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クラフトビールは、ビールのひとつの種類として定着化しつつあります。クラフトビールの特徴は、小規模なビール醸造所で造られた個性的なビールだということ。こだわりを貫いたビール職人によって造られているのが、クラフトビールです。
クラフトビールの「Craft」には「手作業で作る、手工業、技術」といった意味があり、小規模醸造所においてビール職人によって高品質なビールが造り出されているという意味があります。
「クラフトビール」は、2010年頃から使われ始めた呼び名です。これ以前は、「地ビール」という言葉が広く使われていました。では、地ビールとクラフトビールの意味は違うのかというと違いはほとんどありません。地ビールは、地域性を表現するために日本で呼ばれた言葉であり、アメリカ発祥のクラフトビールを訳したものです。
クラフトビールと地ビールは呼び方が違いますが、 小規模な醸造所で造られた地域性が生かされたビールという点では同じ です。クラフトビールメーカーや醸造所のホームページでは、「クラフトビール(地ビール)」という記載を多く見ます。
クラフトビールと市販のビールの大きな違いは、流通管理と価格です。国産ビールは、常温状態で流通しますがクラフトビールは温度変化の影響を受けやすく冷蔵状態での流通が必須です。国産ビールはビール製造段階でろ過、熱処理により酵母が取り除かれるのに対し、 クラフトビールは酵母が生きた状態 だからです。
小規模な醸造所が造っているクラフトビールは、伝統的な製法を守りながら手工業的に造られています。そのため、個性豊かなビールが多くあります。クラフトビール初心者にとって、数ある中からどれを選んでいいのかというのは難しい問題ですよね。
では、まずはクラフトビールの代表的な種類、味わいを知ることからはじめて、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
クラフトビールは、大きく3つのスタイルに分類することができます。
これらは、ビールの発酵法によって味わい、のど越しなどに違いがあらわれます。ビールの発酵法には、上面発酵・下面発酵・自然発酵があります。 発酵の種類が違うことで発酵温度や期間が異なり、その後の熟成期間も異なってきます。
私たちが日常的に飲んでいるビールのほとんどは、上面発酵と下面発酵のものとなっています。自然発酵のビールもありますが、自然発酵での造り手が少なくなってきているのが現状です。
日常的に飲んでいる多くのビールがエールビールとラガービールの2種類です。 エールビールとラガービールの違いは、発酵温度と発酵期間となり、味わい、香り、苦みなどが違います。 これらは、上面発酵か下面発酵かという点でも違います。
エールビールは、上面発酵で造られるビールで発酵温度は15~20度程で少し高めです。発酵期間は3~4日、熟成期間は2週間と少し短めで 芳醇な香りと濃厚な味わいが特徴 となります。
一方でラガービールは、下面発酵で造られるビールで発酵温度は5~10度程と少し低めです。低温で発酵させるラガービールは、雑菌が繁殖しにくく製造管理がしやすいメリットがあります。これは、一定の品質を保つ必要があるビール生産に適していると言えます。 すっきりとした苦味や爽快なのどごしが特徴となるクラフトビール です。
クラフトビールには、さまざまな色合いのビールがあります。 ビールの色の違いは、使われている麦芽の種類 によるものが多いです。しかし、同じ麦芽が使われている場合でも、 焙燥温度、ビール製法、配合の違いによってビールの色に違い があらわれ、ビールそれぞれの味わいも大きく違ってきます。
クラフトビールは、醸造所など造り手独自のこだわりや製法がつまった個性豊かなビールです。ビールそれぞれが、 原料や製造方法に違いがあることでビールの色や味わいとして表現されています 。このような違いを楽しみながら、自分のお気に入りを発見するのも楽しいですね。
クラフトビールを楽しむ時、ビールの種類により美味しく飲むことができるグラスが違います。ビールの種類に 適したデザインのグラスを選ぶ ことで更ににクラフトビールを美味しく飲むことができます。クラフトビールは芳醇な香りも魅力のひとつです。この華やかな香りを楽しむことができるグラス選びもポイントとなります。
自宅でクラフトビールを楽しむ時、ビールの種類に合わせたグラス選びをすることで、さらにビールの香りなどを楽しむことができます。グラスには、飲み口が広いグラス、細く背が高いグラス、背が高く飲み口が広いグラス、ジョッキなど、さまざまなデザインがあります。
華やかな香りが魅力のビールには、飲み口が広いグラス を選ぶことで香りを楽しむことができます。 泡を楽しむビールの場合は、チューリップ型のグラス が適しています。ビールの種類に適したグラス選びをすることで、自宅にいながらお店のような香りや泡立ちをしっかりと楽しむことにつながります。
クラフトビールを自宅で楽しむ時、注ぎ方によってビールの味が変わると言われます。一般的に、ビールの正しい注ぎ方として「液面7:泡3」がビールを注ぐ時の黄金比とされています。クラフトビールの場合、泡立てない注ぎ方、瓶の中身を移し替えるというイメージの方が美味しく飲めるとされるビールもあります。
また、爽やかな飲み口が魅力のビールは、まず高い場所からグラスに注ぎ、液面6:泡4の状態に落ち着くまで待ちます。続き、泡が落ち着いたら泡立てないようにグラスに注ぎ、 液面7:泡3にするのが理想的な注ぎ方 とされています。このように、クラフトビールの場合、 ビールの個性に適した注ぎ方が美味しく味わうポイント です。
いかがでしたか。お洒落なイメージのクラフトビールですが、最近は身近なスーパーやコンビニなどで見かけることが増えたのではないでしょうか。クラフトビールは、造り手のこだわりがつまった個性豊かなビールです。さまざまな種類があるため、知識を増やすことで、さらに楽しめるのではないでしょうか。
数種類のクラフトビールを買って、飲み比べなどをするのも楽しいですね。グラス選びや注ぎ方にこだわることで、味わいが変化するのかということを確かめるのも面白いですよ。
温かな部屋で、こだわりあるクラフトビールの色合い、味、香りなどに注目しながら味わってみることで新しい世界が広がるかもしれません。
出典・参考
余暇プランナー
フリーライターMegTaです。ファッション、美容、旅行が大好きな3BOYSの母。母業、仕事の傍ら、自分時間もしっかり楽しみたいと日々貪欲に過ごすアクティブ人間。食べること、楽しいこと、新しいこと・ものが大好きで常にアンテナを張り巡らせ、まずは自分で経験することをモットーに新しい情報を集めています。楽しく過ごすための情報やアイデアなどをご紹介させて頂きます。
必見!個性豊かなクラフトビールの世界♪ 知識を広め語ってみよう