株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下みずほ)は、金融経済教育の一環として、2024年4月25日より『空想金融教室プロジェクト』を開始しました。

本プロジェクトは、空想科学読本を刊行する「空想科学研究所」とコラボレーションすることで、高等学校での必修化など現代において必要不可欠となった「金融経済教育」を、“より多くの人にわかりやすく、楽しみながら”学んでもらうために立ち上がったプロジェクトです。

 

【みずほ×空想科学研究所】でわかりやすく金融について学ぶ

『空想金融教室プロジェクト』とは、みずほが総合金融グループとして培ってきた金融知見・ノウハウを駆使し、マンガやアニメ・ゲームなどの空想の世界を科学的に検証する空想科学研究所の発想力を組み合わせて「金融経済教育」を行っていくプロジェクト。

「さるかに合戦における、柿のタネとおにぎりの交換のリスクとリターンは?」「浦島太郎は、竜宮城に行く前に何をしていればお金が増えたのか?」など、子供から大人まで親しまれている様々なお話を「お金」という観点から再構成していきます。

プロジェクトの始動に伴い、空想科学研究所 主任研究員の柳田理科雄さんは、

「『空想金融教室プロジェクト』は、金融についてより多くの人にわかりやすく、楽しんで学んでもらうために、みずほと空想科学研究所がタッグを組んで立ち上げたプロジェクトです。とっつきにくい投資の話も、難しく感じる金融の話も“その結末、金融的にどうなの!?“、“登場人物のその選択、投資の観点で本当に得なの!?”、“あの話、事業だったらやばいかも…!”など、みんなが知っている昔話や人気コンテンツを用いながら、わかりやすく解説します。』

とコメントされています。


【プロフィール】
柳田 理科雄(やなぎた りかお)
空想科学研究所主任研究員。東京大学理科Ⅰ類中退。学習塾講師を経て、1996年『空想科学読本』を刊行。『ジュニア空想科学読本』シリーズなど著書の発行部数は880万部。

『空想金融教室プロジェクト』を通して柳田氏は、

「みずほの方たちのお話を伺って実感するのは、金融においても正直さや誠実さといった“人間として当たり前のこと”が大切なんだな、ということです。お説教っぽい印象の原稿にはしたくないので露骨に言葉で書くことは少ないですが、実際みずほさんのお話のなかには『ちゃんと働こう』とか『正直に言おう』といった言葉が本当によく出てきます。全体としてそういう姿勢はしっかり伝えたいところです。」

と説明し、

「みずほさんたちと接していて、その度に僕が感じていることが子供たちに伝われば…、と思っています。それによって、未来の子供たちがおカネに対して前向きに取り組み、その力を使って幸せな世の中を築いていくことを願っています。」

と本プロジェクトの展望についても語りました。

さらに、金融についての先生方はプロフェッショナルである現役みずほ社員。現場で培った生の知識を提供してくださいます。

初回は、下記の現役みずほ社員が各テーマを本気で検証。

・みずほ銀行 コーポレート&インベストメントバンキング業務部 山浦 康二
・みずほ銀行 コーポレート&インベストメントバンキング業務部 大西 次朗
・みずほ銀行 不動産ファイナンス営業部 二神 和也
・みずほ銀行 企業審査部 大浦 伸一郎
・みずほ銀行 企業調査部 濱屋 里美
・みずほ信託銀行 不動産投資顧問部 篠原 里英
・みずほファイナンシャルグループ 法務部 菊地 悠
※敬称略

みずほ銀行 コーポレート&インベストメントバンキング業務部の山浦康二氏は、本プロジェクトに向けて、

「”金融”という言葉にはどうしても難しくて堅苦しいイメージがあります。でも、いざその考え方や知識を学んでみると社会の見方が変わって世の中が面白くみえてきたり、人生が豊かになると信じています。だからこそ、私たちは金融という一見とっつきづらいテーマを、誰もが楽しみながら学べるようにしたいと思い、この度空想科学研究所の皆様と空想金融教室というプロジェクトを立ち上げました。本取り組みが、誰かにとってのより良い未来の創造の一助となれば幸いです。」

と意気込みを語っています。

今後も様々な専門性を持つみずほ社員が、テーマに合わせて登場する予定となっているので、ぜひ楽しみにしてみてください。

 

日本昔話を題材に3つの授業を展開

初回は『さるかに合戦』を題材に「取引」の仕組みについて、2つ目は『浦島太郎』を題材に「資産の増やし方」の仕組みを、そして3つ目に『桃太郎』を題材に「事業計画」の仕組みについてそれぞれ紐解いていきます。

この3つの授業について、あらすじとポイントを今回ご紹介。

私の知ってる日本昔話のほのぼのさはないのですが、それでも3つの題材はとてもわくわくするあらすじになっています。

誰もが知っている日本昔話と金融についての知識を掛け合わせることで、難しい仕組みもすんなり入ってくる感覚がありました。

 

『さるかに合戦』から学ぶ取引

【あらすじ】
『さるかに合戦』は、サルに柿の実をぶつけられたカニが命を落とし、子ガニたちの無念を晴らすために、臼や蜂や栗や牛のフンがサルを懲らしめる、というお話です。

ここで焦点を当てるのは、物語の冒頭で描かれるカニが持っていた「おにぎり」と、サルが持っていた「柿のタネ」の物々交換。

おにぎりは明日には腐ってしまうかもしれないから、今が一番価値が高い。反対に、柿のタネは現時点ではほとんど無価値だけれど、遠い未来に価値が出る。

果たして、この物々交換はみずほの目にはどのように映るのか?

みずほが、現実的な「取引」に基づいて分析・解説を行っていきます。

【ポイント】
・金融的な視点で見ると、単にサルがカニを騙した話ではない?価値の性格が違うから、資産の優劣は問えない。
・柿を育てるのにもコストがかかる。リスクとリターンのバランスを見極めることが大切。
・リスクを知れば、逆にカニから好条件を提示できたかも。取引をする場合は、自分は何がしたいのかをハッキリさせておく。
・カニが仲間を集めて「株式会社さるかに」を作ればサクセスストーリーに!?「合戦」ではなく「協力」の道へ。

 

『浦島太郎』から学ぶ資産を増やす方法

【あらすじ】
『浦島太郎』は、助けたカメに連れられて竜宮城に行き、3年遊んで帰ってきたら、地上では300年が経っていた…というお話。

もし浦島太郎が銀行口座におカネを預けていたら、3年後に戻ってきたとき、その口座のおカネは300年分の利子がついて、たった3年で300年分の資産増になっているのではないでしょうか?

海から戻った浦島太郎としては、まさに濡れ手に粟な儲け話。この特異な設定を上手に活用すれば、太郎は206京2,272兆693億5,079万7,568円を手に入れ、地球最高のおカネ持ちになれる!?

みずほが、様々な角度から資産を増やす方法を説明します。

 

【ポイント】
・300年預金しても資産は増えない?預金や投資は「時間」と密接な関係がある。
・金・絵画・土地などおカネ以外に換える方法も!ただし、一つの資産に全額投入しない「リスク分散」の考え方が大切。
・太郎がおカネを大幅に増やすなら、海と地上の「二拠点生活」がベスト!定期的に帰り、時代の変化にもついていければ、300年後の世界にも対応できる。

 

『桃太郎』から学ぶ事業計画方法

【あらすじ】
『桃太郎』が鬼を退治しに、家来と一緒に鬼ヶ島に向かうお話。しかし、はるばる鬼ヶ島まで行って命がけの戦いをするので、食費・旅費・武器などおカネも相当かかるはず。

この「鬼退治の費用」を工面するには、鬼退治を一つの「事業」として融資してもらおうと考えた筆者。

しかし、事業計画書を見たみずほさんは「鬼退治プロジェクト」のあらゆる欠陥を指摘。このままでは鬼退治が成り立たないと思った矢先、みずほが提案したのは「鬼ヶ島のテーマパーク化」。

桃太郎たちも、村の人も、鬼たちも、みんなが幸せになる一大プロジェクト。

みずほとともに夢が広がる事業計画を立てながら、融資について説明していきます。

 

【ポイント】
・「鬼退治」を事業として考えると、融資は受けられない!?銀行から見ると不安要素だらけ。
・戦うのではなく「鬼ヶ島の不動産開発」という選択肢!不動産開発の審査ポイントをレクチャー。

 

金融についての知識がない私は要点をまとめたポイントを読むだけでも勉強になりました。

なにより3つの物語の中身や結末を知っているのに、本編が非常に気になってきます。まるで金融と日本昔話とを掛け合わせた新たな物語のよう。

私が子供の頃はお金についての学ぶ機会はあまりなかったのですが、若いころからお金について、しっかり学ぶことはとても重要なこの時代。

なのでまずは“わかりやすく、楽しく、学べる”『空想金融教室プロジェクト』から金融の知識をつけてみてはいかがでしょうか。

 

「空想金融教室プロジェクト」概要

・「空想金融教室プロジェクト」特設サイトURL:https://www.mizuho-fg.co.jp/csr/education/kyoshitsu/index.html

●株式会社みずほフィナンシャルグループ

みずほフィナンシャルグループHP:https://www.mizuho-fg.co.jp/release/index.html

 

●空想科学研究所

空想科学研究所公式HP:https://www.kusokagaku.co.jp/

情報提供元: TORSO JACK
記事名:「 みずほフィナンシャルグループと空想科学研究所による『空想金融教室プロジェクト』が始動!