Workawayとは、旅人と働く人を探しているホストをマッチングするサービスのこと。数年前、私はWorkawayを利用して10日ほどスペインの農家に滞在しました。

今回は、Workawayでの体験談や注意点などを具体的にリポートしていきます。

Workawayってなに?私がWorkawayを選んだ理由

留学に行きたい!と思った大学1年。しかし、留学に行くための費用を捻出するのはあまり現実的ではない…そんなときに見つけたのがWorkawayというサイトでした。

まずWorkawayとはなにかを簡単にご説明しつつ、私がこのサイトを利用するに至った経緯を語りたいと思います。

https://www.workaway.info/

Workawayは旅人が各地で働くためのサービス

Workawayは、 「泊まるところを探している旅人」と「働いてくれる人を探しているホスト」を繋ぐ マッチングサイト。

旅人側からすると、「労働の対価として住むところと食べるものを提供してくれる人」を探す 「ワークエクスチェンジ」を提供してくれるサービス です。

ホスト側が求める仕事は多種多様ですが、農作業やホテルのベッドメイキング、ベビーシッターなどの簡単な仕事がメイン。

労働者側は数日~長くて数ヶ月の滞在がほとんどなので、覚えることやスキル・語学力もそこまで必要としないことが多く、世界中いろいろな場所を渡り歩く バックパッカーに人気 があります。

経験や語学力がそこまでなくても安く変わった海外経験ができる

高校時代に英検2級を取って大学受験はそこそこ頑張ったものの、ネイティブと会話するにはかなり難あり…。

当時の英語力はそのレベルだったため、留学以外の手段で長期間どこかに住むのは不可能なのでは?と最初は思っていました。

しかし、ワークエクスチェンジなら、 日常会話レベルの英語が使えれば受け入れてくれるホストもいます

私の滞在先のホストも「日常会話の英語ができればOK」という条件だったので、なんとかコミュニケーションを取って生活していました。

短期間でしたが、ホストや他のワーカーとの交流を通じて、 少し実用的なコミュニケーション能力をつけることができた と思います。

Workawayは比較的低価格で信頼できる人とマッチングできる

ワークエクスチェンジのサイトは他にもありますが、当時私が調べた限りではWorkawayが 最もヨーロッパのホストが多く、前に滞在した人の口コミや評価で信頼できる人をある程度見分けられる ため、このサイトに決めました。

価格は $49(約7,000円) と一見高いものの、留学やホテルに泊まる滞在費と比較すればそこまで手痛い出費ではないのも魅力的です。

滞在先での印象的な体験と危険を感じた出来事

幼少期海外で生活した経験はあったものの、一人で海外に行くのは初めて…そんな私にとって、ホストファミリーとの生活は本当に新鮮で楽しく、また後から考えるとヒヤヒヤの連続でした。

正直に申し上げて、 旅慣れていない人がWorkawayを利用するのはあまりおすすめできません

なぜそう思うのか、楽しかったことと危険だったことの両方の体験から紹介していきます。

オリーブの間伐や水やりをお手伝い

私が住み込みで働いていたのは、スペイン南西部の小さな村のはずれにあるオリーブ農家。

自分で作った家でソーラー発電を使って、非常にサステイナブルな生活をしている方でした。

たまに電気が止まるなど不便なところもありましたが、ネットも通じてほぼ問題なく日常生活を送ることができる場所です。

こちらは実際に住んでいたおうちの内部です。柱の組み立てから内装まで、すべてホストが自分でやったんだとか。

当時はオリーブ収穫前の9月だったので、育ってきたオリーブの枝を間引きしたり、たい肥を含んだ水を撒いたりといった単純作業がメインのお仕事でした。

馬に餌をあげたりもしていたのですが、ちょっと狂暴だったので蹴られたら危ないから気を付けて、と言われたので怖くてあまり近寄れなかった記憶があります。

滞在中やや命の危険を感じた経験3選

楽しい経験もたくさんありましたが、 Workawayでの滞在はすべてが自己責任

なんとか生きて帰ってきましたが、日本での安全な生活に慣れている身ではヒヤリとする出来事もいくつかありました。

  1. 隣の家の犬に襲われかける 。ホストファミリーの飼い犬が隣の家の犬と相性が悪く、散歩に出かけたら噛みつきあいの流血喧嘩に発展。私は噛まれなかったので何とか2匹を引きはがして半泣きで家までダッシュで戻りましたが、狂犬病かどうかの確認などできなかったのでもし噛まれていたら…と思うとかなりゾッとします。
  2. 普通に飲酒運転 。一度村のバルに連れて行ってもらってワインとパスタをごちそうになったことがあるのですが、数杯飲んだ後の帰り道は当たり前のように車。しかも少し横に外れたら川に落下する砂利道なんかもあったので、かなりヒヤヒヤしました。この緩さはスペインのお国柄かもしれませんが、きちんとNOを言うべきでしたね。
  3. オリーブ畑に置いてけぼり 。家の敷地の外にもいくつか畑があってそこで作業を任されることもあったのですが、私を車から降ろすとホストは「じゃ、しばらくしたら迎えに来るから!」と走り去ってしまいました。そこはオリーブの若木以外本当に何もない山の中。というか電波も通じないのでここがどこなのかもわかりません。「このままホストが帰って来なかったらここで死ぬんだろうな…」と思いながら作業をしていましたが、無事に迎えが来てよかったです。

ちなみに、このような危険はWorkawayに原因があるというよりは、 海外でこのように働く際にはつきもの だと思います。

ある程度運もありますし、自分で回避する能力があるに越したことはないでしょう。

海外での生活を体験してみたい人、バックパッカーにはおすすめ

Workawayでは、日本での生活では味わえないさまざまな経験ができます。

また、滞在自体にはお金がかからないので、 バックパッカーとして旅をしたい人や安く海外生活をしたい人にはおすすめ です。

色んな国から来たたくさんの旅人とも出会えるので、無鉄砲さに自信がある方にはおすすめです。

興味があればぜひ体験してみてください。


蔵山シオリ

余暇プランナー

大学卒業後、個人指導塾に就職。仕事のかたわら女性アイドルのライブ鑑賞のため全国を駆け回っている塾講師兼ライターです。海外(特にヨーロッパ)に行くのも大好き。中学生高校生の勉強と安く楽しい旅行のコツなら任せてください!

【実体験から解説】Workawayで働こう!現地での体験をリポート

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【実体験から解説】Workawayで働こう!現地での体験をリポート