寒い時期になると華やかでおしゃれなシャコバサボテンをよく見かけます。花が少ない時期に綺麗に咲いてくれる貴重な植物で、育ててみたいと思う方も多いのではないでしょうか。

シャコバサボテンは丈夫で育てやすく、ガーデニング初心者でも簡単に育てられます。

初心者にも分かりやすいシャコバサボテンの育て方や花言葉などをご紹介します。

シャコバサボテンとは

とげとげとした葉と鮮やかな花が特徴のシャコバサボテンは、 ブラジルなどの南米が原産の多肉植物の一種 です。 開花時期が11月~3月 と長くクリスマスシーズンに多く流通していることから、 クリスマスカクタスやデンマークカクタスとも呼ばれています。

花の色は赤、濃いピンク、白、クリーム色、複色など バリエーション豊富なので色違いで育てたくなりますね。

和名は 海に住んでるシャコに葉の形が似ている ことから、シャコバサボテンと呼ばれるようになりました。

シャコバサボテンは毒性もないので、ペットや子供がいる家庭でも安心して育てることができます。

シャコバサボテンの花言葉

シャコバサボテンの花言葉は、美しい眺め・ひとときの美・つむじまがり・もつれやすい恋 です。

シャコバサボテンは花が咲いてないときは緑色の葉を茂らせており一見地味な見た目をしていますが、開花時期になると美しい花をたくさん咲かせる姿が「美しい眺め・ひとときの美」の由来となったようです。

また、「つむじまがり・もつれやすい恋」はシャコバサボテンがほかの植物にはないサイクルで成長するのと、選定しないと葉を四方八方に伸ばしていく姿に由来するようです。

プレゼントとして送るときは、送る相手に少し注意した方がよいかもしれないですね。

シャコバサボテンの風水

植物は風水にも影響があると考えられています。 シャコバサボテンの風水の効果は、調和やリラックスです。

シャコバサボテンは普通のサボテンと違い、下に垂れ下がるように成長していくので癒し効果が高いといわれています。花の少ない時期に開花してくれるので、寝室やリビングなどに置くとリラックス効果が得られるかもしれません。

シャコバサボテンの育て方

華やかで癒し効果が高いシャコバサボテンは、昔から育てられている園芸品種です。

シャコバサボテンを上手に育てるコツは、昼と夜の日照時間を調節するのと水やりです。

ガーデニング初心者でも分かりやすいシャコバサボテンの育て方をご紹介します。

置き場所

シャコバサボテンは 春から秋は明るい日向か窓辺で管理します。 シャコバサボテンは暑さと高温多湿が苦手です。直射日光は長時間当たると、葉焼けを起こしてしまうので置き場所には気をつけてください。

風通しが悪いと病害虫の被害にあいやすいです。また、コンクリートに直置きすると、鉢の温度が高くなりすぎて根を痛める原因になってしまいます。

スタンドなどを使うか、ハンキング用の鉢に植えて吊り下げるようにすると風通しが良くなり管理がしやすいです。

水やり

シャコバサボテンの水やりのコツは、乾燥気味に水やりすることです。 多肉植物の一種なので葉に水を溜められるため、頻繫に水やりすると根腐れの原因になってしまいます。

鉢の土が乾いたら鉢底穴から水が出るぐらいたっぷりと水やりします。過湿に弱いので、夏は水やりを少なめにするとよいでしょう。涼しい朝と夕方に水やりします。

使う土と肥料

シャコバサボテンは水はけがよい土を好みます。 水はけが悪いと根腐れを起こしやすくなってしまうので気を付けましょう。

市販の多肉植物用の土かサボテン用の土を使うと、初心者でも簡単 なので土選びに困らないですよ。シャコバサボテン用の土も販売されています。

自分で土を作りたい場合は、 赤玉土小粒6:腐葉土2:川砂2 の割合で混ぜ合わせましょう。

シャコバサボテンに与える肥料ですが、 植えつけのときにマグアンプなどの緩効性粒状肥料を混ぜ合わせます。 植え付け後は 梅雨時期までは液体肥料を2週間に1回与えます。

花を咲かせるのにリン酸が不足していると花付きが悪くなってしまうので、成分がバランスの良い物を与えましょう。シャコバサボテン用の肥料も販売されているので、迷ったらこちらを使ってみてください。

つきやすい病害虫

シャコバサボテンにつきやすい病害虫は、ヨトウムシやナメクジ、カイガラムシです。

カイガラムシやヨトウムシは年中発生し、植物の汁を吸って株を弱らせたり夜に現れて葉を食い荒らしたりしてしまいます。見つけ次第、退治するか植えつけの時にオルトランを土に混ぜておくと寄ってこなくなりますよ。

ジメジメしたところに発生しやすいナメクジは、柔らかい葉や蕾を食べてしまいます。ナメクジが通った後はヌメヌメと光る筋ができるので見栄えも悪くなってしまいます。

ナメクジ駆除剤をまいておくとナメクジの被害を減らすことができますよ。

冬越し方法

冬に開花するシャコバサボテンですが、 耐寒性は5℃ なので寒さに弱く屋外での冬越しは難しいです。 霜や凍結してしまうと、株が枯れる原因に なってしまいます。

寒くなってきたら、明るい窓辺に移動させましょう。水やりは乾かし気味に育てるとよいですね。

シャコバサボテンの花が咲かない、蕾が落ちる

シャコバサボテンを育てていて、「花が咲かないやせっかく蕾ができたのに、花咲く前に蕾が落ちてしまう」といったトラブルが起きる場合があります。

花が咲かない

シャコバサボテンの 花が咲かない原因は光量です。シャコバサボテンは短日植物 なので、陽の光に当たる時間が短いほど花を咲かせやすくなります。冬越しさせるのに室内で管理するので、一日中光に当たると花が咲かなくなってしまいます。

対処法として、 夜になったら毛布や段ボールを株にかけて暗くしてあげましょう。 株を暗くすることで花付きがよくなりますよ。窓から入る冷気も和らげてくれるので、冷害の被害にもあいにくくなります。

蕾が落ちる

シャコバサボテンの 蕾が落ちてしまう原因は環境の変化です。

まだ小さい蕾はとてもデリケートで、鉢を動かした振動や暖房での温度差や風が原因で蕾が落ちてしまいます。

蕾がつき始めたら、なるべく動かさないようにしましょう。また、暖房の風が直接あたるところには置かないでください。環境の変化に強い品種もでているので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

華やかなシャコバサボテンを育ててみよう

花が少ない時期に開花してくれるシャコバサボテンは、見ているだけで気分が華やかになりますよね。昔からクリスマス前によく見かける園芸品種です。

日当たりと水やり、置き場所に気を付ければガーデニング初心者でも簡単に育てられますよ。専用の用土や肥料も販売されているので、株を買った後も迷わずに済みますね。

花色も豊富なので色違いで育てたくなります。この冬は魅力いっぱいのシャコバサボテンを育ててみませんか。


椎名淳美

余暇プランナー

園芸店で1つのサボテンに出会ってから、多肉植物の魅力にどっぷりハマってしまった茨城在住の主婦です。多肉植物を育て始めて4年目を迎え、気が付いたら150種類以上の多肉植物と猫2匹と暮らしています。 季節の花と多肉植物を育てながら 今までの経験を生かし、ガーデニングの伝えるため植物系ライターを始めました。植物の育て方や寄せ植えの仕方、トラブルの対処方法について執筆していきたいと思います。 最近、VTuberにハマっていて、昔から得意だったハンドメイドで自分なりの推し活を楽しんでいます。簡単に作れる推しグッズをご紹介します。

【ガーデニング】初心者でも育てやすい!魅力いっぱいのシャコバサボテンの育て方のご紹介

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【ガーデニング】初心者でも育てやすい!魅力いっぱいのシャコバサボテンの育て方のご紹介