秋の家庭菜園は涼しく害虫被害が少ないので育てやすい時期ともいえるでしょう。

しかし、すぐに冬が来てしまいます。冬に向けての畑の管理や対策は少し手間がかかってしまいますね。そこで地植えより手軽にできるプランターなどでの家庭菜園はいかがでしょうか。秋の時期に収穫できて初心者でも取り組みやすいお野菜と簡単レシピも紹介します。

秋はプランターで家庭菜園

プランターではお花など見て楽しむ家庭菜園向けと思う方もいるかもしれません。

しかし、そんなことはありません。プランターでもしっかり美味しいお野菜を収穫できます。 葉物も育てることができるので、家計への手助けにもなりますね。

ベランダなどは野菜を守りやすい

プランターでお野菜を育てる場合、地植えと違ってベランダなど屋根のある場所で育てることができます。地植えより狭い分 害虫対策がしやすいですし、 秋の嵐や初夏や晩秋に気温が急に下がり、農作物や果樹などに被害が出る霜害(そうがい)などの 自然災害から野菜を守りやすい 利点があります。

ラディッシュ

ラディッシュは別名 「二十日大根」と呼ばれ、収穫までの期間が約1ヶ月と短く、害虫にも強いので育てやすいお野菜です。 色鮮やかな赤い見た目はサラダに入れたりと料理を華やかに彩ってくれます。

植え付けから収穫まで

ラデッシュの栽培方法を説明します。手も掛からずあっという間に収穫することができます。

  1. プランターは深さ15㎝以上の長方形のものを用意してください。 底に鉢底石を敷き、野菜用腐葉土を入れていきます。
  2. 種まきは横へ一直線土を指でへこませ、種を1㎝間隔で植えていきます。プランターの大きさに余裕がある場合は、列と列の間を5㎝空けて2列目を作って植えても良いです。 植えたら土をやさしく被せ水をたっぷりとあげます。
  3. 日当たりの良い場所に置いておきます。芽が出て双葉が開いたら間引きをしましょう。3㎝間隔で間引きしていきます。 元気がなかったり育ちが悪いものを間引き、葉の色が鮮やかで元気なものを残していきましょう。
  4. 水やりは、やり過ぎると過湿状態になりラデッシュが育ちにくくなってしまいます。 土が乾いたら水やりの頻度で充分です。
  5. 本葉が2~3枚になり、1回目の間引きから1週間ほど経過したら次は6㎝間隔で間引きをします。間引きが終わったら固形肥料を追肥します。
  6. 植え付けからおおよそ1ヶ月後の本葉が6~7枚になったら収穫のタイミングです。あまり力を入れなくてもすっと収穫できます。 あまり実が大きくなりすぎると割れてしまいますので気をつけましょう。

簡単レシピ・ラディッシュの浅漬け

調味料は塩だけのとっても簡単レシピです

【1~2人分】

  • ラディッシュ:2個
  • きゅうり:1本
  • 塩:適量

  1. ラデッシュとキュウリをスライサーなどで薄切りにします。切り口は円形のままでもさらに細かく刻んでもお好みの切り方で大丈夫です。
  2. 切ったラディッシュときゅうりに塩をお好みの量入れ、少し置いておきます。水気が出てくるので絞って完成です。箸休めにも、もう1品足りない!なんて時にさっと作れておすすめです。大葉を入れても美味しいですよ。

小松菜

ビタミン、鉄、カルシウムが豊富な小松菜。育てるのは難しそうに見えますが、実は育てやすく、 植え付けからたった1ヶ月ほどで収穫できるお野菜なのです。失敗しにくいので家庭菜園初心者でも挑戦しやすいです。 葉物は使いたいときにお家で収穫できると便利ですよね。

植え付けから収穫まで

小松菜は種からでも育てやすいので、種からの植え付けを紹介します。

  1. プランターは深さ15㎝、幅が40㎝以上のものを用意しましょう。プランターの底に鉢底石を敷き、その上に野菜用培養土を入れていきます。
  2. プランターに入れた土をなぞって深さ1㎝程度の溝を2列作ります。列と列の間は15㎝空けるようにします。種は1㎝間隔で蒔き、ふんわりと土を被せてください。
  3. 種まき後に水をたっぷりとあげましょう。基本水やりは1日1回午前中に水やりをしてください。秋は乾燥する季節ではないので1回で充分ですが、 急な夏日などで土が乾燥してしまう場合などは状況に応じて水やりをしましょう。 小松菜は日当たりが良い場所を好みますが、 長時間直射日光や西日が当たる所は避けましょう。
  4. 植え付け後数日経つと芽が出てきます。双葉が開いたら間引きのタイミングです。3~4㎝間隔になるように双葉を調整していきます。 元気のないものは抜き取り、育ちが良いものを残していきましょう。
  5. 間引きから1週間程度たったら追肥をします。化学肥料を20g前後土に蒔き、同時に小松菜の根の部分に土を寄せてあげましょう。
  6. 2回目の間引きです。本葉が3~4枚になったら元気なものを残して5~6㎝間隔になるように間引きしていきます。 葉同士が重ならず日が当たりと風通しがよくなるように意識して間引きします。間引きした葉は間引き菜として食べることもできますよ。 2回目の間引き後も追肥してください。
  7. 草丈が20㎝ほどになったらいよいよ収穫です。そのまま引き抜くか、根元をはさみで切り取りましょう。収穫時期を逃すと葉が硬くなって味が落ちてしまうので気をつけてください。

簡単レシピ・小松菜のナムル

小松菜の簡単レシピを紹介します。今回は食事のおかずになる小松菜のナムルの紹介ですが、小松菜はビタミンなど栄養満点なのでスムージーにするのもおすすめです。

【2人分】

  • 小松菜:4~5束
  • ごま油:大さじ1
  • 醤油:小さじ1
  • 中華スープの素:小さじ1
  • 白ごま:適量
  • お好みでにんにく:適量

小松菜をよく洗い、お湯で茹でます。茹で終わったら冷水に入れて熱を取ります

食べやすい大きさに切り、水気を切ります。そこに調味料を全て入れれば完成。我が家はにんじんも刻んで加えたりもします。冷蔵庫にいれて保存しておけば作り置きとして2~3日間楽しめます。

秋もベランダで家庭菜園

プランターに植えてのベランダ栽培を紹介しました。ラディッシュや小松菜など家庭料理で役立つ野菜を難しい管理を必要なく育てられるのは、ベランダ栽培ならではの利点ですね。他にもレタスやほうれん草などもプランターで育てることができます。地植えに比べて 管理も簡単で、自然による悪影響から作物を守りやすいので家庭菜園の経験を問いません。 この秋はプランターでのベランダ栽培に注目してみてはいかがでしょうか。


大塚なつこ

余暇プランナー

緑に囲まれた田舎住み。田舎しか勝たん。休日は畑やったり、ゆっくり家族と過ごすのが好き。旅行は好きなので国内・海外いろいろ行っちゃってます。雪国育ちだけど将来の夢は南国でずっと夏を過ごすこと。難しく考えず、ゆったりとリラックスした気分で読める記事を目指しています。知識をたくさん取り込んで、たくさん発信します。

ベランダで育てる秋の家庭菜園

情報提供元: YOKKA
記事名:「 ベランダで育てる秋の家庭菜園