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「女性を後押しする機運でありながら、日本における女性経営者の割合は、2023年で僅か8.3%という非常に残念な結果となっています。」
と、今ある女性経営者の課題について述べ、
「私の時代はまさに、髪を振り乱しながら何かを犠牲にしなければ企業家・経営者になることは非常に難しかった時代でした。ところが、今は色々な制約条件が取り去られ、多くの応援団がエールを送ってくれる、そんな時代になったという風に感じています。かつては越えられなかった壁が、今では大きな扉になってるという風に感じています。そして扉は今、全開放されています。」
と働く女性に語りかけました。
続けて小池百合子東京都知事が登壇し、
「今大きく世界は変わっていますね。世界中で様々な変化が、あちこちで起こっております。これはむしろチャンスではないでしょうか。社会全体で女性が輝ける、そんな東京にしていっていただきたいなと思っています。新たな気づきを得て、“今日来てよかったな”、“また明日から頑張ろう”という気持ちになっていただければと思いますし、これからも色々なチャレンジを続けていき、女性の輪を広げてまいりましょう。」
とエールを送り、本イベントがスタートしました。
続けて基調講演が行われ、はじめに「こんまり(KONMARI)」の愛称で知られる、KonMari Media inc.CVO/片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんと、夫で同社 CEO/Takumi inc. プロデューサーの川原卓巳さんが登壇。
独自の片付けメソッドを執筆した「人生がときめく片づけの魔法」が世界で1400万部を突破する大ヒットとなり、自身も出演されたNetflixのオリジナル番組「KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜」がデイタイム・エミー賞2022を受賞するなど、世界で最も有名な日本人の1人とも言われる近藤さん。
近藤さんは、自身が趣味だった片付けが仕事になったきっかけや「ときめくかどうか」で判断する独自の片付け術について説明し、
「私の片付けをしてくださったお客様たちって、ときめく仕事の方法とかときめく働き方にシフトしていって、人生が変わっていく方が非常に多いんです。これが私の考える“ときめく仕事の見つけ方”、つまり片付けなんです。皆さん、お家の片付けは終わっていますか?」
と語り、まずは自分の状況の片付けをする、そしてそのきっかけとして物理的に家などの片付けをしてみて欲しいとアドバイスを行いました。
続いて株式会社ポーラ 代表取締役社長の及川美紀さんが登壇し「DE&Iから『個性の活躍』への扉」と題して基調講演を実施。
「ポーラの従業員は1,300人、当社と契約を結ぶエステサロンで働く人個人事業主の方々が2万3,000人いらっしゃって、日本全国津々浦々、2007カ所のお店を経営しています。この方達は女性が殆どですから、私は数万人の女性経営者を見続けてきたことになります。そこで出した1つの答えは“女性、経営できるじゃん!”っていうことだったんです。」
と、女性経営者を見続けてきた及川氏は、女性の可能性について言及。
また、会社経営において自分らしくあれない職場は「人権問題である」とし、ポーラではDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の実現に向けて尽力されていることも説明しました。
その後も「新たな環境に対応し、ビジネスを成長させる成長戦略」と題したトークセッションをはじめ、5つの会場に分かれて分科会などを実施。
経営者として活躍されている方々が自身の経験談や考え方などを披露し、参加者も真剣な様子で話を聞き、中には熱心にメモをされている方も。
また、参加者・登壇者らでネットワーキングの時間も設けられ、それぞれ交流や情報交換を行っていました。
イベントの後半には会社・事業のスケールアップを目指して志高く取り組み、東京都の社会課題解決に貢献している女性経営者を応援し称える「東京女性経営者アワード」の表彰式も実施。
継続成長部門を受賞したのは、アガサ株式会社 代表取締役社長の鎌倉千恵美さん。
アガサは臨床試験のDX化により、臨床試験を少しでも短縮したいという想いから立ち上げた企業。
鎌倉さんは、
「継続成長部門の賞をいただき、大変光栄に存じます。このような名誉ある賞をいただきましたのは、アガサの仲間たち、お客様、関係の皆様のおかげです。」
と喜びのコメントを述べました。
また、持続経営部門を受賞されたのは、株式会社ランクアップ 代表取締役の岩崎裕美子さん。
岩崎さんは「女性でも一生活躍できる会社を作りたい」という想いから、20年前に同社を創業。従業員は現在約100名で、その中でママ社員はなんと40名おり、“社員が出産しても誰も辞めることなく、売り上げ137億円を達成した”と語り、会場から驚きの声が上がる場面も。
「自分がずっと昔から叶えたかった、絶対に諦めたくなかった“女性が活躍できる会社”を作れたので、今回のこの賞は私にとってもとても思い入れがあります。本当に素晴らしい賞をいただき、ありがとうございました!」
と、とても感動されていた様子でした。
そして最後に東京都に対し、
・女性経営者の成長に向けた支援の充実
・女性の活躍を支える環境整備の強化
・女性活躍推進の気運醸成に向けた取組の促進
・女性経営者の活躍を推進する取組の継続
上記の政策を提言すると発表し、本イベントは終了となりました。
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