何か新しいことにチャンレンジしたい。

気軽に楽しめるハンドメイドを探している。

そんな人におすすめのかわいいペーパークラフト、ペーパークイリング。

くるくると巻いた紙で作品を作る、ヨーロッパ発祥のクラフトです。

道具は必要ですが、紙をくるくると巻くだけで気軽に楽しむことができます。お花やハート、色々な飾りなどおしゃれな作品がたくさん作れます。メッセージカードやアートポスターなどにもぴったりですよ。

今回はペーパークイリングの基本を徹底解説!ぜひ一緒に始めてみましょう。

ペーパークイリングとは

ペーパークイリングとは細長い紙とスロットと言う専用の棒に巻きつけて作るペーパークラフト。

くるくると紙を巻いて作ったパーツを組み合わせて、お花や飾りを作ることができます。

紙を巻くだけのシンプルな作業ですが、組み合わせによってデザインは無限大。誰でも簡単にアートを楽しむことができます。

ペーパークイリングの始まりは15~16世紀。

フランスやイタリアの修道女たちが、聖書の余った紙を使って収容画などを飾ったのが始まりです。その後18世紀にはヨーロッパの貴族の間で流行り、イギリスやアメリカにも広まりました。

主に必要な道具は紙とスロット。 初心者キットもたくさんあるので1セットそろえて作ってみましょう。

ペーパークイリングで使う道具

ペーパークイリングに必要な道具をご紹介します。

あると便利な道具も一緒に紹介するので参考にしてください。

  • クイリングペーパー
  • クイリングスロット
  • 木工用ボンド
  • ピンセット
  • 円定規
  • つまようじ

ペーパークイリングに使う紙をクイリングペーパーといいます。 幅は1.5mm~10mmまで幅広くあります。色も豊富で、単色やグラデーションも買うことができますよ。

クイリングスロットは棒の先に切れ込みがある専用の道具です。 クイリングペーパーを固定して巻くだけなので初心者でも簡単にできます。

直径の大きさもさまざまで、セットで売られているものは0.8mmや2mmくらいのサイズが多いです。

切れ込みがなく先端が細いクイリングニードルもあります。慣れてきたら入手してみてください。

巻いたクイリングペーパーを留めるときは木工用ボンドを使います。 つまようじを使ってのりづけします。

先端に細い金具がついたのりボトルもありますよ。

小さなパーツを組み立てて作品に仕上げるときにはピンセットが便利。 切手収集用のものがおすすめです。

円定規は色々なサイズの円の穴が開いている定規のことです。 巻いたクイリングペーパーのサイズを合わせるときにとても役に立ちます。同じサイズでたくさん作りたい時にもおすすめで、100円ショップで手に入れることができます。

定規もついているのでクイリングペーパーのサイズも測れて一石二鳥ですね。

つまようじはボンドをつけるとき役に立ちます。 慣れてきたらスロットの代わりに使うこともできますよ。細かい作業で必要なので用意しておきましょう。

基本パーツの作り方

ペーパークイリングのパーツには基本の形がいくつかあります。

  • ルーズサークル・タイトサークル
  • ルーズスクロール
  • オープンハート
  • ティアドロップ
  • マーキーズ

5つの基本パーツで簡単な花や飾りはばっちり!それぞれの作り方をご紹介します。

ルーズサークル・タイトサークル

クイリングペーパーを適当なサイズに切ります。クイリングペーパーをスロットにはさみましょう。

スロットの端に紙の端を合わせてから巻き始めます。

最後まで巻ききり、スロットから外します。形が崩れないように指でスライドさせながら外しましょう。

手を離すと少し巻きがゆるくなったところでのりづけ。これで ルーズサークル ができあがります。 しっかりと巻かれたままでのりづけするとタイトサークルに。

ルーズスクロール

ルーズサークルをのりづけしないとルーズスクロールになります。

ルーズスクロールを変形させることでさらにパーツのバリエーションが増えますよ。

紙の両端をそれぞれ同じ向きに巻くとCスクロールに。別の向きに巻くとSスクロールになります。

オープンハート

ルーズサークルを2つ作ってハートの形にします。

クイリングペーパーを半分に折り、両端を内側に向かって巻きます。最後まで巻ききってから指で少しずつのばします。左右のサークルの位置を整えてハートの形に。

先を同じ方向に巻くとセイムサイドスクロールに。長さを変えると植物のツルのように使うことができます。

オープンハートの逆で両端を外側に巻くとYスクロールに。

ティアドロップ

花びらなど色々なパーツとして使いたいティアドロップ。

まずルーズサークルを作ります。

一か所をつまんで角ができるように折るとできあがり。紙の端はしずくの先っぽに合わせましょう。

マーキーズ

花びらや葉の形にぴったりのマーキーズ。

ティアドロップと同じようにルーズサークルを変形させます。

まず片方をつまんで角を作ります。反対側もつまんで同じく角を作りましょう。紙の端が角とぴったり合うようにするときれいに仕上がりますよ。

ペーパークイリングでお花のポストカード

基本のパーツでお花を組み立ててみましょう。ポストカードに仕上げます。

【材料と道具】

  • ピンクのクイリングペーパー:12cm×10本
  • 緑のクイリングペーパー(葉):10cm×6本
  • 緑のクイリングペーパー(茎):10cm×1本、7cm×1本
  • 黄色のクイリングペーパー:7cm×8本
  • ポストカード
  • 木工用ボンド
  • つまようじ
  • ピンセット

クイリングペーパーの色はお好みで選んでください。サイズも目安です。一度作ってみてお好みにかえてみてもいいですね。

紙が長くなるとパーツのサイズは大きく、短くなると小さくなります。

【作り方】パーツを作る

ピンクと葉になる緑のクイリングペーパーはすべてティアドロップ、またはマーキーズにしましょう。

黄色は2つだけタイトサークルに。残りをルーズサークルにします。

【作り方】ポストカードに貼る

ポストカードの上に並べてみます。場所が決まったら貼っていきましょう。

つまようじの先にボンドをのせてパーツの後につけます。 ピンセットでパーツをつまむといいですよ。

ボンドをつけたら一つずつ貼りましょう。

茎のパーツは貼りたい場所にボンドをなぞるようにつけます。それからクイリングペーパーを貼りましょう。

【作り方】乾いたらメッセージを描いて完成

しっかり乾いたらメッセージを描いて完成です。

ペーパークイリングでハートのカード

慣れてきたら今度は別のデザインに挑戦。たくさんのクイリングペーパーを敷き詰めてアートを楽しみます。

【材料と道具】

  • ポストカード:1枚
  • 色画用紙:1枚
  • クイリングペーパー:たくさん
  • カッター
  • ボンド
  • つまようじ
  • ピンセット

【作り方】ティアドロップをたくさん作る

いろんなサイズのティアドロップをたくさん作ります。 色は何色か混ぜます。

【作り方】ポストカードを切り抜いて色画用紙を貼る

ポストカードをハート形に切り抜きます。切り抜いたら裏に色画用紙を貼りましょう。

色画用紙が大きい時はポストカードに合わせてカット。

【作り方】ハートの中にティアドロップを敷き詰める

ハートの中に作ったティアドロップをできるだけ隙間なく置きます。

ティアドロップ2つでハートの形、5つで花の形などを作ってところどころ散らしましょう。

もし隙間が空いてしまうときはタイトサークルなどで埋めてください。

配置が決まったらボンドで貼ります。

【作り方】ハートの周りをクイリングペーパーで囲む

ボンドが乾いたらもう一枚のクイリングペーパーで周りを囲みます。

クイリングペーパーとティアドロップの接するところにボンドをぬって貼り合わせましょう。

どれも乾いたら完成です。

ペーパークイリングで新しい趣味の時間

今回ご紹介したペーパークイリングの作り方は基本の一つ。巻き方もまだまだたくさんあります。

シンプルですが、立体的で華やかな作品が無限に仕上がります。

コツコツと小さなパーツを作り上げるのは思ったよりも楽しいもの。どんな作品に仕上げようかなと作るうちにわくわくしてきます。

自分のクイリングスロットをもって、新しい年に新しい趣味を始めてみませんか。


cocohouse.m

余暇プランナー

ハンドメイド作家歴9年。 イラストを描くことが好きで、オリジナルイラストを使ったグッズやワークショップをしています。minneとCreemaを中心にネット販売も数年前から始めました。多くのお客様に作品をお届けできていることをうれしく思っています。県内のイベントにも年10回ほど出店しています。ハンドメイド販売の楽しさやポイントなどをお伝えできたらと思っています。

【ハンドメイド】徹底解説!ゼロから始める基本のペーパークイリング

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【ハンドメイド】徹底解説!ゼロから始める基本のペーパークイリング