西サハラ独立派「ポリサリオ戦線」の指導者ブラヒム・ガリ氏(左)を出迎えるチュニジアのサイード大統領(右)(EPA時事)