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冠着山は、 長野県千曲市と東筑摩郡筑北村にまたがる標高 1,252mの山 です。長野盆地南西端に位置し、千曲市からはその美しい全景を拝むことができます。俗称は 姨捨山(おばすてやま・うばすてやま) です。
冠着山近くのJR篠ノ井線「姥捨駅」の駅舎にはこんな 信濃の国の伝説 が残されています。
「遠い昔。ある殿様が 口減らしのために役に立たない老人は山に捨てよ、 という非常な御触れを出した。しかしどうしても母を捨てることができず、そのまま母を背負って山を下り床下にかくまっていた息子がいた。
ある時、殿様のところへ隣国から使者がやってきて、難題を解かねばこの国を攻めると言ってきた。国中に御触れを出し難題を解けるものはおらぬかと探す殿様。そのとき、その難題を見事に解いたのが床下にかくまっていた老婆だった。
殿様は 老婆の知恵に感銘 し、 老人を大切にすべく姥捨ての制度を廃止 したのであった」
姥捨て伝説は、ただの無情な物語でも老人を蔑む物語でがありません。 今の時代にも通じる普遍的な物語 ですね。
https://www.pref.nagano.lg.jp/koho/kids/menu03/minwah01.html
冠着山は4つの登山コースがあります。
詳しくは、 筑北村役場HP → おでかけガイド → 観る・体験する → 冠着山 に鳥居平コースの地図が記載されています。
https://www.city.chikuma.lg.jp/soshiki/shogaigakushu/kenzenikusei_seishonen/2054.html
https://www.city.chikuma.lg.jp/soshiki/kanko/kanko/2/2012.html
2023年のゴールデンウイーク、未就学児2人を連れて4人で登りました。
登山道入り口は大きな看板があって分かりやすいです。
最初は、家族4人で横に並べるほどの広い登山道をゆったり歩きます。
そして、徐々に傾斜が出てきて道幅も狭くなってきます。片側が急斜面の箇所もあるので、小さなお子さんとは手をつないで歩くと安心です。
登山道脇にはヒトリシズカやスミレの群生、マムシグサなどが見られました。
山頂まであと一息のところにある 見晴らし台 からは、 北アルプスが一望 できます。
コースタイムは30分でしたが、たっぷり 60分 かかりました。足元のお花や石ころ、根っこの輪っかなどを探しながら歩いたからでしょうか。休憩は3回とりました。
山頂は木があるため360度の展望はありませんが、北に 善光寺平・千曲川・北信五岳 が見られます。運が良ければ南に 富士山 の頭が見えることも!
山頂にある 「冠着神社」 には月を司る神「月読尊(ツクヨミ様)」が祀られ、高浜虚子の 「更級や姨捨山の月ぞこれ」 という月を詠んだ句碑も建てられており、 冠着山にかかる月が昔から日本人の心を癒してきた ことがうかがえます。
そして広い山頂はゆっくりお弁当を広げられ、まさに気分はピクニック♪思わずごろんと寝っ転がりたくなります。
下りはスタスタ歩けますが、 走るのは厳禁! 子どもはついつい走ってしまうので、下山の時ほどゆっくり注意して歩きましょう。
コース上で 危険な箇所や迷いそうな個所はありません でしたが、3歳くらいまでのお子さんを連れていく場合、後半は疲れてしまうかもしれないので ベビーキャリア があるといいでしょう。
コースによって装備の軽重はありますが、基本は以下の通りです。
季節に応じて調整してください。
春から登れる冠着山。 登山初心者 も ファミリー も ご高齢の方 も、まず鳥居平コースから冠着山を楽しんでみてください♪
余暇プランナー
元々都会育ちですが、登山にハマったのを機に長野県に移住しました。里山暮らしを家族4人で楽しんでます!登山やキャンプが趣味。テントを張って自然の中でダラダラするのが好きです。森の中で昼間から飲むお酒とか最高ですよね。旅も好きで、独身時代にはカナディアンロッキーをバンで寝泊りしながら、山を巡る旅をしたりしました。
【長野 - ファミリー登山体験記】30分で絶景へ!月の名所&姥捨て山登山伝説の「冠着山」