そんな経験、ありませんか?
冬にエアコンが急に止まる理由と、その対策をお伝えします。
寒冷地以外でも冬は「エアコンの霜取り」が作動する
皆さんはエアコンの「霜取り」を知っていますか?
室外機の熱交換器に霜が付着すると、熱交換が十分に行われず暖房能力を発揮しにくくなるため、エアコンにはその霜を溶かすために自動で「霜取り」を行う機能があります。
「霜取り」時には、霜を溶かすためにあたたかい冷媒を室外機側にまわすため、室内機から冷たい風が吹かないように、暖房運転を短時間停止します。
そのため、「エアコンが止まった!」とビックリするかもしれません。
三菱電機が行った調査では、この「霜取り」を知らない人が63.2%。意外と知られていません。
少し時間を置くと通常運転を再開しますので、焦らず待ちましょう。
室外機に霜がつきやすく、「霜取り」に入る外気温は、-7~5.5℃の時です。日本の場合はほぼ全国が対象となります。
実際、2023年の東京では73日、大阪市では71日、福岡市では59日も外気温が-7~5.5℃となった日がありました。
寒冷地以外でもエアコンの「雪対策」はしたほうがいい
気象庁の予測によると、今年の冬は北・東・西日本の日本海側で例年並みかまたはそれ以上の降雪が見込まれています。
調査によると、降雪時にエアコントラブルに見舞われたことがあると回答した人は、全体で18.5%となり、そのうち寒冷地では20.0%、その他の地域では17.0%となりました。
具体的には、「エアコン暖房の効きが悪くなった」や「急に暖房運転が止まってしまった」などがあり、エアコンの「霜取り」が作動したと考えられます。
しかしそれ以外にも、雪によりエアコンのトラブルが起こる原因があります。
よくあるのがこちら。
⑴“室外機”のファンが雪で埋まる
⑵“室外機”の上や周りに雪が積もっていると、風通しが悪くなったり、溶けた雪が凍って室外機の熱交換器に張り付いたりする
こうなるのを避けるために、寒冷地でもそれ以外の地域でも、エアコンの雪対策が必要です。
降雪前からやっておきたい環境整備
<地域共通>
●室外機周辺を掃除し、ファンの前や横に風を遮るものを置かない
エアコン暖房を効率的に使うためには、空気がスムーズに流れるように普段から室外機周辺のスペースを確保しておくことが重要です。
<寒冷地で行いたい対策>
●室外機の設置位置は家の東側か南側がおすすめ!
家の北側や西側は季節風の影響を受けやすく、冬場は雪が室外機に吹き込んでしまいます。
安定した稼働を実現できなくなる可能性があるため、室外機の設置場所は、家の東側か南側を選ぶのがおすすめです。
●ドレン水の排水に要注意!
寒冷地では、室外機から排出されるドレン水で地面が凍結して思わぬ事故につながる恐れがあります。
ドレン水が人の通る場所や道路に流れないよう対策しましょう。
●別売部品の架台を使って雪害を回避!
機種によって取り付け可否や適応する別売部品が異なりますので、詳しくは販売店にご相談ください。
<地上に設置する場合>
二段架台※などを活用し、降雪とドレン水の凍結の影響がない高さに設置しましょう。
※寒冷地では、室外機の設置位置を高くするために二段架台を使用します。室外機の二段設置(下段への設置)は行わないでください。
<上階や壁面に設置する場合>
壁面用据付台などを活用し、降雪・落雪・つららなどの影響を受けにくい場所へ設置しましょう。
また、ドレン水の排水にも注意してください。
<バルコニーに設置する場合>
一段架台などを活用し、降雪とドレン水凍結の影響がない高さで設置するのがおすすめです。
大雪が降った後、まずやるべきこと
<全地域共通の対策>
●室外機の周辺に雪が積もったら、エアコンの電源はオフのまま、吹き出し口の前が200mm以上空くように雪を取り除く。
●室外機の上に雪が積もっていたらできれば取り除く。ただし、室外機内部の雪には触らない。
雪を溶かすためにお湯や水をかけると、かえって室外機の熱交換器に氷を発生させ、フィンの目詰まりの原因になることがあります。
エアコンの雪対策についての詳細は、出典元のプレスリリースをご確認ください。
まずは室外機の側にモノがないかをチェック。大掃除も兼ねて室外機のまわりをきれいに片付けましょう!
(出典元の情報/画像より一部抜粋)
(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)
※出典:プレスリリース 情報提供元: WomanSmartLife