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都内で開催された発表会に登壇した、株式会社エアウィーヴ 代表取締役会長兼社長の高岡本州さんは寝具のリサイクルの現状について、
「自動車や家電が環境問題として、それぞれ自動車99%・家電80%がリサイクルされる中、寝具は殆どが廃棄されている。(リサイクルを行うことが当たり前の時代から)取り残されてしまっており、さらに(現状が知られていないことから)社会問題にもあまりなっていないんです。」
と説明。
そこでリサイクルに積極的に取り組んできたエアウィーヴは、日本で初となる自治体が環境配慮型マットレスの購入補助を行い、普及を促進する取り組みを官民で連携して行うことを発表しました。
今回の取り組みは、現状粗大ゴミとして住民がお金を払って回収してもらい、自治体がさらに解体業者にお金を支払ってゴミにしてもらうという寝具廃棄のサイクルを変え、元々リサイクル・リユースが可能な環境配慮型マットレスの購入を自治体が補助し、買い替えの際にはエアウィーヴが寝具を無償回収。
回収したマットレスをリサイクルするという取り組みとなっています。
つくば市は、廃棄スプリングマットレスが年間約2,500枚も回収されており、外部委託業者による処理が追いつかないことが大きな課題となっていました。
その中でつくば市の五十嵐立青市長は、1年半程前に高岡会長と会う機会があった際に、今回の協定について高岡会長から提案されたそう。
環境に配慮した資源循環型マットレスを購入した市民には、つくば市が購入の一部を補助。寝具は他社品なども含め、エアウィーヴが無償で回収してくれます。
五十嵐市長は、
「高岡会長とは1年半程前にご一緒させて頂く機会があり、マットレスについて困っていたことを話したことで、“いかに持続可能な形に転換するスキームが出来るか”というご相談を始めまして、今日に至りました。」
と説明してくれました。
一方、幸田町はエアウィーヴ創業の地でもあり、持続可能なものづくりを追求していくべく、今回の協定で環境に配慮したマットレスを購入した町民に対して、幸田町が購入費用を一部補助することで、エアウィーヴの環境配慮型マットレスへの買い替えを促進させるというもの。
使用済みマットレスの回収は幸田町が担い、回収品の中でエアウィーヴ製品は同社が水平リサイクルを行うべく回収するという仕組み。
幸田町の成瀬敦町長は、
「幸田町は5月23日に、内閣府の地方創生大臣からSDGs未来都市に選定頂きました。元々水平リサイクルなどにも積極的に取り組んでおりまして、(マットレスリサイクルの)技術を確立されたエアウィーヴさんと水平リサイクルの提携に至ることで、日本全国に私どもの町の企業の中でも特に注目すべきエアウィーヴさんの取り組みを発信出来ると思い、合意に至りました。」
と本協定の締結に至った経緯を説明。
その後は集まった報道関係者の前で調印し、協定が締結されました。
また、エアウィーヴはパリ2024オリンピック・パラリンピックのオフィシャル寝具サポーターも務めており、1万6,000台のベッドマットレスを選手村へ供給しています。
これを受け、在日フランス大使館のフレデリック・ペニア文化次席参事官も発表会に駆けつけ、感謝の言葉を述べました。
記者発表会には、エアウィーヴのブランドアンバサダーを務める浅田真央さんが、立川ステージガーデンよりリモート出演。
山下達郎さんと竹内まりやさんが43年ぶりにタッグを組んだ、パリ2024オリンピックに向けた新CMにも出演している浅田さんは、
「エアウィーヴさんのコマーシャルには19歳の時からずっと出演させて頂いているのですが、(今回の)コマーシャル撮影の時に懐かしい写真がたくさん飾ってあって、それを見て懐かしく思いながら、エアウィーヴさんの愛を想いながら撮影したのを覚えています!」
とコメント。
山下達郎さんの素敵なメロディ、そして竹内まりやさんの歌声に癒されたと話されました。
浅田さんと高岡会長は、現在6月2日より公演が開始される浅田真央アイスショー「Everlasting33」についてや、19歳当時のCMを見ながら当時の思い出などを語られ、本発表会は終了となりました。
法整備など様々な課題がありながらも、今回日本初となる取り組みを官民連携で行うことになったエアウィーヴ。
ハードルは高いとしながらも、今後もこういった取り組みは続けていきたいと高岡会長は語られていました。
エアウィーヴのマットレスなど寝具について詳しく知りたい、購入したいという方は、エアウィーヴの公式HPなどで詳細をご参照ください。
URL:https://airweave.jp/