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ミニトマトは、植物の分類としてナス科に該当し、同じ科の野菜にはナスやピーマンなどがあります。
原産地はジャガイモと同じく南米アンデスの高地と言われており、 草も生えないような養分が少ない場所 でもよく育ちます。このようなミニトマトの特性から、 庭の空きスペースなどでも十分に育てられるのです。
実際、私は庭にゼロから畑をつくり、ミニトマトを育てて収穫できました。次項より、庭での具体的な栽培方法について紹介します。
ミニトマトは地植えの場合、春から夏、秋にかけて栽培できます。一般地の場合、3~5月に種蒔き~苗作り、5~6月に苗植え、6~10月に収穫します。
苗を植えてから、1ヶ月半くらいで収穫できます。
収穫まで管理は必要になりますが、週1程度の管理で栽培でき、 簡単な作業のみ です。
まず、庭のどこでミニトマトを栽培するのか、場所を決めます。
庭の場所やその他制約もあると思いますが、以下の2点がポイントです。
栽培場所を決める1つ目のポイントは、 日当たり です。ミニトマトは、 ガンガンに日が当たる場所 で良く育ちます。
そのため、日中に直射日光が当たり続ける場所が好ましいです。
2つ目のポイントは、 土質 です。
ミニトマトは、水はけがよく、養分が少ない場所でよく育つため、土質は 砂質 が好ましいです。私の庭は、砂質の土でただの空きスペースだったため、養分はほとんどないような場所でした。
栽培場所が決まったら、栽培スペースを決めます。約1m²の中に、苗を2~3つ植えることができます。収穫量は栽培環境により異なりますが、1つの苗から100個くらい収穫できると思います。
庭のサイズに合わせて、スペースを設定してみてください。私の庭では、幅1m×長さ2mくらいのスペースに、苗を3つ植えました。
栽培スペースが決まったら、土づくりを行います。
土づくりの順番は、以下の通りです。
堆肥を土に馴染ませるためには、時間が必要なため、苗を植え付ける 2~3週間前 には土づくり、畝立てを完了させます。
まずは、20cmくらいの深さまで、スコップなどを用いて耕します。この作業が一番大変です。耕す途中で出てきた石は、極力取り除いてください。
土がカチカチに固い場合は、備中鍬という三本の爪がついた鍬を使用すると作業が捗ります。
次に有機石灰を混ぜ込みます。有機石灰を混ぜ込むことで、 野菜が好む土の酸性度(pH) にします。量の目安は約200g/m²です。
土をフカフカにするための植物性堆肥(バーク堆肥など)を1m²あたり10ℓくらい投入して、混ぜ込みます。
ミニトマトは養分が少ない場所を好むとは言え、締め固められたカチカチの土では生育も悪くなるため、できるだけ フカフカな土(通気性や排水性が良い土) にします。
肥料は、野菜の生長に必要な成分が バランス良く含まれた有機または化成肥料 がおすすめです。肥料袋に記載されている量か、それより少な目くらいの量を栽培スペース全体に混ぜ込みます。肥料が多すぎると生育が悪くなったり、病害虫が発生する可能性もあるため、 与え過ぎには要注意です。
肥料を混ぜ込んだら、畝(うね)を立てます。
畝とは、簡単に言うと「野菜のベット」のことです。畝を立てることで、水はけや野菜の根の張りが良くなり、野菜の生育が良くなります。
ミニトマトの場合、畝の幅は 60~70cm 、高さは 15cm程度 にします。最後に畝を ビニールマルチ(黒色) で覆い、過湿を防ぐことで、ミニトマトの生育が良くなります。
土づくり後3週間経ったら、マルチに穴を空け、苗を植え付けて、水やりします。苗はホームセンターなどで購入することができます。
畝幅60~70cmの場合は、畝の間隔を40~60cmくらい空けて植えます。栽培スペースに余裕があれば、 なるべく間隔を広めた方が、後々の管理もしやすいです。
ミニトマトは空に向かって、真っ直ぐ伸びていくため、植え付け直後から支柱を立てます。
支柱の使い方は色々ありますが、栽培管理がしやすい 1本支柱 がおすすめです。苗から10cmくらい離れたところに、長さ180~210cmの支柱を埋め込み、ミニトマトの主枝(主軸)を紐で支柱に結びます。
支柱がぐらつく場合は、横方向の支柱などを使い補強します。
ミニトマトの生長に養分を集中させるため、以下の4つの作業を行います。
ミニトマトが完熟し赤くなったら、順次収穫していきます。また、収穫が始まったら、2~3週間に1回のペースで追肥を与えて生長を促します。
ただ、葉の色が濃く、茎が太すぎる場合は追肥を控えてください。
この記事では、庭でのミニトマトの栽培方法を紹介しました。
ミニトマトは、養分が少ない場所でもよく育つため、庭での新規の畑でも育てやすい野菜です。栽培にあたって、芽かきや追肥などは必要ですが、自分で栽培、収穫して食べる野菜は格別です。
ぜひ自宅の庭などで育ててみてください。
出典・参考
- 木嶋利男:野菜の性格 アイデア栽培,株式会社学研プラス[東京都],2018年[146ページ]
- 野菜だより編集部:無農薬ではじめての家庭菜園[趣味の菜園],株式会社学研プラス[東京都],2018年[130ページ]
- 株式会社サカタのタネ|トマト・ミニトマトの育て方・栽培方法
余暇プランナー
ライターのGreentyと申します。 大好物のキュウリを毎日食べるため、また家族みんなで楽しめる趣味をもつため、庭で家庭菜園を始めました。 知識や経験はゼロ、庭はカチカチの土でしたが、何とかキュウリなどの夏野菜の栽培に成功。自分で育てて、食べる喜びを知りました。いずれは自給自足に近い生活を目指しています。 家庭菜園を検討されている方、始めたばかりの方に向けて、実践できる栽培方法や楽しみ方なども発信できればと思います。