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東北鎮護・陸奥国一の宮である鹽竈神社。全国にある 塩竈神社の本社 です。
JR仙石線「本塩釜駅」から表参道の石鳥居まで歩いて15分です。
祭神の塩土老神(しおつちおじのかみ)は、海や塩の神格化として考えられている神ですが、もともと塩というのは血汐や潮といって、決してしょっぱいから塩というのではなく、 命の流れの源に関わっていることから塩と呼ばれるようになりました。食事以外の言葉にも塩という言葉が使われている通り、塩には ものごとの要 という意味もあります。とても大事なポイントであり、それがないと命を失ってしまうようなコツのところを塩といいます。
また、竈というのは、そもそも海の水を汲み、火をたいて塩を取り出すものを塩竈というのですが、まったくそうしたことに関係のない神様に塩という名がついているのにももちろん理由があります。こちらにも、ものごとの大事なエッセンスという意味が込められているのです。何かをするときに大事なポイント。 すなわち一番の コツどころ になっているものをあぶりだし、うまく活かすようなヒントをあたえてくれる神様なのです。
言い換えれば、ものごとをうまく活かす コツというのはバランス です。たとえば、右に行くには左の力を抜いて右に行く力をプラスさせていくことが大事で、左へ行くときはその反対です。バランスよくものごとを動かさないとものはうまく動いてくれません。そうしたコツどころを調和させながら、ものごとを動かす力をこの神さまは授けてくれます。たとえば、何か争いごとや、調停してほしいこと、 バランスをもたらしてほしいときに、それに見合った知恵を与えてくれます。
神さまが姿をあらわすと、仙人のようなご老人のお姿をしています。それは、ものごとにバランスをもたらすには、若さではなく 経験を秘めた知恵 というものが必要だということを示しています。それだけに、ものすごく深く知りつくしたところにあらわれる、あらゆる知恵を私たちに授けてくれるのです。 実際に塩竈の神さまは皺比古(しわひこ)とおっしゃるのですが、その名の通りものごとを深く刻んだ熟慮の証拠でもあります。ですから非常に深い知恵を与えてくれます。
たとえば土地のエネルギーにあらわれた例として、江戸時代における諸大名の力のバランスがあげられます。徳川だけがすべての力を握っていては、まつりごとというのはうまくいかなくて、力を持った地方の有力武将が残っていることこそが実は非常に安定に寄与していました。東北のひとつの要である伊達家が塩竈の上にあったというのも、けっして偶然ではないと思います。
また、 調和のエネルギー を授けてくれますので、ビジネス上で裁判に巻き込まれたり、離婚問題の調停などで困っている人にもおすすめです。近くにある 松島に一度訪れれば、さらにエネルギー効果が高まる でしょう。
また、ここには剣の神が二体、祀られています。 武甕槌(タケミカヅチ)・経津主(フツヌシ)という意志の神で、ものごとを右に引き、左に引きと、力を行使する神です。 それらの祀っている神に対して、願いごとを込めてしっかりとお参りしてください。
訪れるのに効果的な時間帯は、朝方、あまり人がいないときです。あるいは太陽が昇る瞬間、沈む瞬間がベストで 、時期は一年中いつでもよいとのことです。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイト等をご確認ください。
https://gogo-miyagi.com/navi/2780
ご利益というと運気があがる、というのがまず1番ですが、現実的には運気があがったままということはありえません。逆に下がったままということもなく、上がり下がりのバランスが大事ということになります。
運気が上がるスポットは数多くありますが、バランスをもらい、感謝するというスポットへでかけてみてはいかがでしょうか。
余暇プランナー
仏像と歴史好きな、社寺建築の仕事をしていたおじさんです。全国の社寺、仏像を見て回り、古代から戦国の時代を空想しています。 空想しすぎて小説を書き、文学賞もらっちゃいました。旅ライターと小説家の2刀流おじさんです。
【宮城】トラブルの相談に・調和のバランスにご利益!塩竈(しおがま)神社