結婚式やお正月など、お金を封筒に入れて渡す時よく見かける水引き。最近では、しめ縄やアクセサリーでも使われることがあります。封筒についている水引きも、華やかにアレンジしたデザインがあり見た目で楽しませてくれますね。

そこで、今回は初心を振り返り基本的な水引の結び方とその意味を紹介します。それぞれ結び方の意味を知れば、TPOに合わせてデザインを選ぶことができますよ。自分で結べるように手順も紹介していますので、ぜひ挑戦してみてください。

水引きの意味とは?

水引きの歴史は古く、飛鳥時代までさかのぼります。その時代、 中国から日本への贈り物に紅白の飾り紐 がかけられたいたのが始まりと言われています。以降、宮廷への献上品には紅白の麻紐が結ばれるようになったということです。

そして 水引きには以下3つの意味 が込められています。

  1. 開封されていないという意味
  2. 紐を結ぶということから縁結びの意味
  3. 水が引くと清められることから魔除けの意味

水引きの本数にも意味がある

また、水引きを結ぶ時の本数も意味があります。 基本は5本 で結びます。3本は5本を簡素化していて、5本をより丁寧にしたものが7本結びです。ただし、婚礼の時は両家が手を取り合って縁を結ぶということから10本で結びます。

弔事の場合は、偶数本で結びます。基本は4本ですが、中国の五行説などから基本の5本で結ぶこともあります。本数で迷った時は、5本で結べば問題ありません。ちなみに 9本は「苦しい」に通じる ので使うことはないので注意してください。

水引きの結び方5選

水引きの基本的な結び方を5種類紹介します。この結び方を知っていると、 ちょっとしたお祝いなどの時 やシンプルな封筒を少し華やか にしたい時などに活躍します。結びの意味も紹介しているので、結び方と合わせて知っておきましょう。

蝶結び(花結び)

この結び方は、何度も結び直せることから、合格・入学祝いや出産祝い、昇進祝いなど 「何度も繰り返してよい」 ことに使います。ただし、結婚は1回きりが良いのでこの結び方は使いません。また、病気の見舞いも繰り返すを連想するので使わないようにしましょう。

結び切り(真結び)

Photo by sorayou

この結び方は、一度結んでしまうと固くてほどくことができません。そのことから、結婚祝いに使います。 「今後同じことが起こらないように」 という思いがあるので、快気祝いなど、蝶結びでは使えなかったことに用いることが多いです。

あわじ結び

両端の丸い部分が「あわび」にいていることからあわじ結びという名前になったと言われています。結び切りと同じ使い方をするので、結婚祝いに用いられます。また、紐の両端を引っ張るとさらに強く結ばれるため 「末永く結ばれる」 という意味も込められています。

結び方

① しずく型を作る

水引きをしごき、真ん中くらいでしずくを作ります。右の紐を上、左の紐を下にしてください。

② もうひとつしずく型を作る

白い点線が①で作ったしずくです。右上になった紐をくるっと回してもうひとつしずくを作ります。

③ 紐を輪の中に入れる

②の時、左側にあった紐を右から輪の中に通します。最初の赤丸で下から上→上から下→下から上→上からしたという順番で紐を通していきましょう。

形を整えたら、あわじ結びの完成です。あわじ結びはこのままでも使えますが、梅結びやあわじ玉を作る時の基本の結び方になります。色々アレンジできるので、水引きを3本や5本でも結べるようにしておくと、完成度が高くなりますよ。

梅結び

あわじ結びを変形させた結び方で、梅の花に似ていることから梅結びと呼ばれています。複雑な結び方で固い絆という意味合いがあるため、様々なお祝い事で使われます。また、梅の花は厳しい冬を乗り越えて先駆けて履く花なので、 「運命向上」 の意味も持ちます。

相生(あいおい)結び

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相老結びとも書かれることもあるこの結び方は、 「共に生きる」 という意味があります。複雑い交差された水引きがループ状になっている結び方で、縁結びの意味を持ち結婚式などの慶事によく使われます。デザイン的にもアクセサリーを作る時に使われる結び方です。

あまりお祝い事などで見かけない形ですが、アクセサリーなどでは頻繁に使われます。 ブローチやピアス、イヤリング で使うと華やかに見えるでしょう。水引きの素材は紙なので、重さを感じることはなく大ぶりにしても気になることはありませんよ。

水引きを結ぶ時のポイント

水引きに慣れてきたら、少し複雑な結び方をしている作品をつくりたくなると思います。すると、今まで30分もしないでできた作品が 1日作っても終わらない作品 に出会うことがあるかもしれません。その時にポイントをふと思い出すと、楽しく水引きができますよ。

使う前は丁寧にしごく

新品の水引きは形にくせがついています。このくせをそのままにしておくと、自分が作りたい作品を結ぶ時ねじれてしまいます。まずは、 少し爪を立ててまっすぐ 伸ばしてください。2,3回しごくとくせも直り、きれいに結ぶことができます。

きつく結ぶ時は少しずつ引っ張る

あわじ結びや梅結びは、わざと隙間を開けたり逆に隙間を作らずきつく結んだり好みで変えます。どこを引っ張ればいいか分からなくなることがあるかもしれませんが、先端ではなく 作品の中心部分から少しずつ 動かしていくと、きれいな隙間を作れますよ。

無理せずラジオペンチなどの道具を使う

作品の大きさや複雑さによっては、水引きを通す穴が小さく入れづらいことがあります。その時は ラジオペンチで通す穴を大きく したり、水引きをつまんで結んだりしてみましょう。全体の形を整える時もペンチなどで調整すれば、バランスよい作品になります。

水引きの意味を知って、自分で結んでみよう!

水引きにはこのほかにも 色によって使い方を分ける ことがあります。慶事には、赤×白・金×銀・金×赤が主流です。弔事には、黒×白・黒×銀・双銀などが使われます。あまり間違えることはないと思いますが、知っておくことが大切になりますね。

このように、水引きひとつをとっても込める思いや意味、決まりなどがつまっているということが知ることができました。もし、水引きを使うことがあった時 思いをこめて自分で結ぶこと もできるでしょう。ぜひ、何か思いを伝える時、水引きを結んでみてはどうですか。


sorayou

余暇プランナー

フリーランスWebライターのsorayouです。カフェや雑貨店を渡り歩き、気になったハンドメイド作品があれば自分流で日々挑戦しています。最近は、プチプラだけど高見えするハンドメイドを模索中。休みの日には、子供たちと家にある素材をひっくり返して工作しています。色々な作品に触れていく中、新しい発見があれば、ぜひみなさんと共有していきたいです!

【ハンドメイド】簡単に作れる水引きの結び方と意味を知ろう!~手紙やアクセサリーにもおすすめ~

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【ハンドメイド】簡単に作れる水引きの結び方と意味を知ろう!~手紙やアクセサリーにもおすすめ~