もう少し痩せたい、スッキリした体になりたいと、ダイエットのために好きな食べ物を我慢したり、運動をがんばったりしている人、多いですよね。
もちろんそれもダイエットには必要ですが、「腸内環境」にも目を向けるとダイエットの成果が出やすくなるかもしれません。
体内発酵を促して、より良い腸内環境を作ろう
発酵食品には多くのメリットがありますが、そのうちの1つが「腸内環境の改善」です。
発酵食品を摂取すると、食品と共に体内に摂り入れられた善玉菌が腸内フローラを善玉菌優位な状態に整えてくれます。
体内で善玉菌がエサを食べると発酵が起こります。これが体内発酵です。
体内発酵が起こると、短鎖脂肪酸というスーパー物質が生まれ、免疫力向上、抗炎症作用、全身のエネルギー源、痩せ体質へ導くなどのさまざまな健康効果が発揮されることがわかっています。
イヌリア素材事務局が200人の管理栄養士と20代~60代の男女500人を対象に行った調査では、「体内発酵によって期待する健康効果は何ですか」という質問に対し、「免疫の向上」(76.2%)と答えた人が最も多く、次いで「便通の改善」(54.6%)、代謝の向上(50.5%)という答えがあがっています。
体内発酵はダイエットの観点からも無視できないのです。
また、「体内発酵を意識した食生活をしていますか」という質問には、管理栄養士の45.0%が「はい」と答えています。
一般にはその大切さがまだあまり認知されていませんが、「食のプロ」の多くが体内発酵に注目し、意識していることがわかります。
水溶性食物繊維を積極的に摂取しよう
体内発酵を起こすためには、善玉菌のエサである水溶性食物繊維が必要です。
食物繊維は水溶性と不溶性に分類され、葉物野菜のほとんどはエサになりにくい不溶性の食物繊維です。
水溶性食物繊維は、根菜、海藻類などに多く含まれています。
「腸内環境を整え免疫力を高めるには、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維を意識的に摂取して、短鎖脂肪酸を産生することが大切」と管理栄養士の柴田真希先生は話します。
具体的には、水溶性食物繊維の中でも大腸内での発酵力に優れる『イヌリン』を豊富に含むチコリ、ごぼう、玉ねぎ、にんにくなどを使用したレシピは、いつもの食事にプラスしやすいのでおすすめなのだと教えてくれました。
柴田先生考案の万能調味料・玉ねぎとごぼうの大葉味噌
<材料> ※作りやすい分量
・玉ねぎ:1/4個(50g)
・ごぼう:1/5本(30g)
・にんにく(すりおろし):2片
・大葉:40枚
・ごま油:大さじ3
(A)味噌:大さじ8(約150g)
(A)砂糖:大さじ2
(A)酒:大さじ2
<作り方>
(1)玉ねぎ、ごぼうをみじん切りにする。にんにくをすりおろし、大葉を千切りにする。
(2)フライパンにごま油、にんにくを入れ中火にかけ、香りが立ってきたら玉ねぎ、ごぼうを加える。
全体に火が通ってきたら、大葉を加えて、しんなりするまで炒める。
(3)(A)を加えて全体を混ぜ合わせる。
玉ねぎとごぼうの大葉味噌は、ご飯のお供にぴったりの万能調味料。にんにくやたまねぎ、ごぼうの水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
ご飯に乗せるほか、ごぼうの大葉味噌きんぴら、鶏肉の大葉味噌チーズ焼き、焼き魚にあわせてもおいしくいただけます。
体内発酵を促す食品を積極的に食卓に取り入れれば、ダイエットのサポートができるだけでなく、免疫力アップも期待できます。
お腹の中から、健康とキレイを作りましょう。
【参考】
※イヌリア素材事務局
情報提供元: WomanSmartLife