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賃貸住宅は、退去時の原状回復が原則です。勝手に壁紙を剥がして別のものに張り替えたり、床を剥がしたりすることはできません。
そのため、賃貸ではDIYができないと諦めている方も多いのではないでしょうか。しかし、賃貸でも制約を守りながらDIYを楽しむ方法はいくらでもあります。
原状回復ができる範囲であればDIYを楽しんでも問題ありません。 少しの工夫で自分の理想の部屋に近づけることができる ので、せっかくなので挑戦してみてはいかがでしょうか。
ここからは賃貸でもできる壁DIY術をご紹介します。
百均などのアイテムでも簡単にできるDIYから、ホームセンターなどで木材を購入してできる本格的なDIYまで解説しますので、ぜひ試してみてください。
賃貸住宅の壁紙を変えたい場合は、既存の壁紙の上に重ねて貼るようにしましょう。
貼るときはマスキングテープで既存の壁紙が傷つかないように養生してから貼ると、退去の際は綺麗な状態で原状回復できます。また、最近では貼って剥がせるシートタイプの壁紙も登場しています。
値段も手頃で、カラーバリエーションも豊富です。とても貼りやすいと評判なので、壁紙の色を変えたい方はこちらで挑戦してみるのも良いでしょう。
最近ではマスキングテープにもさまざまな種類が出ています。幅広タイプのものもあるので、壁の腰壁デザインに使ってみてもおしゃれです。
ウォールシェルフやフックは賃貸には付けられないイメージがありますが、最近では賃貸の壁でも工夫すれば取り付けることができます。 百均でも売られているピンで止めるタイプのフックであれば開ける穴は画鋲程度で済むので、原状回復もしやすいです。
大きな絵もディスプレイできます。
また、STAND BARと呼ばれるDIYアイテムがあればナゲシレールや棚をDIYすることもできます。
キッチンの壁にタイルを貼ることもできます。シールタイプになったものであれば接着剤を使わずに簡単に貼り付け可能です。
タイル貼りたい場合は、壁紙を貼る時と同様に既存の壁の上にマスキングテープで養生をしてから貼りましょう。目地付きのものならより本格的なタイル壁になるのでおすすめです。
DIYの定番のディアウォールやラブリコで壁面収納を作る方法は、壁に傷をつけることなくできるDIYです。キッチンカウンターの下はデッドスペースになりやすいので、そこにディスプレイ用の棚を作るのもおしゃれです。
ディアウォールやラブリコを利用して有孔ボードを取り付けることもできます。有孔ボードは、フックを引っ掛けることができるので見せる収納としても大活躍します。
ラブリコを使って間仕切り壁に挑戦するのもおすすめです。 ワンルームであれば寝室とリビングの間仕切りを作れば空間を分けてメリハリをつけることができます。
テレワークスペースを作るのにも良さそうですね。
賃貸で壁をDIYする際の注意点についてご紹介します。
木材を切ったり塗装をしたりするときは、騒音と汚れに気をつけましょう。共同住宅の場合、隣の家にまで音が伝わる場合があり、トラブルの原因になる場合もあるでしょう。
また、原状回復が原則の賃貸の壁や床を汚してしまうと、退去時に張り替え費用などを請求される恐れもあります。
木をカットする際は、夜や早朝ではなく昼間に作業しましょう。塗装をする場合は、必ず壁や床を養生して汚れが付着しないように気をつけてください。
キッチンの壁にはタイルのような燃えにくい素材を使ってください。壁紙のように燃えやすい素材は、コンロの火が燃え移る可能性もあって危険です。
ラブリコやディアウォール、最近ではSTAND BARなど、壁を傷つけずに壁面収納ができるアイテムが数多く出ています。ただ、これらの棚を作る場合は耐震や耐荷重に十分注意しましょう。
例えば、ラブリコやディアウォールはクッションフロアや畳などの柔らかい床では十分固定できないため絶対に使用しないでください。
また、ラブリコは定期的にネジを締めて固定し直す必要があります。STAND BARで作った棚は高さによって耐荷重が変化するので、載せる物の重さに気をつけましょう。
賃貸の壁でも、実は十分DIYが楽しめます。
通販やホームセンターで売られている商品の使用方法をしっかりと守り、自分好みの部屋を賃貸住宅で実現してみてくださいね。
出展・参考
余暇プランナー
岡山県在住の副業webライターEMEです。本業では建築設計事務所のCADオペレーター。 大学卒業後、縁があって就職した建築業界にどっぷり浸かり、 ライターも建築・インテリア・家具メインでコラム記事を書いています。 プライベートは愛猫2匹とのんびり暮らすインドア生活をしながら、時々カフェで執筆活動しています。