【バンコク時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国カンボジアの外務省報道官は3日、ASEANが16~17日に開く外相会議に、ミャンマー国軍が任命した外相は招かないと語った。カンボジアはクーデターで権力を握った国軍に融和的な姿勢を取っていたが、加盟国の間で批判が高まり、軌道修正した。  外相会議は当初、1月中旬に予定されていた。しかし、国軍が外相に任命したワナマウンルウィン氏が招待されたことにインドネシアなどが反発し、延期に追い込まれた。  外務省報道官は地元メディアに対し、国軍がASEANと交わした暴力停止をはじめとする5項目の合意の履行にほとんど進展がなく、「加盟国が国軍の外相を招くことで一致しなかった」と述べた。代わりに「非政治的な代表の派遣を求めた」と説明したが、国軍が応じるかは不透明だ。 【時事通信社】 〔写真説明〕ミャンマー国軍が外相に任命したワナマウンルウィン氏=2021年3月の国営放送映像より、ネピドー(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ミャンマー国軍の外相招かず=カンボジアが軌道修正―ASEAN