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名古屋市のすぐ北側、小牧市にある間々観音さんは、浄土宗のお寺さんです。
小牧・長久手の戦いで有名な小牧山城のふもとにあります。
ここは全国的にも珍しい、というか確認できた中では 日本で唯一 の、 母乳が出なくて困っているお母さんのためのお寺 です。
600年ほど前の室町時代、小牧山の山中で地元の狩人が鹿を撃つと、とたんに7つの石に分かれ、真ん中から観音菩薩が現れたといいます。狩人は鹿などの動物たちを殺生する罪を悔い改め、祠を建てて観音菩薩を祀ったといいます。それが現在の間々観音のはじまりになったということです。
ご本尊は11面観音菩薩で、弘法大師・空海の作と伝えられます。
観音堂の前には、石製のお乳があります。これに向かって手を合わせて礼拝し、「住所、氏名、生年月日」を告げて、備え付けのタワシで石のお乳と自分の胸を交互に撫でます。もちろん自分の時は服の上からでいいです。
さらに、境内の観音様の石像は胸からお水を流しています。間々観音は「 子授け・安産・授乳 」のほかに、「 開運厄除け・身体健康・交通安全 」のご利益もありますので、これら諸願成就をのぞむ人は祈願しながら観音様のお水を飲み、病気やケガの人は観音様の水を薬指で患部につけると良いといいます。
本堂と観音堂の正面には13重の石塔が建っています。塔を囲む33体の観音様のまわりを、祈願しながら34周すると願いが届くといいます。
戦国時代は織田信長が城を作った小牧山のふもとにありますので、信長と正室・濃姫もお参りしたかもしれません。さらに豊臣秀吉との戦いの際には徳川家康が小牧山に何ヶ月も陣を張りましたので、家康も徳川四天王ら家臣と参拝した可能性は充分あるでしょう。
間々観音は名鉄小牧線の駅からは離れていますが、駐車場があり、無料です。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
https://mamakannon.wixsite.com/index/home
伊賀八幡宮は、三河の国・岡崎市の中心部近くにあります。およそ550年前、徳川家康の祖先、松平親忠公が子孫繁栄を祈願して創建しました。
その願いは見事に叶えられ、子孫の松平元康は徳川家康となり、徳川幕府300年近い太平の世を築き上げました。
もちろん徳川家康は初陣を含め大事な戦いの前にはここで必勝祈願したといいます。
天下を取る将軍になるとまではいかなくても、 親思いの良い子宝が授かる といわれるのも頷けます。
江戸時代には、幕府公認の祈願所になっていたといいます。
3代将軍家光が境内を整備し、家康公(東照大権現)を祀りました。
ご祭神は八幡大神=東照大権現、応神天皇、神功皇后、仲哀天皇。ご利益は「 子宝授かり・家運隆盛 」など。徳川家の御神徳に授かるべく、子宝、安産、子孫繁栄、必勝祈願、合格祈願まで、三河の国一円からの参拝者が絶えないといいます。
もちろん大河ドラマの影響もあり、今後はさらに遠方からも人が押し寄せるかもしれません。
桶狭間の戦いに負けて逃げ帰り、家康が先祖のお墓の前で切腹しようとした「厭離穢土・欣求浄土」の大樹寺と岡崎城とのちょうど中間に位置しています。
鳥居をくぐった場所にある蓮池は白やピンクの花が咲き誇ります。このハス池は江戸時代はじめの1636年、3代将軍徳川家光公の命令により造られました。
弓矢を放ち的のわれた数で 1年の豊凶を占う「武者的神事」 は大寒の日に行われ、家康公がその結果を心待ちにした特殊神事といいます。
お守りは家康公の天下統一の御神徳にあやかり様々なデザインの「勝守り」があります。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
https://www.igahachimanguu.com/
名古屋市の北側、稲沢市には名鉄本線が走り、奥田駅と大里駅のあいだにあります。この周辺には10件近い白山社が集中しています。
子安とは、要するに 安産のこと です。ここは数ある白山社の中でも安産、子宝を担当し、尾張子安と呼ばれています。
社務所にも人が常駐しているわけでもなく、大きな境内でもありませんが、完全に安産祈願スポットの穴場です。
「所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイトをご確認ください」
※公式ウェブサイト等は現時点で確認できませんでした。所在地、地図、アクセス情報、最寄り駅などを掲載しているサイトです。
https://www.mapion.co.jp/phonebook/M06005/23220/22330476654/
【尾張】安産・子宝・成長祈願の神社仏閣 Part2へ続きます。
余暇プランナー
仏像と歴史好きな、社寺建築の仕事をしていたおじさんです。全国の社寺、仏像を見て回り、古代から戦国の時代を空想しています。 空想しすぎて小説を書き、文学賞もらっちゃいました。旅ライターと小説家の2刀流おじさんです。
【尾張】これからのご夫婦に。安産・子宝・成長祈願の神社仏閣 Part1