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伊香保神社 の創建は約1,300年前(2,000年以上前という説もあり)で、主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと・別名大国主神=おおくにぬしのみこと・大黒様)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の2神です。
大国主神(大黒様) は、出雲大社(島根県出雲市)に祀られている神様で、皮を剥がれてしまったうさぎを助けたという“因幡の白うさぎ”のお話にあるように、非常に優しい神様として知られています。この物語は、大黒様が兄弟たちと因幡の国にいた八上比売(やかみひめ)という美しい姫に会いに行く話の挿話ですが、その後因幡の国に到着した一行の中で八上比売が選んだのは大黒様だったのです。この神話からも、大国主神は 縁結びの神 として非常に強い力を持っていることが分かります。
「伊香保神社」のもうひとりの神様・少彦名命は、医療・商売繁盛の神として知られていますが、温泉を発見したのも少彦名命だそうです。守護神として高いところから伊香保温泉を見守っています。
伊香保神社は、伊香保温泉名物365段ある石段の一番上にあります。365段と聞けば大変そうですが、途中にはお土産屋さんや元祖温泉まんじゅうの店、飲食店、日帰り温泉などもあり、楽しみながら参拝できます。階段が苦手な人は神社近くに駐車場もありますのでご安心を。
[車]東関東自動車道渋川伊香保ICから約20分
[公共交通機関]上越新幹線高崎駅から路線バスで約80分、またはJR高崎線渋川駅から路線バスで約25分
https://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/ikahoonsen/streetsofikaho/p000202.html
伊香保神社にお参りして石段上から下を眺めると、眼下に伊香保温泉が広がり、ずいぶん上って来たんだと実感できます。伊香保神社から少し奥へ歩くと紅葉の名所として知られる河鹿橋に出られます。新緑も美しく、紅葉時にはライトアップもされるおすすめの散策コースです。
河鹿橋からさらに進むと、黄金色に濁った 伊香保温泉の源泉“黄金の湯” が湧き出ている「 源泉湧出口観覧所 (伊香保温泉源泉)」や飲泉所、源泉かけ流しの立ち寄り湯「 伊香保露天風呂 」があります。ここまで来ると身体全体に大地のパワーを感じることができます。
[車]東関東自動車道渋川伊香保ICから約20分
[公共交通機関]上越新幹線高崎駅から路線バスで約80分、またはJR高崎線渋川駅から路線バスで約25分
https://www.ikaho-kankou.com/spring/spa1/
伊香保温泉は榛名山の中腹、標高約700mに位置していて、温泉が発見されたのは南北朝時代(1300年代中期)といわれています。有名なのが温泉街の中央にある365段の石段で、日本初の温泉リゾート都市計画に基づいて造られました。
伊香保温泉で使用されている温泉は、伊香保温泉露天風呂と同じ鉄分が豊富なにごり湯 “黄金の湯”と無色透明な“白銀の湯”があります。宿によっては“黄金の湯”を使っていないところもあるので、伊香保温泉旅館組合のホームページで確認してください。しかし、宿には“白銀の湯”しかなくても、日帰り温泉施設「石段の湯」や「黄金の湯館」「伊香保温泉露天風呂」などで“黄金の湯”を楽しむことができます。
[車]東関東自動車道渋川伊香保ICから約20分
[公共交通機関]上越新幹線高崎駅から路線バスで約80分、またはJR高崎線渋川駅から路線バスで約35分
冬の寒い時期に店頭で湯気を上げながら蒸されている温泉まんじゅうは、今では多くの温泉地で販売されています。実はこの 温泉まんじゅう発祥 の地が 伊香保温泉 なのです。
歴史は古く、1910年(明治43年)に創業した「勝月堂(しょうげつどう)」の店主が考案しました。皮の茶色い色は伊香保温泉の茶褐色した湯の花の色で、黒糖を使って表現されています。このまんじゅうは「湯乃花まんじゅう」として売り出され、伊香保温泉の名物として大ヒットしました。昭和に入ってこのまんじゅうの評判は広がり、全国の温泉地で作られるようになったのです。
名称は“温泉まんじゅう”というのが一般的になりましたが、伊香保温泉では今でも「湯乃花まんじゅう」(店舗により異なる)とも呼ばれています。
伊香保神社から車で約8分のところに 「水澤観音」(五徳山 水澤寺) があります。約1,300年の歴史がある天台宗のお寺で、十一面千手観音菩薩がご本尊です。 観世音菩薩(観音様) は女性の仏様で、 安産や子育てにご利益 があります。ほかにも、3回まわすと願いが叶うという六角堂(地蔵堂)やお金が貯まる弁天様の池などパワースポットの宝庫です。
「水澤観音」は、板東三十三観音巡りの十六番札所になっています。また、本堂(観音堂)は1787年(天明7年)の建築で、渋川市指定重要文化財です。
自分でまわすことができる珍しい 六角堂(地蔵堂) には、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天人界の六道を守る地蔵尊が祀られています。 左に3回まわすと願いが叶う といわれており、休みの日には順番待ちの行列ができるほどの人気です。結構重いのですが、皆願いごとを口ずさみながらまわしています。
池の中の台座に座っているのが「龍王辨財天(りゅうおうべんざいてん)」です。 弁財天(弁天様) といえば 金運の神様 。特にこの池の水は“水澤観音の霊泉にて、財をなし、病を癒やし…”と伝えられていて、水を汲みにくる人が絶えません。ここが水澤観音一のパワースポットかもしれませんね。
鐘つき堂(鐘楼)は誰でもつくことができます。煩悩が払われ、金運も増すような気がしますね。
[車]東関東自動車道渋川伊香保ICから約20分
[公共交通機関]上越新幹線高崎駅から伊香保温泉行き路線バスで約60分水澤観音バス停下車、またはJR高崎線渋川駅から伊香保温泉行き路線バスで約22分
水沢うどん は水澤観音の門前でしか味わえないとても貴重なうどんです。小麦粉、塩、水だけを使って手作りされる強いコシと透明感のある麺が特徴で、 門前の13軒しか“水沢うどん”の商標が使えません 。
水沢うどんの始まりは、戦国時代に水沢観音への巡礼者のために水澤寺の僧侶たちが門前でうどんを振る舞ったというのが始まりといわれていて、戦国時代末期にはうどん専門の店が参道にできました。そのうちの1軒が現在も盛業中の「清水屋」で、現在(2023年)の当主は18代目になるそうです。また「田丸屋」も同じ頃の創業で、昔ながらの製法を守っています。ほかにも「大澤屋」や「水澤屋」など13軒が参道沿いに軒を連ね、ランチ時には平日でも行列ができるほどです。
水沢うどん各店は、売り切れ次第閉店という店が多いので、早めの利用をおすすめします。現地に行けない場合はインターネット通販で取り寄せることができる店もありますので、確認してみてください。
https://www.ikaho-kankou.com/eat/udon/
余暇プランナー
雑誌などの取材や撮影で日本全国まわっていたら、いつのまにか47都道府県制覇してました。取材して歩く中で必ず行くのが神社。というのも祖父が仏式から神式に変えたため、行事はいつも神社か神主が来て祝詞を上げるという家柄、お寺には縁がなく、どうしても神社に親しみを感じてしまいます。参拝すればやはりお願い事は必須です。でも神様だって得手不得手はあるので、その神社の神様が一番叶えてくれそうなお願いをすることにしています。
【群馬】上州一の縁結びのパワースポット「伊香保神社」の歴史と周辺スポット