最後の100球目で浅村を空振り三振に仕留めたロッテの小島は、グラブを強くたたき喜びをあらわにした。今季2度目の完封を無四球で遂げ、3年目で初の10勝に到達。「ずっと目標にしてきた数字。それを完封で飾ることができてすごくうれしい」と笑顔だった。 米大リーグで活躍する姿をテレビで見ていた田中将との投げ合い。「憧れというか天の上の人みたいな感覚。投げ合えるうれしさがすごく強かった」。幸せをかみしめながらマウンドに立った。 直球に勢いがあり、打者有利のカウントになってもひるまなかった。五回にはレアードが失策を重ね1死一、二塁に。初めてピンチを迎えたが、冷静にディクソンを二ゴロ併殺に打ち取った。 これまでの9勝には野手の援護によるものもある。「助け合いじゃないけど、エラーした時は僕が投げて絶対助けるんだという気持ちで抑えられた。完封よりもあそこで抑えられたことの方がうれしい」 ロッテの貯金11のうち、7個は小島が積み上げたもの。体の状態も良く、直近4試合で3完投と好調の左腕がチームの連敗も止めた。「優勝できなかったらその貯金も意味がない。必ず優勝できるように、一人でも多く抑えられるように頑張る」と力を込めた。 【時事通信社】 〔写真説明〕楽天を相手に完封勝利したロッテの小島=3日、楽天生命パーク