現在、国民の4人に1人以上が高齢者だと言われている日本。今後さらに少子高齢化は進んでいく見込みと言われています。
そんな中、福祉・介護の魅力を伝えるために始まったのが「介護のしごと魅力発信等事業」です。同プロジェクトの一環として2019年11月10日からスタートした番組『にっぽんの要 わかる・かわる介護・福祉』では、これからの時代を担う若者からさまざまな世代へ向けて、知識のない人でも広く介護の現状や参加方法を知ることができます。
今回、番組出演者である俳優の要潤さんと、介護福祉士でモデルの上条百里奈さんにプロジェクトの具体的な内容や同番組の見所をうかがってきました。

介護のネガティブイメージを払拭する「介護のしごと魅力発信等事業」
今後ますます少子高齢化が進むと、身内の介護に直面する方も増えていくことになります。介護・福祉の問題はもはや一部の人たちだけのものではなく、誰もが日常で関わることになる身近な問題なのです。これまでは家族や、介護福祉士などの資格者がメインとなっていた介護者の手が足りなくなってくることも予想されます。

介護の仕事は「大変そう、取っ付きにくい、汚い」などネガティブなイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。
介護の仕事の内容や、介護を必要とする高齢者への援助の方法は多種多様で、一般の方からすると意外と知らないことだらけ。実は家族や資格者だけではなく、地域の方や異業種でも介護をサポートし、参加できることがたくさんあります。

こうした介護に対するハードルを下げ、他人ごとではなく自分ごととして介護や福祉について学べるプロジェクトが「介護のしごと魅力発信等事業」です。
さまざまなイベント体験等を通して、「介護・福祉=難しく、しんどくて、暗いもの」というネガティブなイメージを払拭し、「あかるく・前向きに・自分ごと」として考えるきっかけになるような活動を行なっています。

新しい介護・福祉のあり方に気づく番組『にっぽんの要 わかる・かわる介護・福祉』
「介護のしごと魅力発信等事業」プロジェクトの一環として始まった番組『にっぽんの要 わかる・かわる介護・福祉』は、これからの日本の介護・福祉を担う「要」である若者層を中心に、幅広い人に介護や福祉を身近に感じてもらえるような内容となっています。
全5回の放送で、6人の学生たちが実際に介護や福祉にまつわるロケ地へ出向き、自らが体験して学んでいく姿を通し、どのように彼らの意識が変わっていくかを追いかけます。学生のうち3人はこれまで全く福祉に触れていないということで、みている側も「自分だったらどうするか?」と自己投影しやすくなっています。

11月10日の第1回目の放送では、「ミュージックファシリテーター」という音楽の力を活かして参加者に心地よさと楽しさを提供している団体「リリムジカ」で、学生たちが1日体験をしました。「ミュージックファシリテーター」は、声を出し、口周りの筋肉を使うことで食べ物を飲み込んだりする動作が楽になったり、部屋にこもりがちだった方が他の方とコミュニケーションを取れるようになったりするなどの効果があるそうです。
番組ではこのように、これまでの固いイメージの介護ではなく、音楽など意外な方面からの介護の仕方もあるのだということを学ぶことができます。

深い知識や経験がなくても関わることができる介護・福祉の現場
番組に出演中の俳優・要潤さんは、今回一般の視聴者目線で収録に参加。介護については「難しく、専門性の高いものというイメージ」だったそうですが、番組内で学生たちが体験する姿をみて、「自分にもできることがあるのかもしれないと気づいた。世の中自分のことで精一杯なことが多いが、皆で皆の人生のクライマックスを助け合うという前向きな姿勢で心の余裕を持つことが大事なのではないか」と語りました。
同じく出演者のモデル・上条百里奈さんは、介護福祉士として実際に今も現場で活動をされており、番組でも介護の現状を知っている立場で実際の経験談などを交えながら解説をされています。
「かわいそうな人を助けるのが介護ではなく、ご本人の代弁者として、その人の人権が守れるように活動することが介護」という上条さん。「専門職ではなくても介護はできなくても、関われる何かがあると思ってもらえたらいいなと思います」とメッセージを送りました。

「介護や福祉に知識がない人でも学生たちががんばる姿をみて、『自分だったらどうするか?』と自分に置き換えて考えられるところが見所」と語る要さん。
今回の番組は、これまでの介護や福祉に対するイメージ、マインドを変えてくれる内容となっています。
何から取り組んだらいいのかわからない方、少しでも介護に対してネガティブなイメージを抱いている方は、ぜひ番組をご覧ください。

【第2回放送:2019年12月15日 BSフジ 17:30〜17:55】
ゲストにモノマネで大人気のりんごちゃんを加え、学生たちが訪問美容の現場で1日体験する様子をご紹介します。また今年の夏に発売された、車椅子や義足のバービー人形も登場!

【参考】
※yomiDr.×にっぽんの要 わかる介護・福祉 かわる介護・福祉
(アンケートに答えてデジタルギフトが当たるキャンペーン中!)
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/kaigofukushi/

情報提供元: WomanSmartLife
記事名:「 他人ごとから自分ごとへ!介護がより身近になる番組『にっぽんの要 わかる・かわる介護・福祉』放送スタート