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この短鎖脂肪酸は、肥満抑制や便通改善などのほかにも「アレルギー抑制」する影響を体に及ぼすことが研究で報告されています。
つまり、アレルギー反応が抑えられれば「花粉症の予防」にも繋がることに。
そのためには、一人ひとり異なる腸内フローラを形成する腸内細菌の種類を知り、良い影響が期待出来る代謝物質を産生するための食事を摂り、腸内細菌に最大限活躍してもらうことが重要となってくるのです。
人の腸内にはおよそ1,000種類、数にして約40兆個の腸内細菌がいると言われていますが、その種類や割合は一人ひとり大きく違っています。
主に短鎖脂肪酸を生み出すと言われており、日本人の腸内に多く棲んでいる腸内細菌は以下の通り。
・バクテロイデス
・ルミノコッカス
・プレボテラ
・ビフィドバクテリウム
・フィーカリバクテリウム
・ブラウティア
例えば健康に影響を与えると言われる、腸内細菌の代表格でもある「ビフィドバクテリウム」こと「ビフィズス菌」。腸内細菌の半分以上がビフィズス菌という人もいれば、なんとほぼゼロという人もいるのだそう。
そのため効率良く「短鎖脂肪酸」を増やすためには、まずは「自身の腸内フローラを調べ、どんな菌が多く棲んでいるのかを知り、その結果に合わせた食事を意識すること」がとても重要。
昨今では、腸内フローラの検査キットが以前と比べるとだいぶ安価になり、病院だけでなくオンラインサービスや腸内フローラ検査サービスを展開する薬局等でも、簡単・手軽に検査が出来るようになっています。
花粉症は体の免疫が暴走してしまったことにより発症する、私たちにとって不都合なアレルギー反応。
花粉症予防のカギは、腸内環境改善と短鎖脂肪酸の産生がとても大切。個人によって腸内フローラは異なってくるので、まずは自分の腸内フローラについて検査してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。