相性の良い植物同士を近くに植えることで、お互いがよい影響を与える植物をコンパニオンプランツといいます。

育成が良くなったり、虫が寄りつかなかったりと良いことばかりですが、それぞれの植物にそれぞれの相性があります。ある植物にとっては良い影響でも、ある植物にとっては悪い影響を与えるのです。

今回は、秋の作物に焦点を置いてコンパニオンプランツを紹介していきます。

コンパニオンプランツとは

まず、コンパニオンプランツとは何でしょうか。別名を「共栄作物」「共存作物」と呼び野菜や花の近くに植えると良い影響を与える植物をいいます。 畑で育てる場合はコンパニオンプランツを考えて作物の位置を考えると良いですし、プランターで作物も同様です。 花の寄せ植えの時などもコンパニオンプランツの知識があると花を元気に保ちやすくなります。

成長に良い影響を与える

コンパニオンプランツを植えることでお互いの育成を良くし、なんと作物の味まで良くなったりもします。近くで育てるだけで作物の風味を良くするなんてとても画期的ですね。 コンパニオンプランツの知識があると無いでは作物の育てやすさも違ってくるでしょう。 また、年によって同じ場所に作物を植える 「連作」もコンパニオンプランツの影響があると言われています。

防虫対策にも

同じ畑や土にコンパニオンプランツを植えることによって、お互いに育成を良くするだけでなく害虫を寄せ付けない防虫効果も期待できるのです。コンパニオンプランツによる 防虫効果により農薬や化学肥料を使う量を減らすことも可能です。 あまり農薬を使いたくないという人にとってコンパニオンプランツを活用すると、とても役立つでしょう。

秋のコンパニオンプランツ

秋植えの作物に対してのコンパニオンプランツを紹介していきます。作物の位置などの畑作りの参考にしてみてください。

白菜

レタス :白菜はアブラムシやモンシロチョウが好んで卵を植え付けるので害虫の被害に遭いやすいです。この害虫に対して効果的なコンパニオンプランツがレタスです。レタスの独特の香りを虫が嫌い、防虫効果が期待できます。

枝豆 :枝豆を育てた後の同じ場所と土で白菜を育てると、結球しやすく育ちやすくなります。枝豆の根に根粒菌という菌があり、この菌が土に養分を与え肥沃な土を作り出します。この肥沃な土で育てることによって白菜の育成が良くなるのです。

人参

大根 :人参と大根はそれぞれ寄ってくる害虫は違いますが、お互いがお互いの害虫を退避させます。人参も大根も土の中でまっすぐ育つのでお互いが干渉せず、相性が良いコンパニオンプランツといえるでしょう。人参から先に植え付けると高い防虫効果が期待できます。

春菊

チンゲンサイ :春菊自体が高い防虫効果を期待できるコンパニオンプランツとして挙げられますが、チンゲンサイと合わせることで相乗効果があり、さらに高い害虫忌避を期待できるのです。

コンパニオンプランツとして :春菊自身の防虫効果が高いので、コンパニオンプランツとしてよく活躍します。アブラナ科と相性が良く、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、チンゲンサイ、小松菜、水菜、カブなどと一緒に植えると防虫効果が期待できます。万能のコンパニオンプランツですね。

ほうれん草

ネギ :ほうれん草とネギはコンパニオンプランツとして相性が良く、お互いの育成を助けると供に害虫を寄せ付けません。また、ネギに付いている微生物がほうれん草が枯れてしまう「萎凋病」という病気を防いでくれます。さらに苦みの原因となる硫酸態窒素をネギが吸収し、お互いの風味が良くなるなどほうれん草とネギの組み合わせは良いことばかりですね。

キャベツ

そら豆 :キャベツもレタス同様に害虫被害に遭いやすいですが、そら豆をコンパニオンプランツとして一緒に植えることでお互いの害虫を寄せ付けない効果があります。また、そら豆の根についている菌がキャベツの育成を促してくれます。植え付けはキャベツの間にそら豆を植えていくと効果的です。

カブ

ゴボウ :カブに集まる青虫をゴボウが寄せ付けません。また、ゴボウは根を深くまで伸ばすので土中の通気性も良くなりカブの育成を助けてくれます。

人参 :カブと人参に集まる害虫はそれぞれ違いますが、お互いがお互いの害虫を退避させる効果があります。また、カブと人参は土の中でまっすぐ伸びる直根性なので育成を邪魔せず良い関係のコンパニオンプランツと言えるでしょう。

避けた方が良い組み合わせもある

コンパニオンプランツはお互い良い影響を与えますが、逆に避けた方が良い組み合わせもあります。相性の悪い作物と一緒に育てると育ちが悪くなる、逆に害虫を呼び寄せてしまうなど悪い事ばかりなので注意しましょう。

相性が悪い野菜一覧

  • 白菜:ネギ類
  • 人参:ミニトマト、ナス、インゲン
  • 春菊:キク科の植物
  • ほうれん草:野菜は特になし
  • キャベツ:ネギ類、じゃがいも
  • カブ:さつまいも

同じ場所で育てないように注意するのはもちろん、 連作にも影響するので前後での植え付けにも注意しましょう。

畑作りは計画的に!

秋の作物を中心にコンパニオンプランツについて紹介しました。良い相性同士のコンパニオンプランツを植えると お互いの育成を助け、作物の味も良くなり、害虫も防ぐと良いことばかりです。農薬の使用量も減る結果になる場合もあります。

逆に、相性が悪い組み合わせですと 育成が悪くなったり、逆に害虫を寄せ付けたり と家庭菜園にとって悪いことばかりです。 コンパニオンプランツの知識があると無いとでは作物の収穫に大きく影響しますね。 ぜひこの記事を参考にしてみてください。


大塚なつこ

余暇プランナー

緑に囲まれた田舎住み。田舎しか勝たん。休日は畑やったり、ゆっくり家族と過ごすのが好き。旅行は好きなので国内・海外いろいろ行っちゃってます。雪国育ちだけど将来の夢は南国でずっと夏を過ごすこと。難しく考えず、ゆったりとリラックスした気分で読める記事を目指しています。知識をたくさん取り込んで、たくさん発信します。

【成長力UPや防虫対策に】秋のコンパニオンプランツでより快適なガーデニングを♪

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【成長力UPや防虫対策に】秋のコンパニオンプランツでより快適なガーデニングを♪