「転職でキャリアアップして年収を上げたい」「未経験だけども、前から目指していた職種に挑戦したい」と悩む30代の女性には、資格の取得がおすすめです。業務に活かせる知識の客観的な証明を得られて、希望の業界や職種への転職に大変有利になるでしょう。

本記事では、30代女性の転職やキャリアアップに有利な資格について、業種や目的ごとに25選解説します。

特徴や役立つ場面、試験日程、合格率まで必要な情報を網羅していますので、ご自身のこれからのキャリア設計に役立ててください。

取得のメリットと注目の資格15選をまだ読んでいない方は こちら から↓

https://www.veltra.com/jp/yokka/article/qualification-for-30s-women-1/?sid=1554

30代女性が独学で取得しやすい資格

30代女性は仕事や家事、育児と毎日せわしない状況の日々を送っている方も多いですね。趣味にかける時間もなかなか確保できず、フラストレーションを抱いている人もいるのではないでしょうか。忙しい合間を縫って、勉強に励むなら独学でも取得しやすい簡単な資格がおすすめです。ここでは勉強時間が少なくて済み、転職でも役立つ資格を紹介します。

MOS

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、Excel、Word、PowerPointなどオフィス製品の実務能力を測る試験です。図表を扱う機会が多い経理や総務、顧客や社内向けにPowerPointで資料を作成する営業職をはじめ、現職からの転身が有利になります。MOSを履歴書に書くのは恥ずかしいともいわれますが、office製品は効率的な業務に不可欠な存在なので、保有していれば職場で重宝される人材になるでしょう。試験はツールごとに一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)、上級レベル(エキスパート)に分かれます。

https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html

普通自動車第一種運転免許

普通自動車第一種運転免許は、持っていれば、転職で即戦力として活躍しやすくなります。応募できる求人が増えたり、運転操作が伴う業務に従事できたりと、仕事の幅が広がります。普通第一種免許で運転可能な車両は乗車人数10人以下、総重量3.5t未満の普通自動車、小型特殊自動車、原動機付き自転車などです。転職を目的に自動車免許の取得を考えているなら、トラックドライバーへの転身もできるMT免許がおすすめです。基本的には、教習所で学科と実技の講習を受けて卒業検定に合格した後、免許センターで学科試験を受ける必要があります。

第二種大型自動車免許

第二種運転免許は他人を目的地まで送り届け、対価として運賃を受け取るために必要な免許です。自動車の普通免許は大型/中型/普通に分かれ、バスやタクシー、代行車両の運転が可能になります。第二種大型自動車免許は、乗車定員が30人以上の観光用バスや路線バスなども対象です。

衛生管理者

衛生管理者は職場で働く人々の健康や安全の維持向上に関わる知識を問う資格です。労働安全衛生法では常時50人以上の労働者が従事する事業場において、1名以上の衛生管理者を置く義務が定められています。法律での雇用義務がある以上、転職を有利に運ぶ資格の一助になることは間違いありません。衛生管理者の試験は第一種/第二種に分かれ、一種の場合、すべての業種の衛生管理業務に従事することが可能です。合格率は40〜60%で推移していて、独学でも十分狙える難易度なので、転職市場で価値を高めたい人にはおすすめです

https://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku502.htm

秘書技能検定

秘書検定は敬語の使い方や電話の出方、来客対応など社会人としての幅広い知識が得られる試験です。一般的な常識が身についている証明になるため、秘書職のほか、営業やバックオフィス部門への転職でも有利に働くでしょう。試験は1級/準1級/2級/3級に分かれ、転職に活かしたいと考えているなら2級以上の取得がおすすめです。3級と2級はマークシートと記述式の試験のみなので、独学でも合格を狙えるレベルです。

https://jitsumu-kentei.jp/HS/index

【人事】選考でアピールしやすい資格

ここでは、人事やキャリア相談に関する仕事に就きたい方向けの資格を紹介します。

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは相談者の適性や能力を踏まえたうえで、キャリアプランや応募先の相談業務を行う国家資格です。名称が似たキャリアアドバイザーは資格が無くても名乗れる職業ですが、キャリアコンサルタントは有資格者しかなれません。終身雇用が崩壊し、転職や副業、パラレルキャリアなど働き方が多様化するにつれ、キャリアコンサルタントへの需要は高まっています。企業の人事部や公的就業支援機関、教育機関の進路支援、人材派遣会社など転職先も豊富です。

https://www.career-shiken.org/

社会保険労務士

社会保険労務士は労働安全や社会保険法規に基づき、健康保険や年金に関する広範囲な知識を学べる資格です。資格取得者しか従事できない独占業務があり、人事や総務への転職はもちろん、独立も狙える資格です。結婚や出産、子育てに関わる育休や産休などの体制に関する知識も身につきます。社労士や弁護士や司法書士、行政書士などとともに8大士業の一つに数えられ、試験にも相応の難しさがあります。平均800時間〜1,000時間の勉強が必要とされるため、取得を目指すならば、勉強時間を確保できるか考慮しましょう。

https://www.sharosi-siken.or.jp/

中小企業診断士

中小企業診断士は経営に関する知識が横断的に身につき、転職からキャリアアップ、独立までさまざまな用途に活かせる資格です。社会保険労務士や行政書士とのダブルライセンスも可能で、取得すれば、キャリアがぐっと広がる可能性を秘めています。ただし、最終的な合格率は例年1桁の超難関資格です。受験資格はなく誰でも挑戦できるのは利点ですが、試験に受かるには相応の努力と根気強さが求められるため、覚悟して挑みましょう。

https://www.j-smeca.jp/index.html

メンタルヘルスマネジメント検定

メンタルヘルスマネジメント検定は、労働者のメンタル不調の防止に寄与する知識の習得を目指す資格試験です。職員が精神疾患を発症すると、業務上のミスが増え、長期休暇や退職を引き起こします。メンタルヘルスは今注目を集めている分野のため、施策を推進できる専門知識をもつ人材への需要は激しくなっています。具体的な試験区分はⅢ種(セルフケアコース)、Ⅱ種(ラインケアコース)、Ⅰ種(マスターコース)です。面接や面談を有利にしたい人は、管理監督者としての知識を習得できるⅡ種以上の取得がおすすめです。

https://www.mental-health.ne.jp/

【経理・金融】専門性が高くなる資格

経理や会計の知識は企業の種類に関わらず求められるものです。お金に関する資格で転職に活かせるのは次の通りです。

ファイナンシャルプランナー2級

ファイナンシャルプランナー2級はライフプランや税金、不動産、金融商品などお金に関する幅広い知識を取得できる資格です。難易度はそれほど高くはないながら、転職に役立つコスパが良い資格として知られています。とくに金融や不動産、保険業界に入りたいと考えている人は狙いたいところです。また、貯蓄や投資のようなプライベートでも役立つ知恵を得られます。一度取得すれば、更新の必要がなく一生涯使えるのも大きな魅力です。

https://www.jafp.or.jp/

日商簿記2級

日商簿記2級は財務諸表の読み方や原価計算など、商業簿記や工業簿記の知識を得られる資格です。簿記2級を持っていれば、経営を踏まえた実務レベルの知識がある証明になるため、専門性が重視される会計や経理への転職に有利です。「経理の実務経験、または日商簿記2級」を募集条件に据える求人は多く、一般企業のバックオフィス部門から税理士事務所まで転職先の選び方が広がります。

https://www.kentei.ne.jp/

ビジネス会計検定試験

ビジネス会計検定試験は企業側の経営状態を示す貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書を読み解く知識を習得できます。簿記と比べて財務諸表の作成ではなく「分析力」を伸ばせることから、転職でも有用な資格の一つです。試験は1級から3級に分かれ、階級が上がるほど難易度は高くなります。日商簿記と比較して合格率が高い傾向にあり、スキマ時間の勉強で企業へのアピール材料を得たい人におすすめです。

https://www.b-accounting.jp/

【IT】転職を有利にする資格

IT業界は人手不足が常態化していて、未経験者でもチャレンジしやすい環境が備わっています。インターネットやIT系の知識の習得に適した資格を紹介します。

基本情報技術者

基本情報技術者は経歴に不安をもちながらも、IT業界への転職を目指す場合に評判が良い資格です。IT系資格の登竜門であるITパスポートの次に取るべき資格といわれ、経済産業省が定めた情報技術のスキルレベル2に位置づけられています。国家資格の一種で知識を公的に証明できます。アピール材料が少ない未経験転職や、大手企業への転職で役に立つでしょう。

https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html

ORACLE MASTER Platinum

ORACLE MASTERはプログラミング言語のうち、データベース系の技術力を認定する資格です。「Oracle Database」シリーズは世界でもトップレベルのシェアを誇る製品です。認定基準は世界共通のため、国内でのエンジニア転職はもちろん、海外で活躍できる人材にもなれるでしょう。ORACLE MASTERのグレードは低い順に「Bronze(ブロンズ)、Silver(シルバー)、Gold(ゴールド)、Platinum(プラチナ)の4つです。簡単な試験から順々に受ける必要がありますが、最上位のPlatinum(プラチナ)を取得した人材は、市場価値が高くなります。

https://www.oracle.com/jp/education/ocm-3607006-ja.html#OM

ITストラテジスト

ITを活用したビジョンの立案や業務改善の推進を主体的に行うための資格です。経営の視点やマネジメント力を備えた人材だとのアピールが可能なので、取得すれば、ITコンサルタントや最高技術責任者(CTO)などの経営層への転職も狙えます。ITストラテジストはIT系の資格でも難易度が高い位置づけです。取得者が限られるため、高収入が実現しやすくなります。IT業界未経験というよりすでに一定の業務経験があり、さらなる飛躍を考えている方におすすめです。

https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html

【不動産】未経験でもジョブチェンジできる資格

不動産業界は営業職を中心に未経験からの転職がしやすいといわれています。選考で人事から興味をもたれやすい資格は次の通りです。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は不動産業界への転職で大きな武器になる資格です。資格保有者しかできない独占業務があるうえ、一定の規模を超える宅地建物関連業の事務所には宅建士の設置義務が設けられているため、安定した需要があります。不動産売買・仲介の契約にあたり、顧客に重要事項を説明し、契約書類に記名や押印できるのは宅地建物取引士固有の権利です。難易度も決して高くはないため、不動産業界への転職を検討したいときは、まずは目指したい資格です。

https://www.retio.or.jp/exam/takken_shiken.html

マンション管理士

マンション管理士はアパートやマンションの管理・維持に関わる知識を習得する資格です。現在はバブル期に建設した賃貸物件が軒並み老朽化を迎えていて、対策が必要となる物件が増えています。管理業務への負担も増大が見込まれることから、マンション管理士の需要は大きくなるといえます。賃貸物件ごとに管理組合から相談を受ける他、自治体主催のセミナーで講義する講師としての働き方も可能です。

管理組合主任者

管理業務主任者はマンション管理会社での需要が見込まれる国家資格で、管理委託契約における管理組合への重要事項の説明や管理事務の報告などの独占業務をもっています。宅建士と同様、事業所ごとに設置義務(30管理組合に1人以上)があり、マンション管理会社にとって不可欠な存在です。新規マンションの竣工数は今後も一定の割合で推移するとみられています。管理業務主任者の仕事が今後無くなるとは考えにくく、不動産業界に骨をうずめる覚悟があるなら目指して損はないでしょう。

https://www.mankan.org/

【医療・介護】これからの日本を支える資格

超高齢化社会の到来によって、医療や介護の需要は年々増しつつあります。これらの業界は未経験でも転職や再就職しやすい環境なので、知識を武器にして内定の確率を高めましょう。医療や介護関連でおすすめの資格を紹介します。

介護福祉士

介護福祉士は介護業界で唯一の国家資格で、知識や技能のレベルが公的に担保されます。介護に携わる仕事は人手不足が蔓延していて、どこの職種も未経験から転職しやすい環境です。介護福祉士の資格を持っていれば、未経験者でも、待遇が良い職場から内定がもらえる確率が上がるでしょう。介護福祉士の取得方法は福祉系高校または養成施設を卒業するか、実務経験を得るルートに分かれます。そして筆記と実技試験の両方、または片方に合格することで資格を取得可能です。

https://www.sssc.or.jp/kaigo/

登録販売者

ドラッグストアやコンビニで一般医薬品の販売を行う際に必要な資格です。資格制度が設けられた最初の頃は薬剤の販売に係る実務経験が取得の要件になっていましたが、現在では撤廃され、誰でも受験可能になりました。働き先は全国に点在しているため、地方に居住の方でも薬局の受付をはじめ、転職先を見つけやすいのはメリットです。また、2年以上の実務経験を積めば、医薬品販売店を開設して将来的に独立することも可能です。

https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/anzen/iyaku/tourokushiken/index.html

医療事務認定実務者

医療事務認定実務者は医療事務の基礎知識や診療報酬明細書(レセプト)、患者対応のマナーなどの学びが得られる資格です。実技試験が設けられ、数ある医療系の資格でも実践力が身につきやすく、業種未経験者の採用にも有利に働きます。試験会場には電卓や参考書の持ち込みが可能で、独学で取得しやすいのもおすすめする理由です。レセプトの作成はミスが許されない業務で、医療事務職でも難しいといわれる知識を伸ばせます。

https://iryou-shikaku.jp/exam/certified_practitioners.php

調剤事務実務士

調剤事務実務士は薬剤の知識や、調剤薬局の窓口における接遇マナー、レセプトの作成などの技能を習得できる資格です。薬剤事務の仕事に資格は必須ではないものの、あると転職を成功に導く心強い存在です。調剤事務実務士は民間資格でありながら、講座の受講が取得要件となっていて、信頼性が担保されています。ただし教育指定校及び団体での受験が必須となる点には注意しましょう。

https://www.medin.gr.jp/exam_sche/exam_pre_info.html

【独立】自立・独立を目指せる資格

30代女性のなかには会社員としての仕事や家族との生活のバランスを考え、独立も視野に入れている人もいるでしょう。ここでは、個人でも稼げるようになりたい人に人気の資格を紹介します。

行政書士

行政書士は「街の法律の専門家」とも呼ばれる、法律の知識を活かして活躍できる資格です。許認可の申請や事実関係の証明に関わる書類の作成をはじめ、複数の独占業務をもっています。行政書士が扱える書類の数は1万を超えるといわれるほどです。8大士業のなかでは難易度が低く、取得しやすい部類に入ります。国家公務員や地方公務員として行政事務に従事した職員は、試験を受けずに資格を取得できる特例制度があるのも特色です。

https://gyosei-shiken.or.jp/

AJESTHE認定エステティシャン

エステティックに関する基本的な技能や知識をもち、適切に業務を遂行できる能力を証明する資格です。取得要件は協会主催のエステティシャンセンター試験に合格したうえで、認定校での300時間コースの修了、または1年以上の実務経験です。エステサロンの開業に資格はなくても問題ありませんが、協会のお墨付きを得られれば、顧客からの信頼を獲得しやすくなるでしょう。経営をいち早く軌道に乗せたければ、勉強や実務経験を積む手間を考えても、取ったほうが良い資格です。

https://ajesthe.jp/esthetician/details_est/

ネイリスト技能検定試験

ネイリスト技能検定試験は国際的に活躍できるネイリストになるための技術や知識を得られる試験です。試験は1級/2級/3級に分かれ、最高位の1級を取得すれば、海外でも通用するトップレベルのネイリストになることも夢ではありません。独立して稼ぐには顧客からの信頼獲得が不可欠です。ネイリスト技能検定の1級を持っていれば、正しい知識と高い技術をもつ人材として、広告宣伝を打たずともお客さんが集まりやすくなるでしょう。

https://www.nail-kentei.or.jp/

資格を取得して、望むキャリアを実現しよう

30代の女性は資格の取得によって、経験したことがない仕事に就ける可能性があります。

本記事で紹介した資格は受験資格不問のものも多いため、何を目標に据えれば良いか分からず不安を抱える人は、ぜひ本記事を参考にしてください。


小川 瞬

余暇プランナー

元公務員のフリーランスのWebライターです。分かりやすく正確な記事を世に出せるよう、5年間頑張ってきました。食事や睡眠に気を付け、日々パフォーマンスを発揮できるように努めています。趣味はジョギングです。 保有資格は第一種・普通二種免許、行政書士、FP2級、日商簿記2級です。勉強では「これだ」と思うテキストや参考書を一冊やり込むこと、過去問を早い段階で取り組むことを意識しています。 社労士と中小企業診断士、ITパスポートの取得を検討中です。

【30代女性におすすめ】”これから”を考える!転職やキャリアアップに有利な資格25選|業種や目的別に紹介

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【30代女性におすすめ】”これから”を考える!転職やキャリアアップに有利な資格25選|業種や目的別に紹介