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ダーニングとはイギリスが発祥で、布地や糸のほつれを修繕する方法のことをいいます。これは ヨーロッパの伝統的な針仕事 です。この修繕方法は、縦糸と横糸を編みこんで強度を上げます。編み込む以外は特に決まった作り方はないので、様々な形で繕うことが可能です。
ヨーロッパではとても古くからある針仕事のひとつで、ダーニングするときに使う ダーニングマッシュルームは家庭の裁縫箱には必ずある といわれています。近年では糸の色や縫い方を変えてデザインとして楽しむようになってきました。
今回はダーニングマッシュルームの代用として、ガチャガチャのケースを使用しました。そのほかに料理で使うお玉や電球、ゴムボールなどでも構いません。丸い形状なら何でも大丈夫ですが、針を使うので 割れたり代用品に刺さるものだと使いづらい かもしれません。
刺繍糸は縫う大きさによって変えましょう。修繕する大きさなどによって針や糸の大きさ、太さを調整してください。今回は少し太めの染め糸を使うので、刺繍針も太いものを選びました。
ダーニング(修繕)するときに必要な専用の道具です。名前のとおり、マッシュルームのような形をしています。修繕する場所をダーニングマッシュルームにあて、柄の部分を持ち手にして使います。
修繕したい場所を真ん中にしてガチャガチャのケースをあてます。そして、動かないように輪ゴムで留めてください。そして、修繕する周りをチャコペンを使って四角に囲みます。次に、 糸を10cmほど残して縦糸から縫っていきます 。
写真のように下から上に縫い、糸と糸の間隔は糸1本分くらいにしましょう。あまり 間隔を詰めすぎると修繕した部分だけ厚みがでて 膨らんでしまいます。また、横糸を縫うとき縫いづらくなる場合があるので気を付けてください。
横糸も同じように縫いますが、 縦糸を1本おき に拾います。次の糸は前の糸で拾わなかった縦糸を拾って縫います。縦糸を拾うとき、尖っている先端を使って拾おうとすると糸や布地に刺さるので、針のお尻を使うとスムーズですよ。
写真のように交互に拾いながら縫うと、格子状になります。できるだけ隙間を開けないようにしたいので、1列縫ったあと針で目を整えてください。もし、どうしても隙間ができてしまうときは、 フォークを使って横糸の網目を詰めましょう 。
そして、横糸の間隔も糸1本分くらい開けるように心がけてください。これで修繕完成です。
裏は写真のように点線になっています。糸の後始末は、その 点線に糸を何回かくぐらせれば ほつれることはありません。気になる人はあて布をしたり、糸の出だし部分を接着剤でくっつけましょう。
何か所か染みがあったので、大きさを変えながらダーニングしました。また、 染みがない場所もアクセントとしてポイント をつけました。出来上がりが少し布地を引っ張った状態になってしまいましたが、洗濯すれば馴染むので問題ありません。
穴が開いたり染みができたとき、普通は目立たないように補修します。しかし、ダーニングはそれを逆手にとって目立つようにさせることもあります。糸を編み目にするだけのダーニングではまた穴が開いてしまうと思ったら、 修繕場所に一枚あて布をして補修 してみましょう。
そうすれば洋服のアクセントとしても映えますし、補修という意味から以前より穴が開かなくなること間違いなしです。あえて、 洋服と真逆の色を使う のも面白いかもしれません。
今回は四角を作ってダーニングしました。しかし、特に四角や形にこだわる必要はありません。丸や三角、ひし形など、どんな形でも 修繕した場所がきちんとふさがっている のであれば問題ありません。
糸の配色や形を楽しみながらできるのがダーニングの魅力です。 特定のルールや基本はほとんどありません 。好きな場所に好きな模様のダーニングをすれば、自分だけの作品になりますよ。
穴が開いた部分をふさぐには、格子状にした方が丈夫です。しかし、もし薄くなった部分やデザインとしてダーニングをおこなうときは、 ごまのように糸を点々としてふさぐ技法やかぎ編みに近い技法 で修繕することもできます。
慣れてきたら、バッグやチャームを作るときダーニングの技法を使うことができます。どうしてもデザインが浮かばなかったら、ダーニングの本を参考にしてみましょう。基本の修繕方法から、アレンジしたクッションを作る方法などヒントになることがたくさん書いてありますよ。
長く着ている洋服や履き慣れている靴下、ずっと使っていると穴が開いたり薄くなったりする部分がでてきます。その部分を楽しく繕い、しかも さらに可愛く仕上げることができるのがダーニング です。直線が曲がってしまったり形がいびつだとしても、それには味があって愛情がたくさん詰まっているはずです。
ダーニングに慣れてくると、 カバンやアクセサリーで使うことも できます。洋服とおそろいのデザインで楽しむのも素敵かもしれませんね。もし、ずっと使い続けたい洋服があればぜひダーニングを使って可愛くお直ししてみてください!
余暇プランナー
フリーランスWebライターのsorayouです。カフェや雑貨店を渡り歩き、気になったハンドメイド作品があれば自分流で日々挑戦しています。最近は、プチプラだけど高見えするハンドメイドを模索中。休みの日には、子供たちと家にある素材をひっくり返して工作しています。色々な作品に触れていく中、新しい発見があれば、ぜひみなさんと共有していきたいです!
【ハンドメイド】イギリスが発祥!ダーニング刺繍で洋服を素敵に着飾ろう♪