読書やスケジュール管理など、デジタルで使えるツールが増えています。けれど、「これは紙のほうがいい」というこだわりを持っている人が多いのではないでしょうか。
日本製紙連合会が国内に住む20~60代の623名を対象に、「ビジネスパーソンの紙媒体とデジタル媒体の利用に関する意識・実態調査」を行ったところ、デジタル化が進む令和にあっても、「紙へのこだわり」を持つ人が多いことがわかりました。
「書籍」「手紙」「漫画」「雑誌」「手帳」「新聞」などは半数以上が「紙で使いたい」
最初に、「日頃から紙で使いたいもの」と「デジタル化して使いたいもの」について聞いたところ、「書籍」、「手紙」、「漫画」、「雑誌」、「手帳」、「新聞」は半数以上が「紙で使いたい」と回答しました。一方、出先での行き先検索が容易な「地図」や共有などが気軽にできる「写真」はデジタルでの利用を希望する声が多くあがりました。
続けて、「デジタルにはない紙の良さ」についても聞いてみました。すると、「書き込みや切り貼りができること」(43.2%)「持ち運べる」(31.8%)などの機能的なことに加え、「温かみ」や「さわり心地」など情緒的な特長があがりました。デジタルツールの便利さが重宝されていますが、ビジネスパーソンは紙類に対して、機能的な魅力を感じていることがわかります。
さらに「今後も紙の手帳を買う予定があるか」をたずねたところ、ビジネスパーソンの 42.7%が「買う予定がある」と回答。紙の手帳を予定管理等のために買う意向が高いことがわかりました。
そんな「紙の手帳の良さ」について聞いてみると、「予定以外にもメモができる」(56.7%)、「データが飛ばない安心感がある」と、デジタルのスケジュールツールにはない機能的な特徴をあげる声が集まりました。また、手書きだからこその愛着や、色分けや書き込みができることへの魅力を語る声も聞かれました。
一方、デジタルのスケジュールツールの魅力についても質問したところ、「どこからでもアクセスできるから」(57.8%)、「修正が簡単だから」(43.8%)という回答があがりました。ほかに、「過去の検索が楽」、「共有できる」といった、デジタルのスケジュールツールならではの特長への回答が集まりました。
紙ならではの良さを求めるニーズが多数
紙とデジタル、それぞれ違った良さはありますが、デジタルツールが普及しそれなりに使いこなせる人が増えてもなお、手帳を紙で使うことに魅力と愛着を感じるビジネスパーソンはまだまだ多いようです。
もうすぐ2020年。紙ならではの良さを求め、来年用の新しい手帳を探してみてはいかがでしょうか。
【参考】
※日本製紙連合会 「ペーパー君の紙レポート」
https://www.jpa.gr.jp/file/release/20191129095610-1.pdf
情報提供元: WomanSmartLife