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明治時代から始まり、以来150年の歴史を重ねてきた気象や地震の観測。私たちの暮らしに深く関わる気象や地震観測の歴史を巡る展覧会を、上野の美術館で開催中。
6月15日(日曜)まで、上野の国立科学博物館で開催中の気象業務150周年企画展「地球を測る」。1875年、東京気象台(現在の気象庁)において、国の気象、地震観測が始まりました。本展では、様々な自然現象を観測する方法や歴史を展示。これまで蓄積されてきた観測データから地球環境の様子や、その変化を観測することが防災や減災にも大きく貢献していることがわかります。
展示は全部で4章構成。第1章では、地球や宇宙で発生する目に見えない自然現象を取り上げます。人々はいつからそれらの現象に気づき、観測を始めたのか。ここでは、明治時代に日本の近代化が進む過程でどのように地球で起こる自然現象を、日本で測り始めたのかについて迫ります。
第2章では大気と海の観測をフィーチャー。「今日の日中の最高気温は35度を超えました」、「明日は1日で100ミリの大雨となるでしょう」といった言葉を普段の生活の中で聞きますが、これらはどのように調べられているのか。ここでは大気や海洋の観測がどのように行われているか、なぜ行われているかが解説されます。
さらに第3章では地球の内部の観測、第4章では空や宇宙からの地球の観測について展示。人が立ち入れないような場所も含め、人工衛星や航空機をはじめとする様々な機械が、地球を見守るために活躍している様子がわかります。これらの章では、地球の内部がどうなっているのか、宇宙から見た地球はどう映るのかといったテーマを深く掘り下げます。
人はなぜ、どうやって自分たちの暮らす地球を観測してきたのか。本展を鑑賞すれば毎日の天気予報に新たな発見と、災害についてもより関心が持てるように! ぜひ会場に足を運んでみてください。
【イベント情報】
気象業務150周年企画展「地球を測る」
東京都台東区上野公園7-20国立科学博物館日本館1F企画展示室中央ホール
050-5541-8600
6月15日(日曜)まで開催中。
9時~17時(最終入館16時30分)
※4月26日(土曜)~5月6日(祝日)〜18時(最終入館17時30分)。
料金は大人(大学生以上)630円(税込)。高校生以下及び65歳以上のシニア無料。常設展示入館料のみで入場可能。
月曜と5月7日(水曜)休館。ただし4月28日(月曜)、5月5日(祝日)、6月9日(月曜)は開館。