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開花時期が11月~5月 と長く、花姿が可愛らしいマーガレットは、カナリア諸島原産のキク科でアルギランセマム属の多年草です。明治時代にフランスから日本に来ました。
育てやすく花もちがよいので、たくさんの園芸品種が作られています。花色は 白、黄色、オレンジ、ピンク、紫 など多彩で、咲き方も 八重咲きやアネモネ咲き など個性豊かです。なかにはラベンダーに近い香りがする品種もありますよ。
毒性も無いのでペットや子供がいても安心して育てられるのは嬉しいですね。
マーガレット全体の花言葉には 「恋占い、心に秘めた愛、真実の愛、信頼、真実の友情、私を忘れないで」 などたくさんの意味がつけられています。
また、花色によっても花言葉の意味が変わってきます。
マーガレットの花言葉には、女性らしい印象のものが多いです。マーガレットに怖い意味をもつ花言葉はないので、プレゼントにしても安心ですよ。
さらに、マーガレットは送る本数でも意味が変わってきます。
告白するときに使えそうな花言葉が多いので、アレンジメントにマーガレットを使って気持ちを伝えてもよいかもしれないですね。
マーガレットと似ている花は意外と多くあります。間違えやすいマーガレットとデイジーの違いをまとめました。
花の大きさや葉に違いがあるので、見かけたらマーガレットとデイジーを見比べてみましょう。
可憐で可愛らしいマーガレットですが、初心者には育てるのが難しい印象もあるのではないでしょうか。
マーガレットは見た目に反して強健な性質です。地植えと鉢植えのどちらでも育てやすく、日当たりと水やりさえしっかりしておけば意外と簡単ですよ。
初心者でも分かりやすいマーガレットの育て方をご紹介します。
マーガレットは 日当たりがよい場所 を好みます。日陰だと花付きが悪く徒長してしまい、うまく育てることができません。できれば 6時間~8時間ほど日光に当ててあげましょう。
日当たりを好む植物ですが、 真夏の直射日光や西日は苦手 です。鉢植えの場合は風通しがよく、雨ざらしにならない涼しい軒下や室内で管理するとよいでしょう。
マーガレットは 紫外線量で花の色が変化する面白い性質 があります。よく日光に当てることで花の色が濃く綺麗になり、日照不足だと花の色が薄くなるので適切な環境かどうか分かりやすいですよ。
マーガレットの水やりのコツは、 メリハリをつける ことです。
鉢植えの場合は、 鉢の土が乾いたら鉢底穴から水が出るぐらいたっぷり と水やりします。蒸れに弱いので、少し乾燥気味に管理しましょう。
葉や茎に元気がなくなってきたら水が欲しいサインです。
地植えの場合は、植え付けてから一か月前後は様子を見て水やりしますが、根が張ったら降雨に任せても大丈夫です。
マーガレットは蒸れに弱いので 水はけのよい土を好みます。 市販の花と草の培養土を使うとお手軽ですよ。
自分で土を作りたい場合は、 赤玉土小粒5:腐葉土3:調節済みのピートモス2 または 赤玉土小粒5:腐葉土3:川砂2 を混ぜ合わせるのがおすすめです。
肥料は植え付けのときにマグァンプなどの 緩効性肥料を土に混ぜて おきます。成長期を迎える春と秋は2週間に1回液体肥料を与えます。
また、夏は休眠期に入るので肥料は必要ありません。
マーガレットをドーム状にこんもりと育てたいなら、摘芯をしましょう。切る場所は脇芽の少し上で、ハサミでカットします。 摘心することで後から出てくる脇芽の成長が促進され、株にボリュームが出やすくなりますよ。
種類によっては摘芯をしなくてもこんもりと育つので、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。
花が咲き終わったら花がら摘みをしましょう。花がら摘みをすることで次の花を咲かせやすくなりますよ。
こまめに花がら摘みをしておくと、通気性がよくなり病害虫の発生を抑えて長く咲いてくれます。
高温多湿に弱いマーガレットを無事に夏越しさせるためには切り戻しが必要です。
花の勢いが弱まってきたり花姿が崩れてきたり したら、遅くとも梅雨に入る前には切り戻しをしておきましょう。
株本から15cmほどの高さで葉を残して切ると、風通しがよくなり株が蒸れる心配を減らすことができますよ。
マーガレットは丈夫で育てやすいですが、高温多湿の梅雨から夏までは病害虫の被害にあいやすいので注意が必要です。
マーガレットがかかりやすい病気は 立枯病やうどんこ病 で、高温多湿の時期にカビ菌が原因で発生しやすく、放置すると株を弱らせる原因になるので注意が必要です。 症状が出ている場所を取り除き、ベニカスプレーなどの薬品を散布 して様子を見ましょう。
また、マーガレットにつきやすい害虫は アブラムシ です。
アブラムシは新芽や茎、蕾につきやすく、繁殖力の強さから放置するとあっという間に株全体に広がってしまうので、見つけしだい歯ブラシやテープで取り除きましょう。 植え付けのときにオルトランを土に混ぜておく と、アブラムシを含むほかの害虫の予防になりますよ。
マーガレットは -5℃までの強い耐寒性 を持っているので、寒冷地以外では 外で冬越しさせることが可能 です。
霜に当たると株が枯れる原因になってしまうので、 寒冷紗やプラスチックのカバーなどを上からかけて霜除け しておくと安心です。
また、株元にワラやウッドチップなどを敷いてマルチングしてあげるとよいでしょう。最低気温が氷点下の場合は凍結を防ぐために水やりは控えてください。
可愛らしい見た目で人気の高いマーガレットは、強い耐寒性と強健な性質で育てやすいです。よく見かける白色からピンクや黄色などカラーバリエーション豊富で咲き方もさまざまなので、お気に入りを見つけて育てるのが楽しい植物です。
寄せ植えにも使いやすく、秋の庭を彩ってくれるマーガレットをぜひ育ててみてください。
余暇プランナー
園芸店で1つのサボテンに出会ってから、多肉植物の魅力にどっぷりハマってしまった茨城在住の主婦です。 多肉植物を育て始めて4年目を迎え、気が付いたら150種類以上の多肉植物と猫2匹と暮らしています。 季節の花と多肉植物を育てながら 今まで育てた経験を生かし、ガーデニングの魅力をお伝え出来たらいいなと思い、植物系ライターを始めました。植物の育て方や寄せ植えの仕方、トラブルの対処方法について執筆していきたいと思います。
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