秋になると花壇で元気に咲くサルビアをよく見かけます。連なって花を咲かせるサルビアはおしゃれですよね。

また、サルビアはハーブのセージと同じ種類なのをご存知でしょうか。

今回は、ガーデニング初心者でも育てやすいサルビアの育て方や花言葉、サルビアとセージの違いなどを詳しくご紹介します。

真っ赤で目を引くサルビアとは

ガーデニングだけでなく食用にも使えるサルビアは 900以上の種類 があり、 ブラジルなど南米が原産の一年草 です。種類によっては冬越しできますが、大半は寒さに弱く冬になると枯れてしまいます。

赤い花を咲かせるサルビアが一般的ですが、 青、紫、白、ピンク、複色などバリエーション豊富 です。

サルビアの花言葉

サルビアの花言葉は 「知恵、尊敬、家族愛、よい家庭」 です。

サルビアの英名の sage ラテン語で賢人 の意味があるため、知恵や尊敬の由来になりました。また、サルビアは一つの茎にたくさん連なって咲くことから、家族愛やよい家族を連想させたといわれています。

花色によってサルビアの花言葉は変わってきます。

  • 赤:燃える思い
  • 青:家族の徳、知恵、賢人、尊重、永遠にあなたのもの
  • 紫:家族愛

怖い花言葉はないので、贈り物としても喜ばれそうですね。

サルビアとセージ

サルビアとセージは、分類的には同じものです。

ラテン語でSalviaと表記されて主に園芸用で流通しているのがサルビア で、 英語読みがSageでハーブなどの食用で流通しているものがセージ とされています。

サルビア(セージ)の活用方法

サルビアの(セージ)の活用方法はたくさんあります。

  • 肉や魚の臭みとり
  • 乾燥させハーブティーや香辛料に
  • 部屋の消臭剤
  • 燻して空気やパワーストーンの浄化

サルビア(セージ)はヨーロッパやネイティブアメリカンの間では魔除けや神聖なものとして扱われています。

サルビアの育て方

燃えるように真っ赤な花が連なって咲くサルビアは、寒さに弱いですが丈夫で育てやすくガーデニング初心者でも簡単です。寄せ植えにも使いやすく花色によって庭の印象がガラッと変わるので、色違いでサルビアを育てたくなるかもしれませんよ。

それでは初心者にも分かりやすくサルビアの育て方をご紹介します。

置き場所

サルビアは日光が大好きな植物です。 日光不足になると、葉が落ちやすくひょろひょろとした株になってしまいます。 最低でも6時間以上は日光に当てましょう

また、夏の暑さに長時間当たると葉焼けや蒸れを起こして 株が弱る原因 にもなります。 夏場は半日陰か午前中だけ日が当たる場所で管理 するのがおすすめです。

水やり

サルビアは、 鉢の土が乾いたら鉢底穴から水が出るぐらいたっぷり と水やりします。

蒸れに弱いので、 水のあげすぎには注意が必要 です。メリハリをつけた水やりを心がけましょう。

また、サルビアは水切れを起こすと下葉が落ちてしまうので、 水やりの頻度には気をつけてください。

真夏は水切れしやすいので、涼しい朝と夕方に様子を見て水やりします。

地植えの場合、根付くまではしっかりと水やりしますが、根付いた後は降雨に任せても大丈夫です。

用土と肥料

サルビアは酸性の土だとうまく育ちません。 水はけと保水性がよい用土を好みます。

市販の花と草の培養土か、ハーブ用の土を使うと手間がかからないです。自分で土を作りたい場合は、 赤玉土小粒6:腐葉土4で混ぜ合わせる のがおすすめです。地植えの場合は、植え付け前に石灰を入れて土壌のpHを調節しておくとよいでしょう。

サルビアは 開花時期が長いので肥料を欲しがります。 植え付けの時にマグァンプなどの緩効性肥料を元肥として土に混ぜておきます。真夏以外は希釈した液体肥料を10日に1回ほど与えると花付きがよくなりますよ。

種まきと植え付け時期

サルビアは種と苗のどちらからでも育てやすいです。

種まき時期は5月頃 で、種をまいてからおよそ 1週間で発芽 します。 発芽温度は20℃~25℃で好光性 なので、種まきをした後はふんわり土をかけて乾燥させないように水やりをします。発芽したらよく日光に当ててください。

苗の 植え付け時期は5月~7月 で、この時期になるとサルビアの苗がホームセンターや園芸店で出回ります。

全体的にがっちりしていて虫などがついていない健康な苗 を選びましょう。花を咲かせた時のことを考えて、植えつける時は間隔をあけるとよいです。

花がら摘みや切り戻し

花がら摘み

サルビアは次から次へと花を咲かせてくれます。花を長く咲かせるために、咲き終わった花がらはこまめに取り除きましょう。 花がら摘みをすることで、新しい蕾を咲かせるのに必要なエネルギーをとっておく ことができますよ。

また、こまめに花がら摘みをすることで病害虫がつくのも防いでくれます。

切り戻し

暑さに強いサルビアですが、夏は成長がゆっくりなるので体力を温存させるために切り戻しをしておきましょう。風通しをよくすることで株が蒸れるのを防げますよ。

草丈の半分ぐらいを残して刈り戻しをすると、秋口に脇芽を増やして元気に咲いてくれます。

サルビアにつきやすい病害虫

サルビアは病気に強い植物ですが、害虫がつきやすい傾向があります。

特に アブラムシの被害にあいやすい ので注意が必要です。アブラムシは年中つきやすく、やわらかい新芽や蕾から植物の汁を吸って株を弱らせます。また繫殖力が強いだけでなく、アブラムシが出す排泄物から病気の原因になる菌を媒介してしまいます。

見つけしだい歯ブラシやテープなどでこそぎ落として、ベニカスプレーや木酢液などを撒いておきましょう。 植え付けの時にオルトランなどを土に混ぜておくと、害虫に強い株になりますよ。

種類豊富なサルビアを育ててみませんか

子どもの頃、サルビアの花を口にくわえて蜜を吸って遊んだ事がある方も多いのではないでしょうか。

育てやすく古くから人気のサルビアは、育てるのが楽しい植物の一つです。日当たりや水やり、肥料を切らさないようにすれば長く咲いてくれますよ。

カラーバリエーションも豊富なので、ぜひお気に入りのサルビアを見つけて育ててみてくださいね。


椎名淳美

余暇プランナー

園芸店で1つのサボテンに出会ってから、多肉植物の魅力にどっぷりハマってしまった茨城在住の主婦です。 多肉植物を育て始めて4年目を迎え、気が付いたら150種類以上の多肉植物と猫2匹と暮らしています。 季節の花と多肉植物を育てながら 今まで育てた経験を生かし、ガーデニングの魅力をお伝え出来たらいいなと思い、植物系ライターを始めました。植物の育て方や寄せ植えの仕方、トラブルの対処方法について執筆していきたいと思います。

【ガーデニング】初心者でも育てやすい!長く開花する「サルビア」をご紹介

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【ガーデニング】初心者でも育てやすい!長く開花する「サルビア」をご紹介