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白くて可愛らしい花を初夏まで咲かせるノースポールは、 キク科フランスギク属の一年草 です。 原産国はヨーロッパから北アフリカ で、日本には1970年頃に渡来し、可愛らしい見た目とこぼれ種でもよく増える丈夫な性質がガーデニング初心者でも育てやすい人気の品種です。
草丈は15cm〜20cm前後で、寄せ植えやにも使いやすいです。 満開になると白い花が咲き誇るので、白い北極の大地にちなんでノースポールと名付けられました。
特に危険な毒性もないため、ペットや子供が居ても安心して育てることができますよ。食べられるエディブルフラワーとして、サラダやデザートの飾りつけに使うことができますが、味は少し苦いです。
ノースポールの花言葉は 誠実、清潔、愛情、輪廻転生、冬の足音 です。
開花時期が冬の始めから初夏まで長く咲くので、冬の訪れを告げる花とされています。
ほかの花にはない花言葉に輪廻転生があります。ノースポールは開花してから一週間前後で花が終わってしまいます。開花時期になると次から次へと花を咲かせ、暖かくなったら枯れてしまいますがこぼれ種から発芽してまた花を咲かせます。
この生育サイクルが輪廻転生の花言葉の由来になったそうです。
ノースポールとよく似ていて間違えやすいのがマーガレットです。ノースポールとマーガレットの違いをまとめました。
ノースポールは咲いた花を切り花にして飾ってもよいですが、 ドライフラワーや押し花を作っても楽しむことができますよ。
作り方は簡単で、開花し始めたノースポールの花を切り取り、ドライフラワー用のシリカゲルを敷き詰めたタッパーに花びらが重ならないように置いて、上から優しくシリカゲルをかぶせて乾燥させます。直射日光が当たらない場所で一週間ほど保管し、しっかり乾燥できていれば完成です。
完成したドライフラワーは、ハーバリウムや石鹼の飾りなどに使えます。UVレジンを使えばおしゃれなアクセサリーやスマホケースを作ることもできますよ。
ノースポールはドライフラワーにしても、花の色が変色しにくいのでほかの花と合わせやすいです。
丈夫で開花時期が長いのが特徴のノースポールは、ガーデニング初心者でも育てやすい品種です。ほったらかし気味でもよく育ってくれるので、手間がかかりません。
耐寒性があるので、これからの時期花の少ない庭を彩ってくれますよ。ノースポールの詳しい育て方をご紹介します。
ノースポールは 日当たりと風通しがよい場所だとよく育ちます。 日当たりが悪いと徒長し、株全体が弱ってしまい病害虫の被害にあってしまいます。 耐寒性がある とはいえ、霜に当たってしまうと株を痛める原因になります。
霜よけのカバーや寒冷紗などを夜になったら被せるようにしましょう。 敷きわらやマルチングシートを使って株元を覆っておくと、急激な寒波が来ても安心です。
ノースポールは過湿に弱いので、 水やりのコツは鉢の土が白く乾いたら、鉢底穴から水が出るぐらいたっぷりと与えるのが基本です。 水やりの目安として 冬場は1週間に1回、成長期を迎える春先は3日〜1週間に1回 水やりします。
水やりする際、上から水やりすると株が割れてしまう原因になりやすいので、株元に優しく水をかけるようにしましょう。
葉が萎れてくると、水切れのサインになるのでわかりやすいですよ。地植えの場合は、植え付け直後は様子を見て水やりしますが、根が動き出したら降雨に任せてしまって大丈夫です。
ノースポールは 水はけがよい土を好みます。 水はけがよければ土質を選びません。
市販の花と草の培養土で簡単に育てられます。地植えの場合は、庭の土に腐葉土を混ぜこんでおきましょう。
肥料は植え付けの時に、元肥として マグアンプなどの緩効性化成肥料 を土に混ぜておきます。開花し始めたら、追肥しましょう。 リンやカリウムがバランスよく含まれている肥料を与える と花付きがよくなりますよ。
花が咲き終わったら、花がら摘みをしましょう。 こまめに花がらを摘むことで、病害虫が付きにくくなるのと、種を作る体力を開花に回せるので花付きがよくなります。
ノースポールをこんもりと形よくしたい場合は、摘心してみましょう。新芽を切ることで、脇芽が成長しやすくなるので、株にボリュームが出ます。
よく成長するので、株姿が崩れてきたと思ったら切り戻ししましょう。風通しが悪いと蒸れや病気の原因になります。鉢からはみ出している部分など草丈の半分ぐらい切ってしまっても問題ありません。
種まき時期は2月〜4月、または9月のお彼岸が過ぎた頃 がよいでしょう。 発芽温度は20℃前後です。好光性種子になるので、光がないと発芽しない性質があります。 種を培養土の上に重ならないように種をまいたら、土をかけないようにします。
発芽するまでは霧吹きで水やりします。成長し本葉が2〜3に増えたら、培養土を入れた鉢などに植え替えてよく日光に当てましょう。
丈夫で病気に強いノースポールですが、 春先になるとアブラムシの被害にあいやすくなります。
アブラムシは植物の茎や新芽など柔らかい部分に寄生し、植物の汁を吸って株を弱らせてしまいます。非常に繫殖力が強いので見つけしだい駆除しましょう。
植え付けの時に、オルトランを土に撒いておくとアブラムシがつきにくいです。歯ブラシやテープなどを使うと簡単に駆除できます。風通しをよくして、木酢液などを撒いておくのもおすすめです。
寒くなってくると咲き始めるノースポールは、手間がかからずほったらかしでも育てやすくて重宝します。はじめて花を育てる方にもおすすめできる品種です。
ノースポールを上手く育てるコツは、日当たりのよい場所で乾かしぎみに水やりをするだけなのでお手軽ですよ。可愛くて強いノースポールをぜひ、育ててみてください。
余暇プランナー
園芸店で1つのサボテンに出会ってから、多肉植物の魅力にどっぷりハマってしまった茨城在住の主婦です。多肉植物を育て始めて4年目を迎え、気が付いたら150種類以上の多肉植物と猫2匹と暮らしています。 季節の花と多肉植物を育てながら 今までの経験を生かし、ガーデニングの伝えるため植物系ライターを始めました。植物の育て方や寄せ植えの仕方、トラブルの対処方法について執筆していきたいと思います。 最近、VTuberにハマっていて、昔から得意だったハンドメイドで自分なりの推し活を楽しんでいます。簡単に作れる推しグッズをご紹介します。
【ガーデニング】ドライフラワーにも使えるノースポールとは?育て方や花言葉をご紹介