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●自宅の2階のベランダで台に乗って遊んでいたところ、ベランダの柵を飛び越えて転落した。(2歳)
●親が外出中に、2階のベランダを乗り越えベランダの柵にぶら下がった後、足から落ちた。(6歳)
●窓際に置かれたソファの上で遊んでいたところ、物音がしたので家族が確認すると窓が開いており、地上に転落していた。(1歳)
実際に上記例のような転落事故が起きているほか、
●夫と息子が2人でリビングにいて、夫がスマホを見ている間に息子が一人でベランダに出て椅子にのぼり、身を乗り出して外の車を見ていたことがあり、ヒヤリとした。
●子どもが施錠されていないベランダのドアを開けて、子ども用の軽いイスを持ち出し、そこに立って登ろうとしていた。すぐに気づいて、部屋に連れ戻した。
このようなヒヤっとした体験をされた方も多数いるようです。
子どもはベランダの外の様子に興味を惹かれたり、家に不在の親を探して柵をよじ登ってしまうことがあります。
東京都が実施した実証実験によると、6歳児はほぼ全員が、4歳児はおよそ7割が110cmの高さの手すりを乗り越えてしまう結果に。
さらに、2歳児でも足がかりを使って乗り越えてしまう子どもがいたことも分かりました。
大人が思っている以上に、子どもの身体能力は高く「身長以上に高い手すりは乗り越えられないだろう」と思って油断している家庭ほど、事故が起きる可能性が高まることに。
また、大丈夫だと思っていてもベランダの鍵を子どもが自ら開けて出てしまうこともあるので、これからの季節は特に注意が必要です。
子どものベランダからの転落事故を防ぐためには、まず柵を乗り越えやすくなってしまう「足がかり」となり得る椅子・テーブル・プランターなどを置かないことが重要。
どうしてもベランダに設置せざるを得ないエアコンの室外機は、柵から60cm以上離れた場所に置くか、上から吊るす形で設置を行うようにしましょう。
また、ベランダの入り口に補助錠を設置することで、出られないようにしておくことも転落事故を防ぐ有効な手段。
さらに、ベランダのある部屋に子どもを一人にしておかないことや、そもそもベランダに出さないこと、常日頃から転落の危険性や怖さについて教え続けることも重要です。
子どもにとっては全く危険なことだと思っておらず、むしろ興味をそそられて乗り越えてしまうことで起きてしまう転落事故。
小さい子どもがいるご家庭の方は、転落事故を他人事だとは思わず、自分の子どもにも起こり得るものと認識して対策をしましょう。